=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

同じ模様(版画)が部屋中に並ぶ光景、けっこう好きです。

2010年12月19日 | 【日記】いろいろ
家具職人を目指し始めた3年前から、
年賀状は木版画に挑んでいます。
(図柄は簡単に)

途中、彫りやすいゴム版画などに誘惑されますが、
家具職人だけに木を使おうと戒めています。

今年の版木は、「さくら」を使いました。
私の最も好きな樹種です。


よく「さくら」を家具に使うこともあるよと言うと、

驚かれることもあります。

一般の人にとっては、「桜は見るもの」というイメージなんだと思います。
実際私もそうでした。

あのソメイヨシノが浮かんでくるのですが、
家具なんかに使う桜は、ソメイヨシノなどとは違う、正式には山桜という樹種です。

昔からよく家具や版木などよく使われていた木だったようです。

近年は、なかなか少なくなってきているようで材木市場でも、大きな大木は少ないようです。

でも、私は結構好きです。

製品になったその色合いなども好きなのですが、
それにもまして、作る工程での山桜が好きなんです。

鉋で削るときの感触や、削ったあとの削り肌、
加えて、私の特にお気に入りは、焦げたにおいです。

ボール盤なので穴を開けるときに、材料が少し焦げてしまうこともあるのですが、そのにおいがたまらなくいいです。
一般的に他の木、タモやセンなど、ちょっと微妙なにおいの中にあって、桜の香りは特別です。

そんなんで、家にあった桜の板を使ったのですが、
彫刻刀の入りもよく、さすが桜!といった感じでした。

(また桜については詳しく紹介したいと思います)



本日は、その版画を刷り終わり、宛名書きに入っていきました。
当面1日10枚のペースで、飽きないように丁寧に字を書いていける枚数でやっていきたいと思います。

皆さんの進捗はどうですか?
コメント
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