ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

カッパが着たい、いやマジで・・・

2011年05月30日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

土日に掛けて、雨を降らせるだけじゃなく、

台風まで連れて来るなんざー大したもんだ!

ほめてやるぞぃ!

でもなんだな、ちょいとばかし季節が早すぎたんだろうね、

本州の緯度まで上がってくるとすぐにシオシオだ。

まるで意気地がねぇーや。

こちとら主にツーリングを得意とするオートバイ乗りなもんで、

雨や風なんて日常茶飯事。

カッパが大好きだと云ったらオマエさんビビるかい?

あーカッパが着たいねー。

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        〇

なんて、降り続ける雨に悪態をつくおっさんひとり。

土曜の午前にいつもの元ディーラー(この云い方くどい?)Kさんから電話。

「出来上がっております(RTの修理)」

「どうしようかなー、やっぱ雨だし、台風だし、来週まで預かってもらおうかな?」

「何かあってもイヤだから、そうしますか」

「では来週までお願いします」

先週末、フロントフォークスライダーのオイル漏れを直すために

あお号(’02R1150RT)を預けてきていた。

そして、今週それを銀ジィ(’81R100RS)で取りに行って

代りに銀ジィを修理で預けてくることになっていた。

銀ジィはフロントブレーキのマスターシリンダーのピストンを交換してもらう。

なんど外を眺めても、雨はちっとも止まないのだ。

スティーブ・マックィーンのブリット、と

チャン・ツィイーの初恋が来た道、と

ウィノナ・ライダーの17歳のカルテ、

続けて3本のDVDを見ていたら、その日は終わっていた。

        〇

あくる日、早朝目覚めて、仮面ライダーオーズを見る。

ふと外を見やると、なんだか雨足が弱い。

台風はスピード上げて進んでいるらしく、当初の進路より1日分早まっている。

あー、もう、カッパ着てぇーーー!

ということで、錆びるかも(実はこれが一番雨に乗ることをためらわせる)

のマイナス思考を振り切り、ガレージのシャッターを開け放つ!

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「そうこなくちゃー」と銀ジィはニヤリとボクに笑いかける。

「錆びちゃうかなー?」

「こないだそこらじゅうにシリコン吹いてくれたから大丈夫さ」

「そうかいそうかい、じゃあ頼むよ」

と、おっさんと銀ジィは雨の中へ走り出した。

セルの回りが不安だったけど、今週はそれを少しも感じさせずに始動した。

接点の掃除が効いたのか、バッテリーの交換が効いたのか、

セルモーターの回転は問題ない感じだ。

RSのカウルはデカくて、雨を十分遮ってくれるけど、

カウルの内側にほとんど風の流れがなくて、

カウルのフチまで来た水滴が、カウルの中へボタボタ垂れてくる。

胸や腹も雨は直接当たらないけど、ヘルメットのシールドについた水滴が垂れて

股の辺りがぐっしょり濡れる。

手はもちろんカウルの中なので、ちっとも濡れないけど、

意外にも停まるとミラーから水滴が垂れて、手首がびしょびしょになる。

RSは雨の当たりは少ないけど、意外にびっしょり濡れるね。

        〇

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少し遠回りして元ディーラーへ向かう。

雨のオートバイ屋はもぬけの殻、客どころか、店員もいない。

奥まで行って2,3度声をかけると、苦笑いしながらKさん登場。

「もう、元気なんだから・・・」

最高の褒め言葉ありがとうございます。

修理の終わったあお号に乗り換えて、ふたたびカッパの人になる。

RTの対候性は本当に素晴らしい。

完成されている。

RSに比べると実は雨に濡れる量は多いけど、

RSのようにボタボタと濡れる所は無い。

走行中の風雨からはほぼ完ぺきにバリアを作り、

適度に風も取入れるので、シールドも曇らない。

OHVに比べれば遥かに軽やかな4バルブボクサーはアクセルを捻り上げるのが楽しい。

回転を上げても感動的でないという人が多いけど、

ボクは4000rpmから6000rpmくらいのエンジン音と振動がたまらなく好きだ。

いつも4000rpm付近を中心に使って走らせているせいか燃費は悪い。

でも、ボクサーってもともと回して乗るものだったと思うんだけど。

今の1200とかDOHCのボクサーは違うのかな?

