エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山菜の収穫

2010年05月04日 | 旅行
八ヶ岳の麓で山菜採りに出かけたのである。
ワラビが少し、ゼンマイ、セリを収穫した。

彼らは、天ぷらとなってぼくの味覚を楽しませてくれたのだった。
口の中は春の香りに満ち溢れ、ぼくを幸せにしてくれたのである。

山野に分け入った者だけが味わえる至福の味覚である。
八百屋やスーパーに陳列され売られていることもあるけれど、自分で採った山菜は格別である。



ワラビの収穫は例年より少ない。
やはり寒さが起因しているのだと思う。
いつもの斜面で探したのだけれど、ほんの一掴みであった。



ゼンマイである。
薄緑の柔らかなギザギザの葉が綺麗だ。



セリは水辺に密生している。
清らかな湧き水の水場で収穫した。

お浸しにしていただいたのである。



たらの芽である。
これは、地元の友人から頂いたのであった。

たらの芽は栽培物を別にして、秘密の場所でなければ野生の物は収穫できないのである。
天ぷらにすると、自然の油が口中に広がってくる。

天つゆは、ぼくが調合した。
美味しい水をベースにして、酒、ザラメ、返しの調合である。
少し甘めに作っておく。

温かい天つゆに、すりたての大根おろしをパッと入れる。
出来るだけ辛めのおろしがよろしいのである。

ぼくは邪道だから、天つゆに天ぷらを暫く漬けておいて、充分天つゆを吸った物をいただく。
温かいご飯の上に、つゆをたっぷり吸った天ぷらをのせる。

口福である。





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山が霞んで、肌が汗ばむと・・・

2010年05月04日 | 旅行
山は霞んでいる。
今日は汗ばむほどの暑さである。



この山の里に熱が戻ってきた。



山の中腹の集落は、その向かう方向によっては陽射しが長くなる。
この集落は、陽射しは短いと思う。北東向きの斜面である。



山肌は新緑と常緑の濃淡で彩られている。
生き生きとしたコントラストである。
生命力が横溢している。



鶺鴒(せきれい)が草原で戯れている。
その先には、スズランの群生が見える。



高原は美しい自然の宝庫である。





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