25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

そだねー、日本

2018年12月07日 | 社会・経済・政治
 ああ、貴ノ岩、やってしまった。マスコミの餌食である。貴景勝が優勝し、元師匠の貴乃花の株も上がったと喜んだが、一転急直下である。千賀ノ浦親方もジェットコースター並みである。
 スポーツ界の不祥事が続き、あおり運転だ、殺人事件だ、と楽しいニュースなどがない昨今んで、ノーベル賞受賞のオブジーボと光免疫療法というすご技を発見した京都大学出身でアメリカで研究する学者のニュースくらいだ。癌細胞もあと5年以内で脅威でなくなる。iPS細胞の発展応用研究も進んでいる。身体の部分、部分の入れ替わりができることになる。

 そんな事件の陰を這うよな麻生財務大臣のご愛人バーのお金のことにはマスコミは殺到せず、水道のことも、外国人労働者のことも、貴乃花を追いかけまわすほどに熱心ではないマスコミのアホらしさにはいつも参ったと思い、その記者たちを尊敬できなくなりそうだ。
 もう、紀平梨花しかいないんじゃないの、明るさというのは。いやいやまだある。ぼくは見ていないけど(見せてくれないとも言えるが)、桑田佳祐が一人紅白歌合戦を開き、55曲を歌いまくった、というからすごい。サザンオールスターズが今日まで生き残ったのは、昭和の味も、歌謡曲の味もどこかに残したからである。ぼくはそう思う。サザンの曲には、ザ-ピーナツも、前川清、藤圭子、園まり、弘田三枝子など昭和のオマージュが込められているではないか。

 もう一年も貴ノ岩や貴乃花が話題になり続け、結局、貴乃花はすべてを失い、貴ノ岩も引退となった。日馬富士が起こした事件だった。日馬富士はすでに引退時期で、デンモクという武器を使ってのリンチであった。それなのに、引退披露の断髪式までしてお金を集めた。
 無念、無念である。もううんざりしたのだろう。
 燃料値上がりで、デモ、暴動と国民が怒るフランス。怒りのうねりが起こらない日本。借金生活のせいで、水道工事もできない日本。金融緩和策で物価上昇2%をめざしたのに、低賃金に拍車をかける外国人雇用法案。将来への責任はどなたがもつのか。「そだねー」と言っている場合か。