エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

周りの初夏と色彩

2010年05月22日 | 日記
周囲を見遥(みはる)かすと、初夏の気配が色濃くなってきていて心躍るのである。
とりわけ、通年で季節を演出する「ハゼ」は万緑の姿である。



家を出て最初の四つ角である。
ハゼは、新緑・・・万緑・・・紅葉・・・落ち葉、あらゆるステージで見ていて楽しい。
とりわけ紅葉の葉は、表は真っ赤、裏が白とコントラストが鮮やかである。



オダマキは、飛天(ひてん)の羽衣のようであわあわとした色である。
この淡いピンクは然も、薄くて脆そうでいて、さりげなく撫でててあげたくなってしまう。

この色で織物を染め上げ、肩にフワリとかけてあげると君は宙に舞い上がるだろうか?



ミカンの花である。

         ミカンの花咲く丘

      みかんの花が 咲いている
      思い出の道 丘の道
      はるかに見える 青い海
      お船がとおく 霞(かす)んでる

      黒い煙(けむり)を はきながら
      お船はどこへ 行くのでしょう
      波に揺(ゆ)られて 島のかげ
      汽笛がぼうと 鳴りました

      何時か来た丘 母さんと
      一緒(いっしょ)に眺(なが)めた あの島よ
      今日もひとりで 見ていると
      やさしい母さん 思われる

この花は母の思い出とともに想起されるのである。
母のほの白い顔が、僕を抱きしめてくれた腕が懐かしいのだ。



マユミの花である。
小さな小さな青白い花である。



アカシアの若い葉である。
通りすがりの初老の女性が「まぁ、綺麗ね!」と感嘆していた。

若い葉は、青臭いイメージもあるけれど存在自体が美しいのかもしれない。



通称「雪の下」の花である。
花の舌の紋様が美しい。

昔々、この葉は漢方薬として家庭でも活用していたものである。





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                     荒野人