「RS再び」
と題してこのブログを再開したわけだが
ご存じのとおり予想外の出会いと展開で
瞬く間に「黄色いやつ」はボクのところにやってきた
実を云えばまだ「RS」への思いは強い
しかもツインショックのRSだ
結論が出ていて今これを書いているのではなく
書きながら自分の気持ちがまとまるかも、という思いで書いている
「再び」ではなく三度(みたび)が正しいか
最初に手に入れた「RS」は1991年製のモノサス
レッドメタリックという珍しいカラーの個体を
誰かがクラシックブラックに塗りなおしていた(剥げた個所から赤が見えていた)
車検証にメーター交換の記述はなかったから約60000㎞のオドメーター表示は実走行距離だろう
オイル漏れは定番個所が2か所
その時はすでに1150RTに乗っていたのでフラットツインを知っているつもりだったけど
この「RS」ははっきり云ってボクにはちょっと手ごわくて
というかタイトなワインディングをどう乗りこなしていいのか見当もつかないっていう感じだった
ただあんなに前傾を強いられるのに長距離で意外に楽で
淡々と距離をこなす時のフィーリングの良さは強く記憶に残った
乗っていたのは1年ほどしかなかったから
正直モノサスがツインショックに比べて、劣るとかつまらないとか、本当はわかっていないのだと思う
このモノサスは予想外の転職で止むを得ず手放してしまったが
その転職から2年後、次の「RS」は不意にやってきた
1981年製のツインショック「RS」
乗り出してすぐに気付くエンジンの軽さとパワー感
「なにこれ!ツインショックすごい!モノサスだめじゃん」
多分いまだにツインショックを志向するのは、この一瞬の印象だけからではないのかとも思っている
実はこの81年製は1977年から始まった/7(スラッシュセブン)シリーズをリファインしたもの
この時、R80とR100の2系統にそれぞれノンカウル、スポーツ(RS)、ツーリング(RT)にモデルは整理された
Kバイクがデビューするのは1983年
すでにフラットツインでは市場で戦えないと判断したBMWはこの時Rシリーズを整理したのだ
けれどそのことでこのR100シリーズはKバイクデビュー後のモノサス勢まで生み出し
今でもその多くがまだ世界中で走っている
話を戻す
ボクのところに来たリファイン後の「RS」はそれ以前のType247勢から
「雑」といわれるエンジンフィールの持ち主らしい(バランサーがなくなった)
だからあえてこの81年製ツインショックに拘るのも、ボクにはなんだかおこがましいという気持ちがある
でもボクはこのストラトスシルバーのツインショックRSで走り回った
大きなカウルに引かれた手書きのラインは見るたびにうっとりしたものだ
メーター交換していたのでオドメーターは3000㎞だったが
車検証によると60000㎞くらいの個体だった
リアサスのヘタりがひどくて両足べったり
路面のうねりでよく弾き飛ばされそうになった
サスをリプレイス(ikon)してから足つきは悪くなったけど
絶妙の乗り味が戻り、よく「鷹揚」と表現される穏やかな走りを見せた
BMWモトのトップカテゴリーとして
突き詰められた性能はまさに完成形だった
忘れられない感覚だ
オートバイ屋の店頭で14年間も店番をしていたR100TRAD
ただし真っ黄ー黄ーに塗られてちょっと、
ちょっとねー
ただし1990年製で走行12000㎞
そしてここが最大の売りだけど、ワンオーナーなのだ
シリンダーヘッドがツインプラグ化され
FCRキャブ、ストレートマフラー
ロケットカウルとモトコシングルシート
クリップオンハンドルにバックステップ
所謂「カフェレーサー」そして全身黄色(多分マンダリンイエロー)
今、書いてて、これ良く買ったなって思った
今まで何人のひとの手を経て、どこをどうしてきたのかわかっているって
30年前のオートバイを買うときに重要なポイントじゃあないですか?
だから買った
吸排気系は戻してもらって
あとポジションもRSと同じにしてもらった
(実はRSのポジションは独特、でもこれがいちばん癖になるポイント)
「RS」のデカいカウルをかっこ悪いと言ってカウルレス化する人は大勢いるけど
ノンカウルのR100を「RS」化するなんて聞いたことがないのだ
でも最初はあのデカいカウルを手に入れて「RS」化するつもり満々だった
ヤフオクやメルカリをみると手に入れるのは簡単そうだった
ほんとうに取り付けできるのかは、やってみないとわからないし
カラーリングを揃えるために全塗装は必要になってくるだろう
パニヤケースを付けたり細かいところを触っているうちに
やっぱりこいつの魅力は「黄色」にあるような気がしてきていた
良くも悪くもすごく目立ってしかも個性的だ
ただしあのデカいカウル(スポーツインテグラルフェアリング)を黄色に塗るのは絶対ダメだろう
まーR1100Sなんかみると悪くはないかもしれないけど
実は(今日、この「実は」多いね)迷いがある中
あまりに程度の良いアッパーカウルとアンダーカウルをヤフオクで見つけてしまい
「うんぎゃぁー」と意味不明な叫びとともに入札
なんと落札してしまった(ウインカー、ポジションライト、スクリーン、時計、電圧計までパーフェクト)
(余談ですけど届いたカウルに電圧計と時計がついてなくて出品者に聞いたら、忘れてました送ります、
ただし時計は動きませんし取り付けネジもありません、だと、それは事前に書くべきですよねとたしなめると
動くとも書いてないだろ、とほざいた、結局ヤフオクってある程度の不誠実も容認しないとダメなんだな、
ほとんどの人は気持ちよくて、ヤフオク有意義なのでうまく利用していこう)
届いたカウルをじっと見る今日この頃だ
やばい、結論出ない
ゲタ代わりにも使えるやつだけど
ワインディングマシンではない
長距離を淡々と走り切る時のRSは唯一無二の存在だ
そう考えるとやっぱりカウルは欲しい
カウルだけクロってありかな?