ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

気持ち良さげな木陰に銀ジィを停める

2010年07月26日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

夏だから暑い訳だけど、今年はほんとに暑い夏だね。

真冬に雪が降って走れないのは

聞き分けの無いおっさんでも、そりゃ無理だと諦めるんだけど、

ただ暑いだけで走りに出ないなんて、なんだかそれは「負けた」ような気分だ。

それでも早朝に、ちょろちょろっと「朝練」程度なら大丈夫だろうと

5時くらいに起きるべぇ、と就寝するも

気付いた時にはすでに陽も高い午前7時。

近くのコンビニまで走って、軽く腹ごしらえした後

いつものワインディング「朝練」コース(散歩道ともいう)へ。

        〇

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杉木立から射す朝の日差しは、さすがにまだ爽やかさを残していた。

銀ジィ(R100RS)は先週の御岳で足回りがずぶ濡れになってしまったので、

重洗車してやったんだけど、その時にリアサスのプリロードを最弱にしたままだったようだ。

そのせいで、なんだかステアの追従が遅かったんだけど、

最初はそれに気付いてなくて、こりゃ「夏バテ」だなと滅入っていたよ。

この前調整してもらって、ちょっと良くなった気がしていたシミーも今日は出まくり。

まぁーシミーが出るくらいはかわいいもんだけど・・・・・・

県道35号へ折れて、国道420号方面へ進む。

コンビニを出てから、まだ30分ぐらいしか経ってないけど

気持ち良さげな木陰を見つけたので銀ジィを停めた。

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なんとこの木陰には自販機が2台もある。(ベンチはないけどね)

ジャケットを脱いで、缶コーヒー飲んでたら、涼しくてとても幸せな気分になれたよ。

目の前の道路を時折オートバイたちが走り抜けていくのを眺める。

ここはマン島なのかと思うスピードで走り抜けるトライアンフ・トリプルや

騒音規制って何?という大音響のアメリカ製オートバイの集団とか。

クルマで一番多いのは地元の軽トラかな。

次が早朝のゴルフ場へ向かう高級サルーン。

まぁーどれもこれも、どいつもこいつもなんだか幸せな感じだ。

メチャメチャ暑い時に、幸せな日陰を探して走るのも悪くないな。

        〇

「鳴沢の滝」の上で国道420号線に入って足助方面へ向かう。

時々狭い個所もあるけど、概ね快走出来るルート。

ここからだと段戸トンネルまで登りなので開け開けで攻めていける。

登りのワインディングは自信を取り戻すのに最適だね。

サスのプリロードを調整して、ステアの感覚が戻ったから、

ボクの体重移動に、銀ジィはいつものように応えてくれた。

峠のトンネルを抜けた後、足助へは行かずに国道473号で岡崎に戻る。

9時も近くなって日差しも強まり、気温もおそらく30℃は突破しただろう。

そんな時は、水辺で休憩に限る。

若いころなら熱中症とか「ありえんしー!」とか云ってた訳だけど

この頃はどうも自分の身体が怪しい。

お天気おねぇさんたちが口を揃えて助言してくれるように

水分補給を小まめにして、決して無理をしない、を実行するおっさんに成り果てたorz

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三河湖、さ・わ・や・かーーーーーーー!

もう帰りたくない、感じ。

ボートでも乗っちゃおうかなー(ひとりでか?)

・・・・・・乗らなかったですけど。

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ダムの下へ降りると、調整放水していた。

水の勢いは結構すごくて、辺りは水の飛沫でびしょびしょだぉ!