        〇

家にたどり着いたら、にわかに風が強まって、雨もどしゃ降りに。

いそいであお号をガレージに入れる。

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そう云えば、今のカッパを青色にしたのはあお号に合わせるためだったな。

見返しのイエローがポイント。

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ほら、あなたもカッパが着たくなった、でしょ?

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ナンジャモンジャの所為かもな

2011年05月23日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

この季節は、やっぱりオートバイライディングにもっとも向いているんだろうね。

休みが恋しくていけないし、そいつが晴れるかどうかが近頃の最大の気掛かりだ。

仕事なんか身が入らないし(オフレコで、お願いします)

オートバイ以外の話題なんて、これっぽっちも聞いてやしないのだよ!

この土曜は何とか天気が持ちそうだとなれば、

金曜の夜は、いつもよりハイペースで酒をくらって

22時前には寝ちまう健康優良児だ!

        〇

朝起きてみれば、予報どおりの見事な日本晴れ

すんげぇ景色見ながら飲むためのコーヒードリップセットを用意して

午後には山奥の温泉でひとっ風呂浴びるための入浴セットを、でかいパニアに詰め込んで、

6時前には高速の人となるのであった。

その高速は早朝にもかかわらず結構な混みぐあいで、

土岐JCTから合流した中央道は芋を洗うような状態。

そんな中、覆面パトカーはバンバン取り締まりまくるは

SS(スーパースポーツ)暴走族は集団で、左から、真中から追い抜きにかかるは

それはもう混沌を絵に描いたような状態。

うんざりしながら、朝飯のために屏風山PAに立ち寄った。

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PAの中央には「ナンジャモンジャ」の木がその花を満開にさせていた。

本当は「ヒトツバタゴ」という木だけど、この辺では「ナンジャモンジャ」の方が通りが良い。

岐阜県には案外よくある木だけど、他ではあまり見ない。

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花は近くで見ると非常に繊細で可憐だ。

匂いはないけど、青い空をバックで見るとこの季節に合っていて清々しい事この上ない。

良いモンを見られた、と気を良くして、再び芋洗いの高速へ。

ざわざわと走って「松川IC」で降りる。

天竜川の河岸段丘をくねくねと下りていくと

川に迫って国道153号線に合流する。

このあたりの国道は交通量も減って気持ちよく走れる。

高速やフルーツラインを行く人が多いので、実は国道が正解。

早朝の伊那谷を残雪の中央アルプスを垣間見ながら進んだ。

今日は伊那谷と中央アルプスのパノラマを見ようと陣馬形山へ行く。

坂戸峡の交差点で右へ折れて、天竜川を渡る。

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橋の雰囲気は良いけど、・・・峡という程の味わいは、正直無い。

        〇

ここで、今日の相棒、銀ジィ(’81R100RS)にトラブル発生。

写真を撮って、再出発しようとセルを回すと

う、、ぐ、、ぅぅぅ、、、ぐぅぅぅ、、、と回りが鈍く始動できない。

さーっと血の気が引くような気分で、落ち着けーと自分に云い聞かせて、

再度セルボタンを祈りながら押す。

う、、、、、ぐわぁぁ、、ブロロロローーーーーン!

ふーーーっ、脅かしやがってーーー!

何とか始動したけど、かなり怪しい。

気を取り直して、先へ進むと今度はこんな表示が!

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頂上までの唯一の舗装路はこれで断たれた。

別にダートでも問題ないので(だってダート大好きなんです)

他のルートへ回ればよいのだけれど、やっぱりセルが気になる。

この先、陣馬形山に踏み込んで動けなくなったら相当やばい。

現に、ルート確認のために銀ジィを止めたら、やっぱりまた始動が怪しかったのだ。

「ナンジャモンジャ」だな、こりゃー。

あいつの所為だな。

仕方なく、銀ジィを生還させることを優先して、帰路についた。

         〇

エンジンを止めたくないので休憩なしで家を目指す。

けれど、屏風山で休憩してからほとんど休憩していない。

国道153号を南下していく。

この道は走り慣れているのでそれ程疲れないが

愛知県を目前にしてさすがに身体中がピキピキ云いだした。

イチかバチかでいつものスポットで休憩する。

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もうツブれているのだと思っていた「カラオケ喫茶ゆりこ」は今日にかぎって営業中だった。

いつもちゃんと営業してるけど、ランチが終わると閉店なのかな?

