=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

南房総はやっぱあったけっぺ(=やっぱり暖かい)

2010年12月17日 | 【日記】いろいろ
さて、ここ数日

館山の新キャラクター「だっぺえ」のブログを覗いていませんがどうでしょうか?


昨日、今日と

「日本全国本格的な冬到来、かなり寒い」

ようですね。
当然南房総も寒いですよ。
道で人に会えば「今日は冷えますね」という挨拶を交わしています。

しかし、
しかし、

私は、今日屋外で水をピシャピシャやって刃物を砥いでいました。

たぶん昨年いた長野では自殺行為でしょう。

したがって、

南房総も
「たしかに寒いけど、やっぱあったけっぺ」
と思う次第です。


北海道や長野の厳しい寒さの山の中で作られる家具もいいですが、
作り手からすると、手もかじかんでしまうので(もちろん寒い地域はストーブが充実していますが)暖かいに越したことはないのではないでしょうか。
かなり高齢者ちっくな発言かもしれませんが。

房総は昔から温和な気候ゆえ、
「房総人は、あばら骨が一本足りない」
なんて言われていますが、たしかにそうかもしれません。
(ちなみに「だっぺえ」も、あばら骨が一本足りない設定)


さて、
そんなんで、今日は3台の鉋の仕込みができました。
この3つの鉋は、10月に関西の刃物産地三木で購入したものです。
右の双子のような鉋は、際鉋の右勝手と左勝手。
左の赤樫の鉋は寸六の小鉋。

いずれも新品だったので、
使えるようにするためには、刃を研ぐのはもちろん、刃の裏を出したり、鉋の刃がうまく出るように鉋台を少し削ったりして調整する必要があります。
でも、鉋台は木なので環境によって膨らんだり縮んだり変化します。
そのため房総に帰ってきてから数ヶ月、木をこっちの気候に合わせるために待っていたのですが、まあ年末も迫ってきているので、やっておこうと。

早く使ってみたいですね。



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わが国家具産業の概要 最新版が出ました!

2010年12月17日 | 【写真】一本の木
この資料は、
3年か4年おきに発行されている資料です。(前回は2006年だったかな)
発行団体が前回と変わり、社団法人 日本家具産業振興会 となっています。

こちらの資料で使われている統計は、
従業員数4名以上の家具屋さんの数値が多いので、
だいたい1人でやっている木工房の実情とは多少違うところがあるかもしれませんが、
現状のメインストリームは把握できるでしょう。



ちなみにページをめくって冒頭の見出しは、



「リーマンショック後に低迷深刻化」



という、なにやら暗い感じで始まっていました。


なかなか業界新聞などに日ごろ目を通せない怠惰な私なんかは、
こういう機会に勉強しておくのがいいと思います。

こちらのHPで購入できます。
PDF版と冊子版が選べます。
価格:2500円+送料別

→日本家具産業振興会
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