今年の冬は厳しそうな気配だ
いやいや天候、気候なんてものは気まぐれもいいところ
だからじきに調子っぱずれのような具合になるのかもしれないが
まあそれにしても年末に向けての今日この頃は
しっかりと寒い寒い日々が続いている
SR400が車検から帰ってきたと思ったら
クロ介(R100RS擬き)が壊れた
クリスマスに向けて冬型が強まり
次々と強い寒気が南下してくるようなので
風もなくよく晴れたその朝
クロ介を引っ張り出して今年最後の「巡回」に出掛けるつもりだった
毎年寒くなってくるとやや始動に危うさを感じるが
それでも少し長めにセルモーターを回すくらいで
「困難」と云うほどのものではなかった
この日は冷え込んで9時を過ぎてもまだ3℃程の気温だった
昨日一日充電器に繋いでおいたのでセルはグルングルン回った
なのにクロ介が始動する気配が無い
バッテリーを休ませながら5回繰り返すがダメ
マフラーから生ガスの匂いが強くなったので
チョークを閉じてスロットルを開けてみるがやはり無反応
流石にバッテリーは枯れてきてセルも怪しい
どうしたんだい?ヘヘイ、ベイビー
バッテリーはビンビン(だったのに)
こんな朝にお前に乗れないのかよ
と、余裕噛ましても掛からないものは動かない
仕方なくクロ介はガレージに戻して再び充電器に縛り付ける
今日はもうフラットツインの股ぐらになっちまってるもんで
ビッグシングルをキックしてもノリが悪い
頭の中でグルグルするのはクロ介のことばかり
だったんだけどそこは現金なもので
いつものコーナーですっとSRのスリムな車体をリーンさせると
途端に唇の端が歪む
よしよし今年最後はお前で締めくくるよ
寒さもそうだが今年は記録的にこの時期の降雨が少なくという
少なくというか、全く雨が降っていない
空気もバリンバリンに乾燥しているせいか
ちょっと前に比べて路面の湿りが少ないみたいだ
山からの水は凍るがその出方もかなり少ない
朝方の冷え込みの強さに比べて霜の付き方もなんだか薄いのだ
もちろんその分凍結の心配は少ないのだが
路面温度はさらに下がっているので
一旦停止からの左折なんかでリアがグリュっと来ることもある
調子に乗って夏みたいにバンクしてスロットルをぐりーなんてのは進められない
1週間前に来た時より確実に季節は進んで
色付いた葉が残っていた木々もすっかり丸裸になった
乾燥した初冬の空ははるか成層圏まで澄み渡り
その青さを一段深くした
さすがに椅子を広げてのんびりなんて気にはならない
涼風(の里)の軒先に出されたままの椅子をちょいと拝借
ゆるいけど吹き付ける冷たい冷たい北の風を避けて
ありがたくも差し込む冬の低い太陽に目を細め
日向ボッコとしゃれこむ
もういつから嵌めているか分からないJRPの冬用グローブ
ツヤなんて当に無くなってるだけでなく
革が毛羽立って表面はガサガサだ
エンジンに触って表面を火傷させたりした大きなキズもある
嵌め心地と操作性がボクの手にフィットしているせいか
他のメーカーのグローブも新調しているのに
こいつがなかなか手放せない
若いころはグリップヒーターだ、電熱ベストだ、とやってきたが
逆に歳を重ねて真冬の指の冷たさに冬を感じる喜びを知った
指先の冷たさには人一倍弱いはずの自分だけど
この凍える指先に冬のライディングのプレジャーがあるのだ
気温一桁の空気の中を走ると
30分くらいで指先は凍えてくる
でもここからさらに指先が痺れるまで行くにはかなり時間がかかるものだ
何をそんなに我慢してまで、とニヤニヤしながら走るのだ
そして自販機の缶コーヒーを握り締める
だからいつもボクのコーヒーはぬるい
翌日、クロ介に清掃済みの使い古しプラグを付け
慎重にセルを回してみた
結果はまあ予想どおり全くダメ
JAFを呼んでピックアップしてもらう
そのままテックMCに入院になった
イグナイターが死んだらしくて
テックにたまたまあったイグナイターを付けたら始動したらしい
純正の在庫が国内になく、しかも高額なので
ヤフオクでよく見るユーロモトエレクトリックスのイグニッションコントロールを入手
取り付けたらあっさりエンジンは始動した
やっぱりエンジンの電装系はパーツのストックが必要だな
見極めが難しいのでパーツ交換が一番わかりやすい
プラグのような部品とは違ってみな案外高額なのがネック
中古品も含め検討課題だ
それにしても今年はよく走った
2台持ちになったこともあるけど
久しぶりに走行距離が年間1万kmを越えた
出来れば来年も北海道へ渡りたいと考えているがどうだろうか
行けるかな
今年もより多くのPVをいただき本当に感謝しています
今どき、ブログなんていう文字ばかりの媒体を読んでいただける皆様に感謝しかない
いくら読者に主ねないで書いていこうと思っていても
やはりそこはちょっと気にしてはいます
だから気分だけで更新があったりなかったりってことだけは止めようと
月2回の更新を自分自身に課している訳で
これがボクの最低限かもしれないが皆さまに対しての誠意みたいなつもりでいます
そうしながら来年も無駄にながーいタイトルで
云わなくてもいい事ばかり書いていきたいと思います
いやほんと、申し訳ございません
皆様におかれましては何卒良い年をお迎えくださいますよう
遠き空の下よりお祈りしております
そして、いつかどこかの路上で・・・