土日に掛けて、雨を降らせるだけじゃなく、
台風まで連れて来るなんざー大したもんだ!
ほめてやるぞぃ!
でもなんだな、ちょいとばかし季節が早すぎたんだろうね、
本州の緯度まで上がってくるとすぐにシオシオだ。
まるで意気地がねぇーや。
こちとら主にツーリングを得意とするオートバイ乗りなもんで、
雨や風なんて日常茶飯事。
カッパが大好きだと云ったらオマエさんビビるかい?
あーカッパが着たいねー。
〇
なんて、降り続ける雨に悪態をつくおっさんひとり。
土曜の午前にいつもの元ディーラー(この云い方くどい?)Kさんから電話。
「出来上がっております(RTの修理)」
「どうしようかなー、やっぱ雨だし、台風だし、来週まで預かってもらおうかな?」
「何かあってもイヤだから、そうしますか」
「では来週までお願いします」
先週末、フロントフォークスライダーのオイル漏れを直すために
あお号(’02R1150RT)を預けてきていた。
そして、今週それを銀ジィ(’81R100RS)で取りに行って
代りに銀ジィを修理で預けてくることになっていた。
銀ジィはフロントブレーキのマスターシリンダーのピストンを交換してもらう。
なんど外を眺めても、雨はちっとも止まないのだ。
スティーブ・マックィーンのブリット、と
チャン・ツィイーの初恋が来た道、と
ウィノナ・ライダーの17歳のカルテ、
続けて3本のDVDを見ていたら、その日は終わっていた。
〇
あくる日、早朝目覚めて、仮面ライダーオーズを見る。
ふと外を見やると、なんだか雨足が弱い。
台風はスピード上げて進んでいるらしく、当初の進路より1日分早まっている。
あー、もう、カッパ着てぇーーー!
ということで、錆びるかも(実はこれが一番雨に乗ることをためらわせる)
のマイナス思考を振り切り、ガレージのシャッターを開け放つ!
「そうこなくちゃー」と銀ジィはニヤリとボクに笑いかける。
「錆びちゃうかなー?」
「こないだそこらじゅうにシリコン吹いてくれたから大丈夫さ」
「そうかいそうかい、じゃあ頼むよ」
と、おっさんと銀ジィは雨の中へ走り出した。
セルの回りが不安だったけど、今週はそれを少しも感じさせずに始動した。
接点の掃除が効いたのか、バッテリーの交換が効いたのか、
セルモーターの回転は問題ない感じだ。
RSのカウルはデカくて、雨を十分遮ってくれるけど、
カウルの内側にほとんど風の流れがなくて、
カウルのフチまで来た水滴が、カウルの中へボタボタ垂れてくる。
胸や腹も雨は直接当たらないけど、ヘルメットのシールドについた水滴が垂れて
股の辺りがぐっしょり濡れる。
手はもちろんカウルの中なので、ちっとも濡れないけど、
意外にも停まるとミラーから水滴が垂れて、手首がびしょびしょになる。
RSは雨の当たりは少ないけど、意外にびっしょり濡れるね。
〇
少し遠回りして元ディーラーへ向かう。
雨のオートバイ屋はもぬけの殻、客どころか、店員もいない。
奥まで行って2,3度声をかけると、苦笑いしながらKさん登場。
「もう、元気なんだから・・・」
最高の褒め言葉ありがとうございます。
修理の終わったあお号に乗り換えて、ふたたびカッパの人になる。
RTの対候性は本当に素晴らしい。
完成されている。
RSに比べると実は雨に濡れる量は多いけど、
RSのようにボタボタと濡れる所は無い。
走行中の風雨からはほぼ完ぺきにバリアを作り、
適度に風も取入れるので、シールドも曇らない。
OHVに比べれば遥かに軽やかな4バルブボクサーはアクセルを捻り上げるのが楽しい。
回転を上げても感動的でないという人が多いけど、
ボクは4000rpmから6000rpmくらいのエンジン音と振動がたまらなく好きだ。
いつも4000rpm付近を中心に使って走らせているせいか燃費は悪い。
でも、ボクサーってもともと回して乗るものだったと思うんだけど。
今の1200とかDOHCのボクサーは違うのかな?
〇
家にたどり着いたら、にわかに風が強まって、雨もどしゃ降りに。
いそいであお号をガレージに入れる。
そう云えば、今のカッパを青色にしたのはあお号に合わせるためだったな。
見返しのイエローがポイント。
ほら、あなたもカッパが着たくなった、でしょ?
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