今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

49日に学んだ事(加筆修正済)。

2022年06月13日 | 飲食業
私に社会貢献を体験させて下さった方が逝かれて49日だったので知り合った店(の後の店)に飾ろうと、花なんてあまり買った事が無いが、花屋さんで「飲食店のグラスに入れて飾る為に花をください」と買ってみた。
(因みにお亡くなりになられた日を1として数え49日目が49日←関西では前日を1と数える地域もあり、最初間違えていた!!がキチンと自動計算ソフトで大丈夫だった)

飾らせて頂き

客のツモリで、どうしても今日だけはいいかと、酒で乾杯をし送り出そうとしていたが、
(49日も経っているのに)もう交差点からウルウルだったよ・・・
↓構成上先に載せたが仕事後の光景ね。

この日は貸し切り&翌日の仕込みが3桁なので、店長が体力的に苦しそうだった為、協議の上、久し振りに厨房に入って手伝う事にした。
1袋鶏5kg(だったかな?多過ぎて記憶が飛んでる)を32~37gという同じ大きさ、ほぼ同じg(グラム)に切る。

毎日やっている店長みたいに同じに切れないんだよねー
(完全に追い抜かれたわ・・・味?も技術も含め)
※店長と同じ様な切り方の手順にすると又、それで正しく同じように切れるか?というと又違う。

昔、他の店で教えて頂いたというか観ていて身に付けた「飲食は流通を起こせ!」という方式を(←頑なに守って進化させているらしく)、余計な事を教えてしまった事が後年自身に返ってきて教えなきゃよかったなーって大変だったが笑・・・
これが数箱

迷ったら、お客様がどうやったら美味しく食べられるか?、それを常に念頭に置くと一気にキレイに切れ始める事に気付けた。
(それでも店長には敵わないが・・・)

何度も(何度も)犯罪的行為を行われ身体が飲食ではもたないぐらい壊れた事が原因だったけれど、飲食業から降りちまった俺・ずっと続けている人、その差は歴然だった。
(グラスや皿洗い・お運びとかフロアはその店のやり方に慣れてくれば又別だったけれど、それでもヤハリ他人の店というのは気を遣うワケで・・・←そういう面も雇われている側のキモチに配慮をしておいた方が、指示任せた仕事が的確になるのだろうなという事にも改めて身を持って体感する事が出来た・・・これは業種・職種を問わず変わらない仕事の基本の1つではないだろうか?)

後はやっぱり繰り返す様だが、食べる人のキモチに立つ事。
(変わったなー、俺!!)

10数年前は合理性ばかりを人に教えてきたが、今回というか今は、もう違っていた・・・
又、モノの観え方が少しは変わったのだろうか。
これからも変わっていく事だろう、変わる事は怖くはない。寧ろワクワク感や経験値・複眼でモノを観られる事の方が・・・(他人に迷惑をかけない範囲でだけれど)

他所の店の厨房を観る事になるが、
あ、これは俺ならこうするな・・・
これは昔のままだな
あ、これは進化した所だな
とかetc・・・過去~今~未来の俺と比較をする事が出来た事も凄く為になった気がした。

「朱子学」や「実学」・横井小楠ではないが、
「学んだ事を(他人に迷惑がかからない範囲で)実践しなければ、本当に学んだ事にはならない」
という事で、当然、後日直ぐ家でも練習をしておく。
(白鳥の様に、水面下では必死に水をかいている・・・、その積み重ねじゃね?)

他人の店より緊張をしていないから、昨日より(思ったより)出来る様になっているぞ!!

よし、完璧に出来る、何度やっても(店長の許容範囲で)同じだ!!
なんで昨日出来なかったのだろうなー、見栄か?緊張か?

ここからはタンドリー(←近年オレンジ色はリンクのルール)で覚えた私流のアレンジ!!で胸肉をフォークで刺しまくる。

唐揚げにしようと思ったが、何か変わった事をしたいので、漬物の汁があったから、それを酒と少し減らした醤油に足して「深み」を追加してみた。

そのまま粉を混ぜちゃえ混ぜちゃえ!!!

全部は一気に食べず、翌日の分も作ったが・・・(奥は翌々日分の料理)

(漬物の酸味効果か超~柔らかかった!!、もう胸肉を食べる年齢なのよ=というか焼き鳥のモモ肉を焼き過ぎて、それをまかないにしてきたから、毎日食べていると胸肉の方が良くなる・・・←お肉屋さんの子供がお肉が嫌いになったりする事例もあるし、人間ってそんなもん。

因みに、作業中に使っていた帽子。こんな時代なんだね。

店長を観ていて出来そうで出来ないのが飲食だと気付いた。
(毎日だもの、ただやると身体が慣れるのも飲食、「慣れる事」も危険だけれど)

49日を技術として、又、お客様や食べる人への愛情=初心へのキモチ料理へ本当に大切な事細胞の中にフィジカルとして身に付け経験にする事によって、俺の中でアノ人は生き続けていく

感謝は忘れないどころじゃないさ、社会貢献のキモチは後は俺が引き継いでいく!!