ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

キャリーライド(Carry Ride)

2007年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、出がけに新聞を読んでいて、面白い記事を見つけた。

乗馬で馬を完全に支配下において乗ることを「ドライブ(drive)」と云い、

馬自身は自由勝手に走っていると思い込んでいるように

操り乗ることを「キャリー(carry)」と云うのだそうだ。

さすがに乗馬の歴史は、文明の歴史に近いだけあって、蘊蓄にあふれている。

        ○

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オートバイのライディングはどうだろう?

オートバイは意志を持たない道具なので

常に「ドライブ」の状態のはずだ。

でも、ちょっと深く考えてみると、バランスの乗り物であるオートバイは

絶対に物理の法則や化学の法則に抗って扱うことが出来ないのではないだろうか。

よく、積極的にライディングする様を「マシンをねじ伏せて」などと

表現したりするけど、ねじ伏せてオートバイが云う事を聞くか聞かないかは

バイク乗りなら誰もがよく分かっていることじゃないかな?

        ○

「ドライブ」させているつもりが、実は「キャリー」されていたりして・・・

オートバイの方が一枚も二枚も上手ってことかもね。


天竜のポンポンサブレ

2007年09月22日 | BMW以外のオートバイたち

暑い暑いとは云うものの、それはそれで真夏のものとは違う。

きのうは抜けるような秋の空が広がって

最高のツーリング日和でしたね。

川に沿ってくねくねと走りたくて、

地元の豊川や天竜川をあっちこっちマシロ(マジェC)で走ってきた。

        ○

天竜まで行ったついでに例の「まぐろ寿司」を食べたくて

道の駅「いっぷく処横川」に立ち寄る。

マグロははいつもどおりのとろける様な食感!

うーーーん、最高にうまい、はずれ無しだね。

そのあと、地元のおばちゃんたちでにぎわう売店で

こないだ買いそびれた「ポンポンサブレ」を買う。

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「ポンポン」とは説明書きによると「ホンダのオートバイ」に付けられた愛称らしい。

ここ天竜はかの本田宗一郎氏の生誕地。

その本田氏へのオマージュからこのサブレは作られたらしい。

が、この絵のオートバイはホンダの何という車種かわからない、

そればかりか、だいたいオートバイのことをよくわかっていないようなデザインだ。

でも良いでないかい?

箱のデザインも良く見ればハイカラ(キッチュか?)で泣かせる。

        ○

一本おすすめコース。

道の駅から北へ約5キロ。秋葉神社の下社辺りから

気田川に沿って天竜へ下る県道286号線はとてもすばらしかった。

雲名橋から天竜スーパー林道へ登って行くのも◎だね。


はやってるの?GT。

2007年09月19日 | 日記・エッセイ・コラム

カワサキから1400GTRがリリースされて

にわかにツアラーが脚光を浴びているように感じる。

ツアラーとは云わずにGT、グランツーリスモというらしい。

ホンダのパンヨーロピアンST1100がリリースされた時から

この手のモデルに注目していたボクとしてはちょっとうれしい。

実際、その何十年後かにボクがBMWのRTを手に入れたのは

たどりつくべくして行き着いた当然の結果だった。

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そもそもちょっと前まではRTとホンダのゴールドウィング以外

ツアラーらしい完成度を持ったモデルは無かったと思っている。

しかし、今やこのジャンルも視野に入るヒトがかなり増えたのか

車種が増えただけでなく、その完成度も上がってきたように思う。

GTらしい工夫も各社様々にあって、喜ばしい限りだ。

        ○

けれど、ツアラーの乗りこなしにはちょっとハードルがある、と云っておきたい。

偉そうに云ってるわけでなく、実際このハードル高い。

何かと云うと、それはそのヘビーな「重量」。

ロングツーリングではフル装備で350kgに迫る。

低速の取り回しも気を使うけど、それよりも引き回しの大変さだ。

このままここでお手上げか、という状況に陥ることがある。

フル装備で倒してしまうと、起こすのさえひとりではあやしい。

倒してはいけない、止めるときにちょっと考えて止める工夫がいる。

バランスを失ったRTは力自慢のボクでも止められない。

早朝、無人の立体駐車場のエレベーターの中で不覚にもブッ倒したとき

腰、やっちまいましたね。北海道ツーリング2日目の朝ですよ。

おかげで、北海道から帰るまで腰痛だったからね。

がんばって筋トレと低速バランスの上達に励んでGT流行らせていきましょう。


マシロ(マジェC)の衣替え

2007年09月15日 | BMW以外のオートバイたち

朝晩ちょっぴり涼しくなってきたこの頃。

秋雨前線も徐々に南下を始めている。

冬を前にマシロ(マジェスティC)の衣替え、冬季仕様にしてみた。

といっても、クールなショートスクリーンを

長い、純正のスクリーンに換えただけだけどね。

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でも、これじゃあ「C」ではなくなってしまったね、どうでもよいけど。

取り換えはネジをちょっとはずして、ちょちょっと5分。

説明することも何もないくらい簡単。

正直、ショートスクリーンにくらべると、やっぱカッコ悪い。

でも、ボクの住んでる辺りは幹線国道の流れがめっちゃ速い。

ショートでは風圧がすごくて、ハンドルにしがみつく感じになってしまうことが多い。

ロングなシールドは、見事に風圧から解放してくれる。

もしかしたら年中必須アイテムなのかも。

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よく見ると、シールドは複雑に湾曲していて、

その整流能力の高さを形からでも予感させてくれる。

しかも、下のほうに開閉可能なルーバーまで付いていて

シールドによる負圧のコントロールや、雨天時の曇り対策までされている。

ショートスクリーンがスタイリングパーツなら

ロングスクリーンは明らかに機能パーツだね。


北海道のこと その5

2007年09月12日 | R1150RT (2001) あお号

北海道についてはまだまだ感じたこと、語りたいこと

たくさんあるけど、ひとまずはこれで最後。

        ○

北海道を走っていると路肩や土手に色鮮やかな

「こいつ」がそこかしこに咲いている。

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「ルピナス」

本州でもちょっと涼しいとこなら咲いているけど

北海道では「コレ、雑草?」っていうくらい咲いている。

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遠くから群生してるのを見るのも美しけど

近寄って一本一本じっくり見てもなお美しい。

鮮やかな押し出しの強さ、可憐な清潔さを合わせ持っている。

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ラベンダーもたしかに美しいけど

あまのじゃくとしては、こっちをひいきしたいね。


散歩走りの日

2007年09月08日 | R1150RT (2001) あお号

新しい道や場所を訪ねて走るのは楽しい。

けれど、期待と同じだけ不安もあって

それなりの緊張感がある。もちろん、それはそれで楽しい。

仕事の疲れが残っていると、

リフレッシュも兼ねて、ただのんびりと走りたいと思うこともある。

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何度も走った道、何度も訪ねた場所。

そんなものをつないでのんびり一日オートバイを走らせる。

とてもリラックスするし、ずーっと気分が良い。

この日は天気も良くて、真っ青な空が広がった。

国道19号を東へたどり、「奈良井」の宿でコーヒー飲んでぼんやり。

塩尻から道なりに20号に乗継、白バイだらけの峠を越える。

岡谷から中山道和田峠へ向かう。

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霧ケ峰の八島湿原にオートバイを停めて、木道を散策する。

キリンソウや野菊が咲き乱れて、高原はすでに秋。

間もなくススキが一面に穂を開くかな。

歩き疲れて、木陰のベンチに掛けていると、

赤トンボもひと休みに来たよ。

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