ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

センチメンタルな日々

2006年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

北海道では平野部でも「雪」の予報。最低気温は、なんと氷点下だという。

冬の寒さが身体や気持ちに与えるダメージよりも、凍結や積雪の物理的な障害の方が決定的だ。

この頃になると、あとどれだけ自由に走れるのかばかりが気になって、少し追い込まれた気持で日々を過ごすことになる。

紅葉に色付く山々は本当に美しいが、その先に待ちかまえている「白い季節」が確実に近付いていると云うことでもある。

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-最後に何処へ行っておこう?-

この1週間、ボクの頭の中は、このことばかりが駆け回っている。

うまい具合に天気は良さそうだ。

雪を頂いた乗鞍、御嶽山か、芦ノ湖の先に頭をのぞかせる富士山か。冬支度も忙しい木曽の街道か。

あー、何処に行ってこようかな。


ハンドルのセットバックキット

2006年11月25日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

前にブログに書いた2つの作業をクロ号(R100RS)にしてもらった。いつものテックモーターサイクルです。

まずはオイル洩れの総本山、シフトシャフトのオイルシールの交換。これはしばらく様子を見てみないとわからない。オイルが洩れた跡をきれいに拭いてくれたので後日観察してみることにする。これがOKなら、クロ号のオイル洩れは「ナッシング」になる。

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ハンドルのセットバックキットは当初自分でつけるつもりでいたが、メーターやワイヤー類がかなり込み入っていて怪しかったので、結局取り寄せも取り付けも頼んでしまった。(バイクハウスFLAT製ハンドルセットバックキット23,100円)

実際、結構大変だったらしく、タンクまで外したらしいが、取り付け後の姿はさすがにプロの仕事、とっても美しく仕上がった(工賃はそれなりにかかったけどね)。

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事前の問い合わせでは、上へ2cm、手前へ1cm移動するとのことだったが、実際に乗ってみるとかなりアップライトな感じがする。ボクは腕がひとよりやや短めなので、クロ号の超短いハンドルバーに腕が伸びきってしまっていたが、これで腕に余裕が出来ラクになった。相対的にステップ位置が下がり下半身の方は間が抜けた感じが強くなった。これは後日要対策かな。

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ハンドル位置が高くなって、スタンド降ろしや押し引きもラクになった。これはすごく助かる。

純正のクラッシュパッドが付かなくなったのはちょっとペケかな。


ベンベ(BMW)は疲れない?

2006年11月22日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

よく言われることだけど、ベンベはどんなに乗っても疲れないなんて云うのは迷信だ。

大陸の東の果てに黄金の国「ジパング」がある、っていうのと同じだ。

ちょっと前まで「速い」ことがオートバイの勲章だったのに、「疲れない」っていうのは言い逃れか、苦し紛れにしか聞こえない。だいたい、国産のオートバイの倍くらいするお金を払って、馬力が低くって遅いなんて信じられない。そういう時代だった。

21世紀に入って、みんな老いた。人と競い合わなくてもご飯が食べれるし、クルマにだって乗れる。「疲れないオートバイ」は俄然その魅力を上げたんだろうね。

でもね、ベンベだって疲れるよ!

ドイツ人が作ったオートバイだからね。大陸の東の果ての住人にはでかすぎるっていうもんだ。腕は伸びきっちまうし、スイッチは遠くて指はツルし、足なんてまるで届きやしない。

あーハンドルバーがあとコブシ1個分近ければね-・・・。

ってことで、ハンドルセットバックキット付けることにした。

なぁーんだ、それが云いたかったのかョ。

これでクロ号(R100RS)、疲れなくなっちゃうかも。ウヒヒヒヒ。


おすすめルート その7(三重県々道106号線、岐阜県々道23号線)

2006年11月18日 | 日記・エッセイ・コラム

朝の伊勢湾岸道は気持ち良いねぇー。



R(半径)の大きなカーブが左・右と続き、そして名港トリトン。



巨大な製鉄工場や、でっかいクレーンが立ち並んだ埠頭の上をピュ-っと渡っていく。



今回のルートのスタートは、湾岸道を「湾岸長島IC」でおりて県道7号線(水郷公園線)で真っ平らな輪中の中を北上するところから。この辺りは愛知岐阜三重が重なっていて県道番号も頻繁に変わる。



