春霞は山肌の色彩変化でそれと知れるのである。
霞むように山桜が彩りを添えているのである。
この時期、一瞬だけで見せる山の姿である。
里の後ろには南アルプスの峰だ。
ぼくは林に入り、散策を楽しんだ。
新しい緑の生命力に溢れた匂いが鼻を突いてくる。
ぼくは胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。
血液から始まって、身体の全てが入れ替わっていくのである。
足元に一輪だけ、密やかに咲いている花があった。
ヒトリシズカである。
花が二つついていればフタリシズカと呼ばれるのでる。
白い繊毛のような、あるいはまた白い触角のような花弁である。
八ヶ岳の麓は、ハナミズキすら開ききっていない。
遅い春が、近づきつつあるのである。
白いハナミズキが100本の内1本開きつつある・・・そんな季節であった。
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荒野人
霞むように山桜が彩りを添えているのである。
この時期、一瞬だけで見せる山の姿である。
里の後ろには南アルプスの峰だ。
ぼくは林に入り、散策を楽しんだ。
新しい緑の生命力に溢れた匂いが鼻を突いてくる。
ぼくは胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。
血液から始まって、身体の全てが入れ替わっていくのである。
足元に一輪だけ、密やかに咲いている花があった。
ヒトリシズカである。
花が二つついていればフタリシズカと呼ばれるのでる。
白い繊毛のような、あるいはまた白い触角のような花弁である。
八ヶ岳の麓は、ハナミズキすら開ききっていない。
遅い春が、近づきつつあるのである。
白いハナミズキが100本の内1本開きつつある・・・そんな季節であった。
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