ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

修理に時間をとられて雨が降りだしたよ

2009年11月23日 | R1150RT (2001) あお号

先月、2週にわたって中国・四国を駆け抜けたあお号(R1150RT)

帰ったあとの「御苦労さま洗車」中に

ボクの不注意でウィンドスクリーンのアームをボッキリ折っちまった。

自分で何とかなりそうだったので

パーツをREAL OEMのサイトで調べて

元ディーラーから注文してもらっていた。

・・・・・・けーどー

待てど暮らせど来ないんですわ。

ドイツからお取り寄せとは聞いていたんだけど

在庫はあるとのことだったので

まーまー、2,3週間も待てば来るでしょ、なーんて思ってた。

でも1カ月過ぎちまったんで、さすがに堪りかねて電話してみたら

K氏:「入ってるね・・・」

ボク:「いつさ?」

K氏:「先週だねー」

あ、の、ねー、こっちはパーツ来ないと乗れやしないんですわ。

        〇

値引きさせてやるー、と意気込んで銀ジィ(R100RS)でさっそく乗り付ける。

「やいやい・・・・・・」

なんてイチャモンつけようとしたら

出てきた元ディーラーメカのKさんは、いきなり銀ジィのエンジンかけて

キャブレター辺りを覗き込んだ。

「そうなんだよ、温まってくるとアイドリングがね・・・」 

アイドリング調整もカンが必要な銀ジィさん。

Kさんはドライバー1本で手際よく調整してくれた。

K氏:「キャブをOHしようかねー」

ボク:「キャブのOHはしたよ」

K氏:「そう?じゃ調整が悪かっただけかな」

なんてボケてますけど。

Kさんはハーレーダビッドソンのショベルやドカのバベルなんかも

整備してた筋金入りのメカニックで

BMWなんてシングルエンジンもさわってたことがあるらしい。

左右の同調なんて耳で聞くのが一番と云って譲らないが

彼の言葉なら何となく信じられる気がする。

オートバイ屋のなんだかんだはイマイチ(失礼)だけど

整備は安心して任せられるね。

これからも老いぼれタチをよろしく。

        〇

翌日朝から作業に取り掛かる。

秒殺でやっつけて、雨が降る前にひとっ走りしてこようなんて考えてたけど

あまーーーーーーーーい

えっ?これって実は圧入なの?ってくらい入らない。

結局、タガネの柄の部分をあてがってハンマーで叩き入れてやったさ!

1時間もかかっちゃたよ。

1123_01repair01

はい、このとおり。

アッパーカバーを外したついでに

アームのガスケットを修正した。

1123_03repair03

1123_04repair04

長年の雨風でガスケットを留めている両面テープが劣化している。

下の方はすでに生が無くなってベロベロだ。

丁寧にテープをはがし、外装取付用の両面テープを貼り直し調整する。

1123_05repair05

調整と云っても単にハサミで形を整えただけなんだけど・・・なにか?

まーガスケットもなんだかベロンベロンで

こいつも買い替えたが良かったような気もしないでもないが

貼っ付けてみたらば案外まだまだしっかりしているようだった。

1123_06repair06

あお号(R1150RT)、1か月ぶりの復活!

        〇

今回お取り寄せの部品はコレ。

1123_02repair02

Kさんの打ち出した伝票をもとにパーツ番号を書いておくけど

REAL OEMだと微妙に品番が違ってる。(?)

  • クランプR    4663 2313 784       1,760円
  • パッド       4663 2313 892           560円
  • パッドL      4663 2313 641       1、280円
  • パッドR     4663 2313 642        1、280円

ちなみに「R」とか「L」とかパーツリストに出てきてどっちなのか迷うけど

どうも進行方向に向かってということらしい。

つまりブレーキレバー側が「R」の右側で

そんでクラッチレバー側が「L」の左側。

ま、云われてみれば、もっともですな。

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紅葉狩り、土産は「どぶろく」

2009年11月17日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

ちょっと高度を上げると紅葉が楽しめる季節になってきた。

平野部ではまだまだ色付きが鈍いかな。

とくにボクの住む三河地方は先日の台風のせいで

広葉樹は葉を枯らしてしまい

今年は色付かないまま落ちてしまっているよ。

でも週末に出掛けた岐阜や長野の紅葉はとても素晴らしくて

今年は意外にも紅葉の色付きが良いように思った。

特に楓は真っ赤に染まって色の乗りが良い。

1117_05old_gin

岐阜県東部にある「付知峡」に行ってきたんだけど

生憎の雨模様もどうでも良くなるくらい紅葉がきれいだったよ。

付知峡を流れる付知川は「青川」と異名をとるほどの清流で

その信じがたい水の色と山々の紅葉とのハーモニーは絶品!

1117_02tuketi01

上流部にはいくつも滝があって

荒々しい岩山と激しい水の流れが神秘的な情景を見せる。

中でも不動の滝周辺はいくつもの滝が重なっていて

つり橋があったり、東屋が建てられたりと、ゆっくり見て楽しめるよ。

1117_03tuketi02

付知峡はこんなに険しい渓谷なのに

国道からのアクセスは容易いし、駐車場もなんと無料。

まだ来週末でもギリギリ紅葉に間に合うかな?(だめだったらゴメンちゃい)

        〇

そのあと高山を回って、せせらぎ街道を走って来たけど

残念ながらせせらぎ街道はもう落葉してたね。

でも郡上八幡辺りの山々は紅葉真っ盛り!