国道1号線にぶちあたったら左折。しばらく進むとボコッボコッという感じの長良川河口堰のアタマが見えてくる。狭い鋼鉄製のトラス橋「伊勢大橋」は長良川・揖斐川をまとめて渡ってしまうけど、ちょうど真ん中辺りの境目に細い中州があって、この上になんと県道106号線(桑名海津線)の交差点がある。



トラス橋の真中に三叉路の信号交差点があって、ちょっと珍しい感じ。けれどこの交差点、西行きからは右折禁止で入れない。入るためにはいったん橋を渡りきってUターン。(気を付けてね)



渡りきったところにバス停のための拡幅部があるので、オートバイの人はここでUターン可能。(自己責任でお願いしますね)



でも、この県道106号線、Uターンしてでも走る価値ありあり。



右に長良川、左に揖斐川。水面がとっても近くに見えて、まるで川の上を滑って行くような感じが味わえる。



今回は晩秋で、川辺の葦が枯れて、ちょっと寒い感じだったけど、春は菜の花や桜が堤防に咲きそろってとても素敵です。夏は夏で川面に吹く風が爽やかで猛暑の中でもホッとした気持になれる。



岐阜県に入ると県道23号線(北方多度線)と番号が変わり、長良川は揖斐川をはなれて今度は木曽川に寄り添って流れていく。道路はこの長良川に沿って進んでいく。



その木曽川ともじきに離れてしまうけど、ちょうどこの辺りに「お千代保稲荷」があるんで、おいしい串カツを食べに寄っても良いですね。



いくつも大きな道路とクロスするが、いずれもアンダーパスする側道があるのでそっちを走る。



とにかく車はそこそこ交通量があるけど、遮るものがないのでストレスなくずんずん進む。



のんびりとエンジンの鼓動を楽しみながら走っていると、目の前に巨大なオブジェが現われてびつくり。



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道の駅スタンプラリー2006ファイナル

2006年11月12日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は6月から始まった中部BMWモトラッドディーラーによる「道の駅スタンプラリー2006」のファイナルイベントに参加した。

天気は良いが強い北風の吹く中、静岡のヤマハリゾート「つま恋」の駐車場に集合。

ボクは昼まで仕事してたので、強い追い風に後押しされて東名を掛川へと急いだ。予定通りイベント開始の15分前には到着。すでに200台以上のオートバイ(もちろんほぼベンベ)が集まっていた。

指定された8ヶ所すべてを達成した人も多く、改めてベンベライダーのアクティビティーの高さに感心させられた。パーフェクトの参加者にはひとりひとりに景品のウィンドブレーカーが手渡され、そのほか、今日の参加者全員に記念の特製ピンバッチが配られた。

そのあと、各種景品をめぐってジャンケン大会となったが、残念ながらボクはなんにももらえなかった・・・。

イベント終了後、自分以外のR1150RTが数台並んで走っているという珍しい体験をさせてもらった。たまには、ツルんで走るのもおもしろいね。(ずっとじゃいやだけど)


オイル洩れ これで治るか?

2006年11月11日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

クロ号(R100RS)は、オイル洩れする。

あっちこっちなんて話も良く聞くが、うちのクロはそうでもない。

でも1ヶ所ちょっとひどい。停めておく時は良いのだが、走り出すと洩れ出す。ポタッ・・・、ポタッ・・・。ミッションの辺りからだとは目星を付けていたが、いま一つはっきりしなかった。

考えているうちに、動いてる時だけなので、クロが走っているときに動かすところが怪しいんではナイカイ、と思いついた。

シフトペダル。

停まっている時はちっとも動かさないけど、走っているとき頻繁に使う。でしょ。

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ミッションケースからシフトシャフトが突き出している、ここが怪しい。

