最近の日本は何だか「熱帯化」したようで、にわかのスコールに出会ったり、雨季と乾季の交差点のような気候が続いている。
おかしな気候変動である。
かてて加えて妙に雨も多いのである。
そんな事を思って珈琲を飲んでいたら詩が産まれたのである。
晴れ間という間隙に関する考察
晴れ間という間隙は
ぼくの中の感性である
感性は一個の革命であって
不断に心を揺り動かす動燃となるものだ
革命は封印されることなく
憤怒という御し難い魔物を内包して
奔流する時を待つのである
晴れ間という間隙は
決して堰を切らせない動燃である
留められたエネルギーは溜まりに溜まり
量から質へと転化して
迸(ほとばし)る時をやり過ごすと
やがて穏やかな安息の地平に立つのだ
感性は
質に転化した後
発条(ばね)へとなりさがる
質は再び量へと転化されることはないのだ
日本語の文法が二音で構成され
二音が交差することはないのと同じだ
晴れ間という間隙は
ぼくを痛めつけることもないまま
傷を嘗(な)め合って
平然と時間を浪費する
ぼくは時間のないまま
封印を解くことはないであろう
と
晴れ間の間隙を縫って
やがて訪れるであろう
無限地獄に思いを馳せ続けるのだ
間隙とはそういうものであって
それ以上にはなりえない悲哀を内包しつつ
泡のように霧消していく運命の
鐙(あぶみ)である
ぼくはいま
晴れ間という間隙を楽しんでいる
花梨(かりん)の実生(みしょう)が・・・いつの間にかこんなに大きくなっている。
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荒野人
おかしな気候変動である。
かてて加えて妙に雨も多いのである。
そんな事を思って珈琲を飲んでいたら詩が産まれたのである。
晴れ間という間隙に関する考察
晴れ間という間隙は
ぼくの中の感性である
感性は一個の革命であって
不断に心を揺り動かす動燃となるものだ
革命は封印されることなく
憤怒という御し難い魔物を内包して
奔流する時を待つのである
晴れ間という間隙は
決して堰を切らせない動燃である
留められたエネルギーは溜まりに溜まり
量から質へと転化して
迸(ほとばし)る時をやり過ごすと
やがて穏やかな安息の地平に立つのだ
感性は
質に転化した後
発条(ばね)へとなりさがる
質は再び量へと転化されることはないのだ
日本語の文法が二音で構成され
二音が交差することはないのと同じだ
晴れ間という間隙は
ぼくを痛めつけることもないまま
傷を嘗(な)め合って
平然と時間を浪費する
ぼくは時間のないまま
封印を解くことはないであろう
と
晴れ間の間隙を縫って
やがて訪れるであろう
無限地獄に思いを馳せ続けるのだ
間隙とはそういうものであって
それ以上にはなりえない悲哀を内包しつつ
泡のように霧消していく運命の
鐙(あぶみ)である
ぼくはいま
晴れ間という間隙を楽しんでいる
花梨(かりん)の実生(みしょう)が・・・いつの間にかこんなに大きくなっている。
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