「芳年 躍動の瞬間と永遠の美」と「絵の中の音を聞く」に行って来ました。
「芳年-」芳年の集大成のような展覧会ですた。芳年と言えばどうしても血みどろ絵が浮かぶのですが、それだけではない絵も色々来ていました。戦記物のドロドロや怪奇譚のドロドロや幕府軍のドロドロの合間に美人画やかっこいいアクションシーンなどが入っています。晩年の静かな絵が好きですね。とにかくデッサンがしっかりしていてうまいんです。しかしここまで怖い西郷隆盛は初めて見たというくらい恨めしそうな西郷隆盛がありました。嫌いだったのか気にいっていたのか。
「絵の中の-」所蔵作品の中から音のする絵を選んであります。面白いのは楽器や演奏の絵の他に音を感じる絵を小学生に選んでもらっていることです。話し声とか波の音とか風の音とか、音のしない絵もありました。いろんな感じ方があるなと思いました。
とうとう始まったみたいです。涙腺がゆるむとはいいますが、この場合鼻腺がゆるむというのでしょうか。外ならまだわかるのですが、クリーンなはずの展示室で突然くしゃみがとまらなくなったりします。空調の具合なのか。周りの人ごめんなさい。
菊池洋明著「上から見る!風流に金魚を飼うための本」読了。
ガラスの水槽のない頃は金魚は上から見るのが主流でした。飼育槽がガラスになり金魚を横から見るのが主流になって来ましたが、今でも品評会は上見(うわみ)が主流です。金魚の飼い方の本ではありますが、これはそういう古くて新しい上見に特化した金魚の飼い方の本です。
上身の美しい金魚、上見に適した飼育槽、上見に適した水草、全国の金魚品評会…。面白い視点です。もちろん普通の金魚の育て方のページの方が多いですが。間のコラムも面白い。上見金魚の美しさを再発見した金魚美術作家ということで深堀隆介さんも紹介してありました。たしかに金魚酒とか上見です。升なので横からは見えません。思わず指を突っ込みたくなるリアルさですしね(突っ込むな)。
映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を見て来ました。
見に来る人が多いのね。一番大きい劇場になっていました。アカデミー賞の作品賞をとったもんね。でも万人に勧められる映画でもないような。この監督の作品だから思いっきり気持ちの悪いファンタジーなんだろうなと覚悟して見ましたが、そんなにひどくもないような、やっぱりひどいような(どっちやねん)。覚悟していた残虐さとは違っていたと言うか。変わった美しさの映画ではあります。
最近本当は男性でしょうと問い合わせがありました。女子力が低いのは重々承知ですが、男性かと言われたのは初めて。やはり日頃人を人とも思わぬ所業のせいでしょうか(それは人としてどうかと)。
バームクーヘン博覧会に行って憂さを晴らして来ました(憂さがなくても行くけど)。