ランチは14時まで。確かにいつもはそれより遅い時間にここへ来るかな?

まあもちろん営業していても、店内は常連さんで埋まっていて、

ボクのような一見の客の入る隙間はないんだけどね・・・

ひとしきり疲れを癒したあと、

銀ジィ、頼むぞ!と念を入れてセルを回すと、

何といつもどおりにあっけなくセルは回った。

アイドリングでチャージランプが眩しく点灯するので

バッテリーが弱っているのかと、ヘッドライトを消して走ってきたのが良かったのか?

とすると、やはりバッテリーが寿命なのか?

なんだかわからなくて、ナンジャモンジャな気分になる。

        〇

結局問題なく自宅にたどり着けた。

さて、どうする?

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まず、こうした。

右のスイッチボックスを分解して、セルボタンを掃除した。

接点は銅板で突起部に緑青がはえていた。

酸で緑青を浮かせて除去し、接点復活剤を塗布して組み直した。

それで結構効果があって、セルは問題なく回った。

けどーーーーー!

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やっぱり、こうした。

バッテリー交換。

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今回も軽自動車用のパナソニック製 34A19L

なんと週末はカーマ(近所のホームセンターね)の特売!

ラッキー!

1,000円もお安い4,980円!

この後何度か、始動させてみたけど、調子よくて再発しなかったよ。

どうなんだろうね?

朝にナンジャモンジャを見た所為か、

ナンジャモンジャな1日だったぜよ、まったく。

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夏への扉をひらけ

2011年05月16日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

この頃は雨の降り方も本格的で、ざぁーっと強く降ったりするけれど、

晴れてみりゃーそれはなかなかどうして立派な晴れ具合なもんで、

ああー季節はもうまっしぐらに夏へと走り出しているんだなー、と頓(とみ)に感じるみたいだ。

ハイラインの小説とは何の関係もないけれど、

「夏への扉」があるのなら、きっとそれはすでに開かれていて、

きっとこんな気持ちの良い季節へ通じているのだろう。

朝早くに家を出て、富加関ICから津保川に沿って走った。

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先週の雨のせいだろう、川はたっぷりの水量でまさに滔々(とうとう)と流れていた。

なのに川の水は少しの濁りもなくて、川底を容易に覗けるのだ。

銀ジィ(’81R100RS)を橋の上に停めて、しばらく川の流れを見ていたよ。

        〇

武儀から峠をひとつ越えて県道64号に入り、金山の手前で国道に合流する。

国道41号は飛騨川に沿って高山へ至る。

下原ダムの細長いダム湖で休憩。

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ここの対岸にJRの高山線が湖面近く通っている。

最近なぜかツいているらしいね!(鉄的にね)

きーーーたーーー!

マジかーーーーー!ワイドビューひだ!

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なんかもうこれだけで今日は満足!

帰ってもイイじぇー!(帰らないけど)

        〇

走りながら目的地さぐってるんだけど、まだ決まらない。

なんとなく鈴蘭スカイラインかなーと思っているけどね。

開田高原へ出て、木曽街道へ戻るのが気に入らない、これもなんとなくね。

中山七里を越えて、下呂。

そして、飛騨小坂の街も結局通過してしまった。

こうなると、もう平湯か郡上八幡か?