しぶきで出来た虹を眺めながら、その気持ち良さにしばし時を忘れる。

        〇

その後、家に帰ってアイスノンで頭を冷やしながら昼寝をかまし、

夕暮れには鰻を食しに、いそいそ出掛けたのでした。

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御岳山で仙人、ならぬ養老に会う

2010年07月19日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

夏だねーーー

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今年の梅雨は何とも潔い幕引きだったね。

日付が変わって文句無しに今日から夏ってことになったようだ。

でも僕たちオートバイ乗りってヤツらはどうかしてるね。

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しっかり靴下なんか履いて、ブーツときたもんだ。

あっつーーーーーー

今日は高い山にでも登ってのんびりしましょ。

        〇

中央道を中津川で下りて、国道19号線を木曽に向かって走る。

早朝まで雨が残ったらしくて、路面はまだ濡れていた。

木曽川はきのうまでの梅雨の雨ですごい水量だ。

妻籠宿の入口にある山口ダムは一斉放流。

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ド迫力の激流にしばし時を忘れて見入ってしまったよ。

しかし、水って云うのはすごいエネルギーだな。

19号も南木曽に入るとすでに空気がひんやりとしてくる。

意外に少ないクルマの流れに乗って

のんびりとフラットツインエンジンを楽しむ。

この国道は走るだけで癒される。

最近は高速がどんどん伸びて拡がって、土日には割引もあることから

逆に幹線国道の方が空いていて走りやすいね。

県道に入ればさらに空いていて夏休みでも快適な走りを楽しめるよ。

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小野の滝も水量たっぷしで、マイナスイオン出まくり。

細かい飛沫が辺り一面に充満している。

またまた滝に見入ってしまって、今日はちっとも進まない。

        〇

木曽福島の手前、「元橋」から県道20号線に入る。

20号線は道路に水が溢れていてびしょびしょ。

「おんたけ2240」スキー場の看板で県道256号線に分岐して

牧尾ダム・御岳湖をたどって王滝村の中心部から

いよいよ御岳へ分け入って行く。

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山岳信仰の聖地らしく、なにやら無数の石碑や祠が散在している。

溶岩で出来た山肌は時折不可思議な造形を見せ、神秘さを演出するようだ。

道路の整備状態はとても良いが、高度を稼ぐために容赦なく勾配を強める。

ほどなく御岳高原へ出ると、景色が一変。

周辺の山並みが見渡せるようになり、

スキー場の中を道が進んでいくので、辺りは草原で何ともさわやかだ。

そして道路の終点「田の原」では御岳の峰々が間近に広がる迫力ある景色に出会える。

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けれど、写真のとおり頂上付近にだけ雲がかかってすっきりと山容が見えない。

南の斜面(左手)からの上昇気流に次から次へと雲が湧き頂上付近に掛ってしまうらしい。

けれど見ていると風も徐々に乾いてきているようなので、しばらくのんびり待つことにした。

        〇

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コーヒーを淹れて、下で買って来たシュークリーム(おっさんの好物)なんぞをやりながら

雲が切れるのをのんびり待つ。

下界ではさぞかし暑いのだろう。

梅雨明け十日、といって1年で一番暑い頃なのだ。

なのにボクときたら、こんなスースー涼しいところで

コーヒーなんか啜っちゃって、ゴメンなさいねーーー

うひひひひー、なんてひとりでニソニソ。

だってほんとに極楽なんだもん、なんてね。

        〇

ぼんやり山を眺めていて、ここですごい人に会ってしまった!

駐車場の向こうからでっかい網を持ったおじさんがとぼとぼ歩いてくるのが見えた、

でもなんだかあのでっかい網に見覚えが・・・・・・

エッーーーー!

「こんにちは、養老先生ですか?」と声をかけて近付くと、

口元に軽く笑みを浮かべて、小刻みに先生は頷いた。

実は養老孟司先生の著書の大ファンでつい2,3日前にも1冊読み終えたばかりだった。

なんだか舞い上がってしまって、思わず手を差し出すと

先生も自然に手を出され握手していただいた。

ものすごく一緒に写真が撮りたかったのだけれど、

先生の全身からOFFのオーラ(?)出ていて

「先生いやだろうなー」と思うととても云えなかった。

「虫取りですか?」と伺うと

「そう」とにこやかに返された。

「お気をつけて」

「はいどうも」

と、なんということもない会話だったけれど、

マジでシッコちびりそうな感動を久々に味わったよ。

でもブログの記事にするのに写真が無いなんて、と思い必死に1枚撮った。

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見えないっすね。

でも、虫取りに没頭する養老先生、素敵っす

        〇

結局、小1時間待っても雲は切れず、山頂は見えなかったよ。

まー文句なく気分良く、のんびりできたから良いけどね。

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いやー、夏が来たな。

それにしても下界はアッチーのぅ。

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梅雨の晴れ間だ、走れ走れ!(上信スカイライン~奥志賀林道)

2010年07月12日 | R1150RT (2001) あお号

何を迷うことがある?

