=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

作業日報

2009年11月05日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/11/05

Ⅵ 加工

・地板の穴あけ 4h

計4h

写真のような機械「角ノミ機」を使って、地板のほぞが入る四角い穴を開けています。
しかし、板が大きく通常の作業盤にはのらないために、ストッパーやハンドルをはずしていて、そのため使いづらいです。その調整だけで午前中の作業時間が終わりそうです。
しかも試しにやってみると、なにやら焦げ臭いにおいがしてきます。
どうやら刃が削れず、つまって木が焦げてしまっています。
次から次へ問題発生です。

そこで先生が、角ノミを研いでくれました。
以前一度授業でも研ぐところを見せてくれたような気もしますが、かなり忘れてしまっているので、このような機会があるとありがたいです。

1.回転する刃と中心点をやすりで研ぐ
2.ドリルの溝を金ブラシで掃除する
3.角のほうを、ボール盤にとりつけた円錐形の砥石でとぐ
4.角の外側を通常の砥石で研ぐ

将来独立する際には、機械の使い方のみならず、メンテナンス方法も知っていなければならない。
一人でやるとはそういうことで、ある意味何でも屋にならなければいけないと思っている。
でも、メンテナンスについては加工法以上にはまだかなり自信ないです。
だからこそ、さっき言ったとおり、削れないノミなんかが自分の前に回ってくるといい機会になるんです。

その後、穴あけ作業を続けていると、突然
「バリッ」
って音が!
見てみると裏側が少し割れています。
まだまだ問題は続きそうです。

このように板に穴を通すときは、一気に貫通させないのはもちろん、途中まででも結構力がかかるので、下に板を敷いたほうがいいかもしれません。

無理な姿勢での作業で、今日はなんだか腰にきました。。。。
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作業日報

2009年11月04日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/11/04

Ⅵ 加工

・棚口のほぞ切り 2h
・手加工による穴およびほぞの調整 3h

計5h

機械を使って加工するとすぐできそうな感じがしますが、その後手加工も必要です。機械加工したところをノミできれいにしたり、調整するのが結構時間がかかります。
このとき、丸刃でないよーく切れるノミがあると作業効率も気分もぜんぜん違うんですよね。
K先生にちょっと研いでもらったら惚れるようにシャープな刃と鎬面です。
いい仕事、いい道具の手入れなど、いいものをもっともっとたくさん見るようにしたいと思います。
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仙丈ケ岳の雪化粧によせて 「感謝」

2009年11月03日 | 【メモ】木づいたこと、考えたこと
伊那技術専門校木工科に入学してはや半年が過ぎた。

私は、入学式直後の自己紹介で、
開口一番
「感謝でいっぱいです」

なんていう言葉を言っていた。

この歳になっても自分の好きなことを勉強させてもらえる。
そんな正直な気持ちだった。


でも、この夏場から少し「感謝」が少なくなっていたような気がする。
もちろん毎日勉強させてもらってありがたい、貴重な時間だなとは思うのですが、
なんというか、
心の底からの、窓辺からの風景を見て、しみじみと感謝する。
そんな気持ちをもつ時間がなかった。


しかし夏が過ぎ、秋が深まり、本日、南アルプス仙丈ケ岳もうっすらとだが雪化粧をした。
そんな季節の移ろいを目の当たりにすると、また「感謝」が戻ってきた。
窓から眺める景色に向かって「ありがたい」と。

実は、最近何人かのクラスメートから、
「なかっちゃんの自己紹介のときの『感謝』って言ったの俺も共感したんだよね」
っていう話を聞いた。
自分も忘れるくらい半年くらいも経ってから言われると、「ああ、あのときのこと覚えてくれてる人もいるんだな、同じように感じていた人もたくさんいたんだな」と思う。
そんな彼らの言葉もまた私に気づかせてくれたのかもしれない。
(「彼ら」はなぜか30代中盤が多い)


◆ベランダから仙丈ケ岳


2009年9月11日


2009年10月12日


2009年10月13日


2009年10月15日


2009年10月21日


2009年10月23日


2009年11月2日


2009年11月3日
手前の山から緑、紅葉、雪山と折り重なっています。(ちょっと見づらいかも)

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作業日報

2009年11月03日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
■2009/11/02

Ⅵ 加工

・墨つけ 1h
・棚口の穴あけ 2h
・帆立の穴あけおよびほぞ加工 2h

計5h

久しぶりにノミを使ってのほぞ加工をする。
時間だけが経っているだけなのに、ひょっとして少し上手になっているのではと思うのは単なる勘違い。
現実は何も変わっていません。

※ほぞ取り盤のストッパーの形状を考えよう。片側の角を取ってしまえば、ストップしませんよ。
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メジャーリーグを目指せるか

2009年11月01日 | 【インタビュー】木の先人方
先日訪問させて頂いた工房の社長が言っておられた言葉です。
そちらの工房はキッチンがメインです。

「自分の好きな机とかイスとか作って食べていけるのは、野球に例えればメジャーリーガー、そこまでいかなくてもプロ野球の選手になるくらいのことだと思う。」

社長は確率の話ということでおっしゃって頂いたのですが、
私はその話を聞いて、
自分が家具職人でやっていくには、それくらいの覚悟が必要だということを認識しました。

「覚悟」

ハッとしましたね。
今まで「木工で食っていくにはきつい」という話はたくさん聞き、なんとなくは自分でもわかっているつもりですが、
「じゃあ、どれくらいきついか」ということは、なかなか具体的には表現できません。
または、「オリジナルなものを作って競争しない」
なんていう安易な発想も頭の片隅にあるかもしれません。

でも現実はそんなに甘くはないでしょう。
競争して競争して、メジャーリーガーを目指す。
そんな覚悟と高い目標も持たなければいけないかもしれません。

自分自身に問いかけてみましょう。
「お前はメジャーリーガーを目指せるか」
コメント (2)
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久しぶりに一本の木

2009年11月01日 | 【写真】一本の木
伊那市(長野県)
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