今年は夏がいまいちだったから

紅葉は期待できない、っていう情報が多いけど

ボクの見た限りではまったくそんなことなくて

逆に色付き具合が良いように感じたよ。

1117_04tuketi03

        〇

最近、飛騨へ行くとその度買ってきちゃうモンがある。

ちょーっとお高いんだけど

ぅんまい、んだよねー

1117_01dobu

所謂「どぶろく」ですな。

あんまり旨すぎて、写真撮る前に全部空いちゃったよ。

こんなもんが、ぅんまい、なんてね。

(おっさん冥利に尽きますナー)

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屋根のないクルマ≒オートバイ

2009年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、新聞の広告欄に載っていた本が気になって

この週末に、自動車(オートバイ)関連の本に強い書店を訪ねてきた。

三樹書房から発刊されている本なんだけど

このマニアックな版元の新刊が配本される書店はそうはない。

モーター関連の新刊書は三河なら安城の夢屋書店がベストだ。

行楽地に向かうクルマの列にのまれてノロノロと銀ジィ(R100RS)を走らせた。

はたして夢屋には目的の本が陳列されていたよ。

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「ロードスターと旅に出る―この車を相棒にしたからには、一度はやってみたいこと」

三樹書房刊 ISBN978-4-89522-535-9

著者は中村 淳  小説家だと云うことだが、すみません存じ上げません。

ロードスター、とは勿論ベンベとかハーレーのではなく

マツダさんのスポーツカーだ。

著者の中村さんがある初夏の日々に北海道をツーリングした記録を本にしている。

中村さんはロードスターのオープンにこだわっていて

そのやせ我慢具合は、ボクたちオートバイ乗りと良い勝負ができるほどで、

雨に濡れながら走り続けるダンディーさ加減にしびれる。

読んでいて、何で彼がクルマなのか、歯がゆくなる。

「中村さん、コッチにいらっしゃい」

「あなたは間違いなくコッチ側の人間でしょ?」

        〇

フェリーに揺られながら、船倉にあるロードスターを思って眠りに着く、

なんてロマンチストなんだろうねー。

でも、中村さんも書いていたけど

「足ではなくて、相棒になってくれる車」は「昨今、稀有である。」

本の中では日産のフィガロやパオ、光岡のビュート、旧ビートルや旧ミニなどを

そんな「相棒」車に挙げていたけど

ボクはラシーンや旧フォレスターも良いなと思う。

それにしてもこんなに自動車メーカーがあって

こんなにも車種が多いのに

クルマもオートバイも、なんで売れてないとか云うんだろうねー。

一体全体何台売れないとご飯食べていかれないの?

        〇

買い物客でごった返す道の駅で銀ジィ(R100RS)を停めて、缶のコーヒーを啜る。

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間違いなくコイツは「相棒」だなー。

銀ジィ:「早く帰ってホイール磨いてくれよん!」

ボク:「わかった、わかった、じゃ1発で始動しろよん!」

なんてね

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奥三河の秋は深まり

2009年11月02日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

先月は走ってばっかでブログの更新がおろそかになってしまったよ。

少なくとも週一での更新を目指してるんだけど

なかなか、継続するは難し、ですな。

それはそうと、

2週連続で2度の遠乗りをこなしたあお号(R1150RT)

雨にも遭ったので外装を外して掃除してやってたら

思わぬところが、バキッ

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可動式のスクリーンを支えてるアーム部

アルミ製に見えるけど、プラスチックのように軽く折れた。

常に強い風圧が掛かる場所にしてはもろいよ。

へこむなー・・・・・・劣化してるのかなー

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国内には在庫がないパーツなのでドイツからのお取り寄せ

約3週間ダス(泣)

        〇

先週は変則の勤務シフトで水曜日も休みだったんだけど

季節逆戻りのポッカポカ陽気で

銀ジィ(R100RS)だとまだちょっと暑い感じだった。

久しぶりに奥三河を流して、ひとっ風呂浴びて来ようと思ったら

なんとアレが復活。

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わからない?

だから久しぶりの平日走りだったからー

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「とうえい温泉」本日定休日でございました・・・・・・

雨男よりひつこい「定休日男」

あーーー定休日なー。

忘れてたな――――

        〇

まーそれでも深まり行く秋の中を走り抜けるのは

なんと気持ちがはずむものだろう。

枝から離れた枯葉が舞い落ちてくる中を

駆け抜ける時、秋の醍醐味を感じる。

乾いた空冷フラットツインのエグゾースト音に包まれて

ゆったりとしたサスの動きに揺られながら

静かな3桁国道を行く贅沢さ。

あんまりのんびり走ってたらおんなじ2本サスのRSに追い越された。

左手を軽くかざして、驚くボクを制し

落葉を舞いあげながらすぐに視界から消えていってしまったよ。

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銀ジィ(R100RS)はアウトバーンを矢のように疾走するイメージが強いけど

実際はこの極東の島国の3桁国道や峠越えの県道なんかが得意だ。

コーナリングし始めてからの挙動変化が苦手なので

基本的にはラインに自由度はない。

けれど約束事さえ守ればクルクル向きを変えてくれる。

後ろからFZ1やCB1300なんかに追われても、全く焦る必要はないね。

ただし、メッツラーのパーフェクトはグリップがそこそこなので注意が必要かな。

ブレーキだってしっかり握ってやれば全く問題ない。

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日当たりの良い場所では紅葉も相当に進んでいたね。

紅葉は紅葉で、もちろんそれは素晴らしいんだけど

徐々に枯れていく山の風情の方がボクは好きだな。

空気がちょっぴり冷たくて、日陰に入るとゾクゾクッとする。

広葉樹は自分の足もとに葉っぱを振い落し冬支度する。

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正午を過ぎたばかりなのに、すでに日差しは弱々しくて

落葉して枝をさらす桜の木の長い影が銀ジィに落ちる。

その銀ジィ(R100RS)の影も長く地面に伸びていたよ。

派手さのかけらもないこの奥三河の秋がボクはいちばん好きだな。

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