たまの休みに梅雨の晴れ間があたったなら

オートバイ乗りである以上、走るしかないじゃないか!

なんてね

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週末の道は案外すいていて、中央道 小黒川PAまでするすると来ちまった。

出掛ける時に霧が立ち込めていてちょっと涼しかった(寒かった?)ので

メッシュじゃないジャケットを羽織ってきたけど、正解だったね。

湿気のせいもあるかもしれないけど、風が冷たく感じられたよ。

PAで朝メシを喰いながら、どこまで行ってやろうか考える。

天気は一日持ちそうだし、体調も良い。

このところ走りに出られなかった鬱憤がグラグラと沸騰しているゼ!

        〇

長野道に分岐して、須坂長野東で高速を下りた。

須坂の街をその東側を走る農道でパスして

県道112号線で上信スカイラインを目指す。

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空はちょっと水蒸気を多く含んだ水色。

底がグレーを帯びた雲もモクモクと湧いている。

風の通り道では容易にガスが出て、天候は不安定極まりない。

子安温泉との分岐を過ぎると、しばらくのんびりと谷筋を進むが

不意にヘアピンカーブが訪れ、それを合図にグイグイと高度を上げていく。

ほどなく尾根に近付くと道幅はやや狭まるけど

勾配は穏やかになり、カラマツの樹林帯を進む。

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秋には一面が黄金色に染まるのだろう。

細かいカラマツの落葉が道路を埋め尽くし、アスファルトを茶色に染めてしまうのだ。

土地の人に云わせると、カラマツの樹林など無愛想でつまらないらしいが、

ボクはその圧倒的なバタ臭さ(?)が意外に好きだな。

空が広がると植生も変わり、高山ぽくなる。

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ダケカンバやシラビソ など高山の樹木が増える。

道路は1~1.5車線だけど路面は良い。

たまに勾配のきついヘアピンもあるけど、走って楽しいルートだ。

メッツラーのグリップに任せてステアリングヘッドをグイっとイン側へ引き込む。

ロードテックは路面温度に依存しなくても強力なグリップを発揮するけど、

やっぱりこれ位の路面温度だとほんとに強くグリップし

もともと高い内向力をさらに際立たせる。

コーナリングも楽しいRTにまさにぴったりのタイヤだね。

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万座への分岐で毛無峠へちょっと寄り道。

長野側への視界も開けて気持ちいい!

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ここは西側が開けていて上昇気流が発生して、雲が湧きやすいようだ。

上昇気流を利用してラジコンのグライダーを飛ばす人が何人もいたよ。

毛無峠。この先は通行止めの行き止まり。

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万座に抜けて、渋峠へ上がり

志賀草津道路のワインディングを楽しんだあと、

蓮池辺りから奥志賀に向かう道へ入る。

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蓮池はまさに今、ハスの花が見頃。

たくさんのハスが色とりどりの花を咲かせる。

志賀高原も意外にひともクルマも少なくて静かだった。

オリンピックで整備されたトンネルをこえて

東館山や焼額山のスキー場の麓を縫うように進む。

大きなホテルがいくつも建っているけど

季節外れのスキーリゾートは、どこもひと気がなくて、ひっそりとしている。

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行き当たって、いよいよ林道に入る。

野沢まで50kmはあろうかという林道だよ。

沢沿いに進む道は眺望はまるで利かないが、水際を進み、夏場には案外さわやかだ。

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ブナの自然林も残っていて、森は豊かな緑にあふれている。

晩秋に秋山郷から雑魚川林道を経て、奥志賀林道を抜けたことがあるけど

ブナの雑木の紅葉は息をのむ美しさだったよ。

緑に燃える夏の森も良いけど、やっぱりこのルートは紅葉の季節がベストかな。

        〇

木漏れ日に胸躍らせたり、突然のガスに身を震わせたりしながら

小さなカーブを小1時間クネクネと綴り合わせてすすんだ。

ほとんど眺望も利かないまま野沢温泉スキー場の上に出て

ようやく視界が開けた。

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温泉街の向こうに千曲川。

木島平が広がっている。

文句なく気分がいい!

