25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

大相撲を彩る女たち

2017年11月13日 | テレビ

 今日もいますね。砂かぶりの二列目。いたいたと思った瞬間、琴勇輝が豪風に飛ばされ、琴勇輝が土俵下にでんぐり返り、田島のママさんの頬に琴勇輝の足が当たったように見えた。これは、と思ったら、またスッといつもの姿勢で座っているのが見えたので、安心した。九州場所の女は健在である。一度その女性のバーに行きたいと思っているが、チャンスがない。名古屋場所にもけったいな金ぴかのお姐さん、東京場所では芸者衆がずらりと並ぶ。砂かぶりや花道に、場所を彩る女性たちがいる。いっそ、NHKで「大相撲を彩る女たち」と題する特番でも作ってほしいものだ。

 この前は「プロフェッショナル」で床山、呼び出し、行司のそれぞれの仕事、心構え、日常が紹介されていた。「シブ5ジ」では場所前に必ず能町みね子が注目点を解説する。このコーナーでやってはどうか。なんなら民放のBSで、と妄想する。

 今日の田島のママさんは黒の着物に、帯は赤系の茶色と金色の模様のようである。襟は白であった。全く行儀がよい。

 ぼくなどは焼き鳥食って、酒呑んで観戦したい方だから、砂かぶりでじっと背筋を立てて、動かずに、観戦するなんてできない。

 今場所初日から阿武咲が日馬富士を倒し、遠藤は調子がよい。また負傷力士も続出である。

 二週間はあっという間に過ぎる。取り組みを見ながら、チラチラと観客の様子を見るのも楽しみである。


脂肪と筋肉 動的平衡

2017年11月13日 | 文学 思想

 脂肪も臓器の一つであり、多くのメッセージ物質を脳に送っている。そのメッセージ物質のひとつに脂肪の粒子から食欲を抑えるものがあるということは知っていた。レプチンという物質である。このレプチンのない病気があって、食べ続けるため、血糖値が上がってしまい、だいたい30歳くらいで死に至っていたのが、レプチンの発見で、製造ができるようになり、これを投与すると、食欲がおさまるのである。

 知らなかったのは筋肉のことだ。筋肉を動かすと発するカテプシンBというメッセージ物質だ。これも脳に作用するらしい。海馬の神経細胞を増やす。つまり記憶力を高めるということだ。

 おもしろいのは筋肉がつきすぎて脂肪が少ない状態だと、免疫力が低下し、風邪などにかかりやすいということだ。筋肉と脂肪は6対4ぐらいがいいのではないか、と自分勝手に思う。きっとそうだ。

 脳が臓器を支配している、とぼくはこの十年考えてこなかった。それは三木成夫の「胎児の世界」「こどもの内蔵とこころの働き」など生物形態学の書籍を読んでいたからである。脳の成り立ちを見れば、まず植物系の腸が発達していき、そこに胃や膵臓などの臓器の溜まりができ、神経は脳に向かって伸びていき、ついに脳が出来上がる。内蔵から発するメッセージを脳は受け取り、新たな指令をだすのである。体壁系、つまり動物系の筋肉はそのあとのことだ。

 これまで常識だと思っていたものが覆されていく。その点で、福岡伸二が言う「動的平衡」という概念、たんぱく質が日々死んでは取り入れられ、自分というものを保つ、という考え方が分かりやすい。この動的平衡が崩れると病気が発生する。この動的平衡のために、あらゆる細胞が働き、心も保っている。と考えればいいのではないか。単純過ぎる解釈だろうか。

 とりあえず、心は脳にあるのではなくて、臓器器官のネットワーク、もっと言えば細胞のネットワークなのかも知れない。いやはや、ちょっと体を効率よく動かすことを意識しなければ、と思うことしばしばである。ということで今日も5分ほど超効率がよいと思われるエクササイズをしてから事務所に向かった。今日は昨日よりやや寒い。