ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

スターティング・オーヴァー

2012年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム

寒くなってくると、走りに出る気持ちが萎えるな。



寒さのために走れる場所が限られるのも、オートバイという乗り物。



そんなふうに冬の間、オートバイとの付き合い方を制限されても、



なんとなくずーっとオートバイを好きでいられるのは



もはや理由なんかでなく、体質みたいなもんだろう。



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落語家の桂枝雀が緊張と緩和が笑いを生むと語っていた。



この「緊張と緩和」についてボクはよく考える。



そして、考えれば考えるほど、



ボクたち人間の行動のモチベーションすべてに



この「緊張」と「緩和」は大きく関わっているのだと感じる。



行動・・・・・・たとえば「好きである」ということ。



人間同士の好き嫌いなんて、まったくそうだけど、



オートバイを好きであるという気持ちや乗り続けようとするモチベーションにも



「緊張と緩和」が大きく関わっている。



ただ単に好きであることなんてありえないのだ。



例えあったとしても、それは一時の気の迷いみたいなもんだ。



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オートバイを走らせることは緊張の塊に違いない。



走らせることは大好きだけど、それには緊張感が伴っている。



だから走っているときに癒しを感じるような人は



おそらくすぐにオートバイに飽きてしまうか、



よっぽど、日常に緊張を伴っている人なんだろう。



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人には実は緊張を求める性向があるのだろう。



しかし、その本質は、その先にある緩和を求めている。



充実でなく、その先の虚無を。



クライマックスでなく、その先の終焉を。



生ではなく、その果ての死を。



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そして、そこにたどりついた人は知るのだ。



終わりこそ、始まりである、と。









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