八ヶ岳の麓で山菜採りに出かけたのである。
ワラビが少し、ゼンマイ、セリを収穫した。
彼らは、天ぷらとなってぼくの味覚を楽しませてくれたのだった。
口の中は春の香りに満ち溢れ、ぼくを幸せにしてくれたのである。
山野に分け入った者だけが味わえる至福の味覚である。
八百屋やスーパーに陳列され売られていることもあるけれど、自分で採った山菜は格別である。

ワラビの収穫は例年より少ない。
やはり寒さが起因しているのだと思う。
いつもの斜面で探したのだけれど、ほんの一掴みであった。

ゼンマイである。
薄緑の柔らかなギザギザの葉が綺麗だ。

セリは水辺に密生している。
清らかな湧き水の水場で収穫した。
お浸しにしていただいたのである。

たらの芽である。
これは、地元の友人から頂いたのであった。
たらの芽は栽培物を別にして、秘密の場所でなければ野生の物は収穫できないのである。
天ぷらにすると、自然の油が口中に広がってくる。
天つゆは、ぼくが調合した。
美味しい水をベースにして、酒、ザラメ、返しの調合である。
少し甘めに作っておく。
温かい天つゆに、すりたての大根おろしをパッと入れる。
出来るだけ辛めのおろしがよろしいのである。
ぼくは邪道だから、天つゆに天ぷらを暫く漬けておいて、充分天つゆを吸った物をいただく。
温かいご飯の上に、つゆをたっぷり吸った天ぷらをのせる。
口福である。
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荒野人
ワラビが少し、ゼンマイ、セリを収穫した。
彼らは、天ぷらとなってぼくの味覚を楽しませてくれたのだった。
口の中は春の香りに満ち溢れ、ぼくを幸せにしてくれたのである。
山野に分け入った者だけが味わえる至福の味覚である。
八百屋やスーパーに陳列され売られていることもあるけれど、自分で採った山菜は格別である。

ワラビの収穫は例年より少ない。
やはり寒さが起因しているのだと思う。
いつもの斜面で探したのだけれど、ほんの一掴みであった。

ゼンマイである。
薄緑の柔らかなギザギザの葉が綺麗だ。

セリは水辺に密生している。
清らかな湧き水の水場で収穫した。
お浸しにしていただいたのである。

たらの芽である。
これは、地元の友人から頂いたのであった。
たらの芽は栽培物を別にして、秘密の場所でなければ野生の物は収穫できないのである。
天ぷらにすると、自然の油が口中に広がってくる。
天つゆは、ぼくが調合した。
美味しい水をベースにして、酒、ザラメ、返しの調合である。
少し甘めに作っておく。
温かい天つゆに、すりたての大根おろしをパッと入れる。
出来るだけ辛めのおろしがよろしいのである。
ぼくは邪道だから、天つゆに天ぷらを暫く漬けておいて、充分天つゆを吸った物をいただく。
温かいご飯の上に、つゆをたっぷり吸った天ぷらをのせる。
口福である。

荒野人