エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春霞・・・遠くの里に来ている

2010年05月03日 | 旅行
春霞は山肌の色彩変化でそれと知れるのである。



霞むように山桜が彩りを添えているのである。
この時期、一瞬だけで見せる山の姿である。



里の後ろには南アルプスの峰だ。

ぼくは林に入り、散策を楽しんだ。
新しい緑の生命力に溢れた匂いが鼻を突いてくる。
ぼくは胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。



血液から始まって、身体の全てが入れ替わっていくのである。

足元に一輪だけ、密やかに咲いている花があった。



ヒトリシズカである。
花が二つついていればフタリシズカと呼ばれるのでる。

白い繊毛のような、あるいはまた白い触角のような花弁である。



八ヶ岳の麓は、ハナミズキすら開ききっていない。
遅い春が、近づきつつあるのである。



白いハナミズキが100本の内1本開きつつある・・・そんな季節であった。





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                     荒野人

高原の牧場公園

2010年05月03日 | 旅行
八ヶ岳を見上げる高原に「牧場公園」がある。

遥か彼方に富士山が望め、また秩父連邦が霞んで見えるのである。
今日は、雲が低い場所に滞留していて富士山は望めなかった。


綿羊が草を食んでいる。
風の冷たい高原である。



お産ラッシュの直後である。
綿羊の子どもが親たちと戯れているのが微笑ましいのである。



空高く、まだ芽吹かない木の梢が突き出ている。



八ヶ岳からの下ろし風があまりにも寒く、ぼくは早々にここを引き上げた。
今はもう手入れすらしきれない花パークで陽射しを浴びながら食事をしたのである。



一面タンポポの花である。
チューリップが一本風に揺れていた。




ここは無料の公園である。




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