エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

晴れ間という間隙

2010年05月28日 | 日記
最近の日本は何だか「熱帯化」したようで、にわかのスコールに出会ったり、雨季と乾季の交差点のような気候が続いている。

おかしな気候変動である。

かてて加えて妙に雨も多いのである。
そんな事を思って珈琲を飲んでいたら詩が産まれたのである。






         晴れ間という間隙に関する考察


      晴れ間という間隙は
      ぼくの中の感性である
      感性は一個の革命であって
      不断に心を揺り動かす動燃となるものだ
      革命は封印されることなく
      憤怒という御し難い魔物を内包して
      奔流する時を待つのである
      晴れ間という間隙は
      決して堰を切らせない動燃である
      留められたエネルギーは溜まりに溜まり
      量から質へと転化して
      迸(ほとばし)る時をやり過ごすと
      やがて穏やかな安息の地平に立つのだ
      感性は
      質に転化した後
      発条(ばね)へとなりさがる
      質は再び量へと転化されることはないのだ
      日本語の文法が二音で構成され
      二音が交差することはないのと同じだ
      晴れ間という間隙は
      ぼくを痛めつけることもないまま
      傷を嘗(な)め合って
      平然と時間を浪費する
      ぼくは時間のないまま
      封印を解くことはないであろう
      と
      晴れ間の間隙を縫って
      やがて訪れるであろう
      無限地獄に思いを馳せ続けるのだ
      間隙とはそういうものであって
      それ以上にはなりえない悲哀を内包しつつ
      泡のように霧消していく運命の
      鐙(あぶみ)である

      ぼくはいま
      晴れ間という間隙を楽しんでいる







花梨(かりん)の実生(みしょう)が・・・いつの間にかこんなに大きくなっている。








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