あーやっぱ晴れたら走るが一番だね。

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何故そんなことをする?Omnipotの場合

2010年07月06日 | 日記・エッセイ・コラム

何故そんなことをする?

とは、知ってのとおり、キリン、POINT OF NO-RETURN!編のモチーフだ。

いまでも東名下り線の由比辺りに来ると、ちょっと遠い目になるおっさんな訳だが、

背徳の行為に、覚悟を持って臨む者に、周囲は大概いつも冷たい。

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もちろんいまさら「キリン」の話をしようって訳じゃないよ。

今回は、ある女性の話だ。

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身長142cm。

1975年生まれ。血液型はA型。

「青」が好きで、お酒も飲めず、コーヒーも苦手、タバコは嫌い。

TOEICは940点!

XLR80で15カ月かけてアフリカを1周。

アメリカで自家用パイロットの免許を取得。

(・・・・・・バツイチ)

        〇

Omnipot の管理者青山さんと云う人。

今、彼女はロシアを西に向けて走っている。

「青い」ワゴンRで!!!!!!!!!!!!!

7月5日のHPの更新では

ハバロフスクからチタを経て、ウランウデにいると報告されていた。

なんか例の「LONG WAY ROUND」に出てきた地名ばっかじゃん!

チタとか、ウランウデとか、聞いてるだけで旅情を感じるよ。

でもこの人、ロシアを抜けてヨーロッパに行くだけじゃなくて

ジブラルタル海峡を越えてアフリカはガーナまで行くつもりらしい。

        〇

そこでこのセリフ。

「何故そんなことをする?」

この計画を彼女のブログで知った時、思わずボクの口から出た言葉。

同時に、すごいなー、と正直ちょっとあきれた感じだった。

海外に慣れていて、英語にも堪能だからと云って

ワゴンRで行ける訳がない、と。

誰もいない荒野で、クルマを奪われ、持ち金も奪われ、

命からがら救助を求める羽目に陥るのが関の山だ、と。

・・・でも、毎日彼女のブログを読んでいるうちに気付いた。

彼女に出来ない事でなく、

ワゴンRに不可能な事でなく、

ああー、ボクには出来ないことなんだ、ってね。

自分に出来ないからって

何故そんなことをする?はあんまりだよな。

今では、ただただ彼女が羨ましいだけだ。

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        〇

相当慌ただしく旅立ってしまったのか、

旅立つ時の記述はなかったけれど、

今、彼女は本当にワゴンRでユーラシア大陸を横断している。

チタ辺りの景色は「非常に変化に富んでおり、まさに絶景の連続」だそうだ。

きのうの報告どおりならいまは「イルクーツク」にいる、くーつく。orz

        〇

ボクなんかが同じことをやろうとすると

明らかに無謀なチャレンジ的な絵になっちゃうんだけど

彼女がやっているところを見ると

実に淡々と様々の手続きをこなして

粛々と歩を進めていく。

何が違うんだろうか?

まだ見ぬ土地や、まだ経験していない出会いへの渇望の大きさか?

いや、たぶん世界の美しさや忘れがたい出会いを数多く体験し、記憶しているからこそ

それが大きなエネルギーとなって、他人をして無謀とも思わせる旅に誘うのではないだろうか?

とすると、ボクはまだまだ旅の経験が少ないのかも。

確かに少ないな・・・・・・。

よし、来年からは有給休暇全消化で経験値を上げていくことにするゾイ!

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