=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

ここは木工サロン(江東区 井上刃物)

2009年10月19日 | 【お店】木になる家具や、道具やさん
木よう大工の村山さんに教えて頂いた刃物屋さんに行ってみる。
ここは、江戸の指物職人さんのご用達のお店でもあるようです。
そして場所はとてもわかりやすいのだが、その店舗は外見だけ見ていると、通り過ぎてしまうかもしれない。

中に入ってみると、
ご主人の井上さんと若者がお茶を飲みながら談笑されていました。

私は品物を見せて頂きながら、その談笑を聞いていると、
「なんかすごい!」

道具の詳しい話から、歴史的に名のある木工家の方々のエピソードまで、決して他所では聞けないようなことを話されている。

15分後、私もお茶を頂き話の輪に参加させて頂くと、
伊那の木工科は今年一杯で廃科であることをはじめ、ご主人の井上さんは信州の事情にもとてもお詳しくてびっくり。

きっと、ここは刃物屋という枠を超えて、たくさんの業界の方々が集まるサロンとして膨大な情報が行き交っていると感じました。

次回はしっかり時間をとって再度訪問したいと思います。


◆井上刃物店
住所:東京都墨田区立川3丁目17-8
電話:03-3631-4264
アクセス:菊川(東京都)駅から徒歩約6分
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木に表情をつける

2009年10月19日 | 【写真】一本の木
ある本で見かけ、その中で一番気に入った家具が柴原さんの家具だったことから、訪問させて頂きました。

彫り(カービング)が入ったところが柴原さんの家具の特長のひとつでもありますが、私が「カービング」という言葉を使うと、
柴原さんは、
「その言葉に慣れていなくて・・・、自分はいつも『木に表情をつける』って言っています」
とおっしゃった。

たしかに木は生き物だから、そっちのほうがお似合いだと思った。


工房でコーヒーを頂きながら、とてもリラックスして木工の大先輩としていろいろ率直な質問やお話をして頂けました。

ちょうど私が今悩んでいる墨つけについて尋ねると、
「やっぱり白書きで完璧で正確な墨を引くことを心がけないと、うまくならないんじゃないかな」
私の心に決心ができました。

柴原さん、本当にありがとうございました。また是非お話させてください。



◆柴原勝治さんがご紹介されたページ
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材木屋の敷居を低くする

2009年10月19日 | 【写真】一本の木
「材木屋の敷居は高すぎる。低くしなければいけない」と祖父が言っていたという木よう木工の村山さん。

それをこの「木よう大工」で実現されています。
まずはこのネーミング。「○○木材」とか「○○工芸」とかより親しみやすいですよね。
その気になる事業分野は、あくまで「加工屋」に徹し、原則完成品は作らないという核を持っていらっしゃいます。

つまり、DIYでいろいろな板を買ってきて、簡単な切る削るはできるけど、そのあともう一歩やってくれるところない?

アマチュアだけど、一品製作なんかしてくれるのかな

木工加工のことで疑問があるんだけど・・。

そんなニーズに親切に対応する、痒いところに手がとどく、そして敷居の低いプロ加工屋なんですね。

で、その実態は、村山さんひとりで対応しているわけではなく、木場生まれの村山さんはその人脈を活かし、最新のNCルーターからベテラン職人までをネットワークし、注文に最適な手段、人でお応えしているのです。

村山さんはいわばプロデューサー。
各地の展示会やクラフトフェアを回り、日々ビジネスのヒントをつかみ、ネットに反映させています。

これからは、作ったいいものを、

お客様にどう知らせていくか、どう見せていくか、どう対応していくか(例えば引き合いに対しては必ず提案や複数の選択肢を提示するなどの応対をされている)という、つまりコミュニケーションがが重要だと語る村山さん。
職人にとっては、ときどきはちょっと離れたところから違った角度で見てみるということが必要かもしれませんね。

◆木よう大工
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清水工芸さま

2009年10月19日 | 【インタビュー】木の先人方
宮内庁にも商品をお納めしている清水工芸さまは、ホテルや店舗の据付家具のほかに椅子の製作においても長い歴史と高い評価のある会社です。

初代社長自身が椅子職人であったことから、社内では椅子の製作だけでも木工と張りなど部門があるそうです。

最近、家具というカテゴリーを離れて「椅子」というものがブームであり、作り手も増えてるかなと思っていた私ですが、清水社長いわく本物の作り手というものはそれほど多くない。これからますます本物が必要とされる時期が来るでしょうとおっしゃっていました。

清水社長、ありがとうございました。

◆株式会社清水工芸

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