いやいや、野麦峠という手があるな。

木曽・飛騨街道へ入ると何もないので、道の駅「飛騨街道なぎさ」で休憩する。

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やいやい、空が真っ青だがね(三河弁=ですよ、の意)

        〇

久々野から国道361号へ入って、飛騨川を辿る。

途中大きな高根ダムがあるけど、新芽が吹いて淡い緑がきれいだ。

深緑の水の色とのコントラストも清々しい。

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ここも水量がたっぷりで、水際の木々は水面に触れている。

高度が上がったせいだろう、さすがに空気がひんやりとしてきた。

ジャケットの下はロングスリーブのTシャツだけど、ちょっとサブい。

上流の第1ダムを過ぎて、高嶺大橋の手前で県道39号へ折れる。

野麦街道に入ると、いきなり正面に雪をたっぷりとかぶった乗鞍が聳える。

しかしなぜか空模様は急に怪しく、乗鞍の山頂付近は雲の中。

おまけに風も出てきた。

いくつも谷筋をトラバースしながら、ずんずん高度を上げる。

斜面には残雪。路面はそこら中で水が流れ出ていた。

峠まであと5kmを切るといよいよサブさ厳しく、

道路脇の表示板には5℃と出る。

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ついに野麦峠に達するも、サブくてサブくてのんびりなんてしていられない。

野麦峠って、だいたい9:1でサブくない?

乗鞍を眺めながら、お茶でも沸かしておにぎり食おう、なんて思ってるけど、

実際、あの峠でのんびり出来たためしがない。

野麦峠、きびしー!

すぐそこまで雪が来てる(残ってる?)

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        〇

結局すぐに反対側へ降りてきちまった。

でも、そこは春の国。(夏への扉、とか言ってたくせに・・・・・・)

すごい巨大な桜の古木が鮮やかな花をつけていた。

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花の付き方はちょっとまばらなんだけど、花の色がなんとも良い。

「きれいだねー」なんて思わず声をかける。

このまま木曾村を経て、藪原へ出て、すぐに権兵衛街道へ進んだ。

ちょっと天気が悪くなってきて、アルプスは期待できそうになかったけど、

春の伊那谷を感じたかったのだ。

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芽吹いたばかりのカラマツ林を抜けて、一気に伊那谷へ降りていく。

前方に雪を頂いた南アルプスが望めるけど、ちょっと霞んでいる。

谷では田植えが始まっていた。

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リンゴの花は見られなかったけど、秋に約束したとおり春の伊那谷にやって来たよ。

やっぱりここはとても素敵だ。

ボクの大好きな場所のひとつだね。

        〇

いつもの涼風の里に着いたのは、もう夕方。

最後の休憩をとる。

今日は500kmくらい銀ジィで走ったよ。

不思議なくらいどこも疲れてなくて、楽しかったな。

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萌え木の山をめぐる

2011年05月09日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

連休にかまけてる間に、5月もずいぶんと進んじまった。

すっきりしない天気が続くけど、気温だけはさすがに初夏のそれで、

銀ジィ(’81R100RS)も凄まじい熱気をボクの下半身へ吐出し、

思わず「がむばってるなー!」と声を掛けずにいられない季節になったね。

そんな訳で、走り出して早々に、銀ジィを木陰に入れて休憩する。

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さーて今日はどこまで行こうか?

このところ、あお号(’02R1150RT)は放かりっぱなしで

銀ジィにばかり乗っているせいか、こいつ、すこぶる調子が良い。

うちに来て間もなく2年が経つけど、その間約10,000km走った。

ツーリングらしいツーリングには連れて行ってやっていないけど、

今年はこいつでロングな旅に出ようと目論んでいる。

今日はこのあと鳳来あたりをトラバースして国道152号へ出て、

しらびそ峠まで行こうかと、気持ちよく走りだした。

けれどそれも束の間、

県道1号を伝って、152号へ入ろうと1号へ曲がった途端

気になる看板を目にしてしまった。

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「右手、熊」?

前からチョー気になっていたんだけど、実は行ったことがない。

銀ジィを止めて、地図を確認すると

「熊」へ通じる県道9号線は実に楽しそうなルートだとピンときた。

予定変更、変更。

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はたして9号線はクネクネの野趣溢れる極上県道だったよ。

(たぶんボクの基準は特異なので鵜呑みは禁物)

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道の駅「くんま水車の里」

熊かあさんの店で蕎麦をすすって、どの人が熊かあさんか探すも一興。

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「熊」は山奥の静かな里だった。

あまり「熊」の謂れを示すようなものはなかったけど、確かに熊は出そうなとこだった。

(無責任発言です、あしからず)

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サクラもまだまだ見られたけど、すでに芽吹きの季節。

山々は萌黄に色付いて清々しいね。

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これぞモエー

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