ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

雑木紅葉がしっくりくる年頃

2021年11月24日 | R100Trad (1990) クロ介
深まる秋はもうここまで

確実に冬の気配がその向こうに広がる



モミジってきれいだね

何の説明も要らないし

好き嫌いという次元の話でもない



冷たい空気を切り裂くようにオートバイを走らせ

静かな景色の中にオートバイをしばし停める

すっきりとした青空の中

目を凝らすと飛行機が一機

広い視界をゆっくり右から左へ進んでいく



すっかり葉を落とし、鳥たちに実を喰われた柿の木の下

コーヒーを飲みながら枯れた枝を眺めていると

枝先には来年の春芽吹く新芽がすでにあることに気付く



「生命力」とか云ったりするけど

そんな大袈裟なもんじゃあない

「当たり前」

そういうことだ



先日掃除してる時に

あのシリンダーを守るエンジンガードが目について

なんだか潔くないな、と感じた

感じちゃった

だから、取っ払ってやったゼ~!

ワイルドだろ~



カエデの派手な真っ赤も良いけど

ほんとは雑木の紅葉が好きだ



ひっそりと枯れ朽ちていく木々

ずっと見ていられるのは実はこっちだな

また、ここへ帰ってこられた、と感慨にふける

2021年11月17日 | R100Trad (1990) クロ介
9時を過ぎて、高速に乗ると

思ったとおり流れもスムースで交通量も少なかった

今のところ空は快晴

東のかなたに中央アルプスまで見える

クロ介、機関快調

ほんとうに調子良い

小1時間走って、中央道屏風山PAにて小休止



クロ介

ボクのとこに来てちょうど1年

最初はまっ黄色のきーくんだったけど

なんだかんだ云いながら、真っ黒クロ介になった

ゴムパッキンの交換も結構あったけど、オイル漏れもあとは左シリンダーのロッカーアームくらいか

それもまだ大したことない

ライディングの勘も完全に戻って

PAの駐輪場で朝日を浴びるクロ介見て、ちょっと感動してしまった

「ボクは帰ってきました」(武豊by第80回日本ダービー勝利騎手インタビュー)


目的地での昼飯を調達して出発

中津川で降りて国道19号で南木曽へ

そこから国道256号に入る

3桁のこの国道は木曽と伊那谷を結ぶ主要ルートなので

とても整備状況が良い

豪快なワインディングでぐいぐいと高度を上げる

今日の目的道路は長野県県道8号線(飯田南木曽線、飯田南じゃなくて飯田/南木曽)

晩秋に出現する「あれ」をあじわいに行く

「あれ」だよ



カラマツの樹林帯を行くこの街道は秋が終わると

特別な舗装がされる

というのはもちろんウソで

落葉したカラマツの枯れ葉が道路一面を覆うのだ



もちろんカラマツだけでなく、葉っぱという葉っぱが道路に降り積もる

雨が降ると楽しさが3倍増

これが飯田まで20km以上続く



大平峠のトンネルを越えると

大平宿に近づいた感があって、ちょっとほっとする

でもほんとに息を付く間がない

道に慣れた工事関係者のクルマが落ち葉のじゅうたんの中を突っ込んでくる

あきらかにあっち、ABSが利いてる

飯田へ抜けるまでクルマ4台とオートバイ1台しかすれ違わなかったけど

そのうち3台に轢かれそうになったよ

ブラインドでイン付くのはせめてやめてもらいたい

ドキドキするじゃん







紅葉のピークを過ぎた平日の大平宿はひと気がない

さっきまであんなに晴れてたのに

峠を過ぎるころから雲が日をさえぎり

冷たい風が吹きつけていた



湯を沸かして、カップスープで温まる

ダウン着てきたしマフラーもぐるぐるなんで

そこまで寒くない

クロ介のデカいカウルは伊達じゃなくて

冬でも夏の手袋で指がかじかまないんだよ

BMWってむかーしからグリップヒーターついてるけど

RS乗ってる人はグリップヒーター要らないって人多いね

それに純正のグリップヒーターのグリップの色が気持ち悪い灰色っていうのも要らない理由なのかもね

メシの後にコーヒー淹れてのんびりした

「ボクは帰ってきました」



今年はオートバイの様子を窺ったり

自分の感覚を取り戻したりで

あまりあちこち行かなかったけど

来年暖かくなったらぼちぼちツーリストに戻ろうと思う

風を切っていくわよ

2021年11月10日 | R100Trad (1990) クロ介
サイドカーのMattに笑顔の松嶋菜々子が云い放つ

「風を切って行くわよ」

しびれるなー

Mattの返しも最高だ

「切りましょ、切りましょ」

もうね

ワシワシと風を切って走っていきたい!


が、フロントタイヤのスリップサインが出てたので

タイヤ交換した

メッツラーのレザーテック

もうこの手のタイヤの選択肢はほぼなくて

ブリヂストンか、ミシュランか、このメッツラーしかない

しかもどのメーカーも1種類ずつ



しかし、ボク自身はレザーテックしか履いたことがない

ラジアルのぶっとい奴はいろいろ試したことあるけど

その時、ピレリ、メッツラー系がとても好きだった

という理由だけで、他メーカーに食指が動かないだけだ

ただし、今回取り寄せてもらったら、他のサイズがすべて欠品になってたそうで

廃版になるかも、という話をされてしまった

レザーテック

初めて見たのは約40年前

スズキのカタナが履いていて、その変なトレッドパターンが印象的だった

グルーブが縦に多いので確かにちょっと縦溝には神経質だけど

バイアスの細いタイヤは大体そんな感じだから特別ではない

クリップに向けてバンクさせ始めるときのフィーリングが

このフラットツインのベンベとよく合っている、と

これしか履いたことないやつが云うことか!?

なんてな



色づいてきましたね

なんだかいつまでも暖かいので

こういう年の紅葉って微妙な印象なんだけど

そうでもない感じだ

ひと雨ごとに季節が進めば下旬には帳尻が合うんだろう





今週も「柿の木カフェ」

ブラさっがたカキの実がどれも鳥たちに食い散らかされていた

渋くないのかな

渋柿かじったことありますか?

最悪だよね、あれ

渋いっていうか、口の中が壊れるよ



パンがなかったんで、今日はお土産にもらった「ぬれ煎餅」

固ったい煎餅はもちろんだけど

あの「ぬれ煎餅」の微妙な感触も

ジジィの弱った歯にはこたえるって、わかります?

うんうん

年齢を重ねればきっとわかりますよ



会社が倒産して、この歳にして無職になった

でも、日本は無職のジジィに優しくて

このまま、隠居しちゃいそうで怖いですね

しばらく平日に走りに出られるので楽しみ楽しみ