よーく見てみると、はたしてオイル洩れ洩れ。その真下の配線、ミッションケースの下側、そしてエキパイのチャンバー部へとミッションオイルが伝わっている。

おお!こいつはカンタンに治りそうだ。

すぐにバイク屋に行って、この思い付きを相談してみた。

パーツ№2312・1338・740  シフトシャフトオイルシール。こいつを交換することになった。

これできっとオイル洩れはなくなりそうだ。


冬、オートバイで走る楽しみ

2006年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

やっと咲いた庭の山茶花が一輪。

きのうのひどい風で散ってしまった・・・。

紅葉はまだ里に下りてこないけど、冬はもうすぐそこまで忍び寄っているようだ。

歳をとるとどんどん冬が嫌いになっていくような気がするのはボクだけかな。

鍋は美味いし、熱燗をキュッとやるにも良い季節だが、いかんせん寒さが身にしみる。

酒をクラって寝ると、夜中に小便をもよおす。トイレに起きようか、それともこのままなんとか再び眠ってしまえぬものかと、再三再四、思いあぐねた末、エイッとたまりかねて起き上がる。

さむいさむい、つらいつらい。

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オートバイも冬はあまり遠出できない。

山は積雪や凍結の危険があって入れない。出掛けていっても日暮れも早いし、その後の冷え込みがたまらないのでやはり早めに帰路につく。

帰宅後、凍えた身体を溶かすように熱い風呂にゆっくりつかり、今日一日の短い旅に思いを巡らせる。

冬の旅の楽しみはこれに尽きますね。


個人的「限界」

2006年11月06日 | 日記・エッセイ・コラム

日帰りで走ろうとする時、実は「距離」よりも、走っている「時間」の方が問題で、ボクの場合、楽しく1日目一杯は、どうも12時間というところにあるらしい。

過去の記録を見ると1日でもっとも長い距離を走ったのは、1,171キロ。しまなみ街道を巡って日帰りした。

もっとも長い時間連続で走り続けたのは、19時間30分。博多から阿蘇をまわり、別府から四国、瀬戸大橋を渡って一気に帰宅した。全行程1,037キロ、すべて雨だった。(もちろん、適宜休憩はしてますよ)

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いずれのときも、ヘトヘト。3日くらいヘロヘロで戻らなかった。

あお号(R1150RT)の重いスロットルを捻り続けた右手は握力がなくなり、肘や膝の芯がキリキリと痛んだ。

神経は張り詰めていて充実感はあるけど、精神的肉体的にはかなりつらくてヘコんでもいたな。

けれどおもしろいのは、そんなに長い間走っていて、考えてることがオートバイのことだけってことじゃないだろうか。

ほんとほかのことなんも考えてないね-。

今のシフトアップうまくいったな。

今日はコーナーの入り口突っ込みすぎてる、ブレ-キングを意識的に早めよう。

なんだろーな、この感じ、まるで気流を捉えて滑空するソアラだ。

これくらいの回転のドロップなら思いきってスロットルを開けるのにちょうど良いな。

こんなことばっか考えて走ってる。

阿房だねェー。


エンジンのカーボン問題

2006年11月02日 | R1150RT (2001) あお号

聞いた話によると、長い間にエンジン内部には燃えカスや不純物が堆積されていくものらしい。バルブの密閉性が落ちたりすることで、パワーが落ちたり、燃費が悪くなったりする。

2年前にあお号(R1150RT)は、高速走行中に右シリンダーが原因不明の焼きつきを起こした。

インジェクションの不具合だとかオイルライン内のトラブルとかいろいろ話はあったが、どうも燃焼室内のカーボンやスレッジが怪しいらしい。

ディーラーのメカニックさんは、その対策として20,000キロごとに添加剤を使ったほうがよいと教えてくれたが、以前にあんまり変なモン使わないほうが良いよ、とも云われていた。

じゃぁ質問!何を使えば良いの?

そこで出されたのが、これ。「燃焼室クレンザー」

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BMWの推奨品で、20リットルタンクに50ml入れて使う。後から貼ってある日本語のラベルを見ると、確かに輸入元が「ビー・エム・ダブリュー株式会社」と書いてある。

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お値段はちょっとお高くて(なんせドイツからの輸入品)250mlで税込み2,100円也。

エンジンぶっ壊す前に入れておきましょ。