ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

サクラってちょっと気恥ずかしくて苦手かも   「矢筈池」 愛知県豊根村

2022年03月31日 | 水溜まり探訪
春の嵐が過ぎると

とたんにサクラが満開

ちょっと出鼻をくじかれたせいか

一斉に咲き揃った



でも

サクラって

というか、ソメイヨシノって

キレイすぎて

キレイすぎて、眺めてると気恥ずかしさを感じる

何もあんなに躊躇なく咲かなくてもよい

これでもかってくらい「見せつけて」くる

そもそもサクラなんぞは目の端でチラッと見やるもので

たとえばオートバイで走っていたり、汽車で移動したりしてる時

「あっ・・・サクラだ」

これくらいでよろしい



矢作ダムの上流部へ行ってみようと走り出した

けれど国道257号線と151号線を間違える

これ、もう何年も走ってるのに偶にやる

どこでリカバリーしようかと考えながら

目前のコーナーを手繰り寄せては次々と斬り捨てていくうち

気付けばすでに豊根の道の駅

茶臼山の裾にも水溜まり、あったなー、と取り付きルートに舵をきる

にしてもだ

なぜか最近、水溜まりづいている

水溜まりハンターか

しかも人造湖ばっか

実は2,3日前にもカブのツーリング燃費を計りたくて山の中走ってきた

その時も水溜まりに寄っていた



茶臼山高原は1000mを超えていてさすがにサブい

腹が減ったので水溜まり見ながら湯を沸かしてラーメンを煮る

そのあと、コーヒー淹れてパズルして過ごした



池の向こうに見えるゲレンデにはまだ雪が残る

それでも高原のこの池のほとりにも春は確実に訪れようとしている

やはり満開のサクラに春を目の当たりにするより

冷たい空気の中、かすかにその存在を見せる春の息吹こそ心を弾ませる




高原道路を下って

途中から県道10号線へ入る

交通量の多い国道よりこの県道のほうが快適だ

下りのキツイ勾配なのでフロントブレーキのリリースからの強い向き変えが楽しい

この辺りは設楽ダムの工事が進んでいるけど

あと数年ですっかり景観が変わってしまうのだろう


そのあと国道を乗り継いで県道35号線で涼風へ向かう

工事の関係か天候の関係かわからないが

守義地区の通行止めが復活していた

山側へ迂回すると森の中でミツマタが満開







暗い針葉樹の森の中でひっそりと花を開くミツマタ

やっぱり、サクラは苦手だ

このミツマタの姿こそ息を飲むほど美しい

素直に美しいと感じる、受け入れられる

山の中、座り込んで、30分くらい無心に眺めていたけど

「熊、出そうじゃね?」って突然思ったら怖くなってすぐ逃げ出した



湖の春  「三河湖」愛知県豊田市

2022年03月18日 | 水溜まり探訪
目的はないけど

インターに近づいたとき不意に高速を走りたくなった

久しぶりに5速にギアを入れて

4000rpmで巡行する

途中、流れをリードするゴルフ ヴァリアントをかわす時

6000rpmを使った

このデチューンされたフラットツインは迫力に乏しいけど

いつでもスマートに涼しげに回る

大径化された(といっても38.5mm)フロントフォークと

Kバイク譲りのドライブユニットとモノサス

1日1000km

コンチネンタルツーリングが可能な最高峰の実用車だ



でも、

地図では見分けのつかないようなクネクネの林道様の道が大得意

大陸でなく山と海岸線ばかりのこの島国でこのオートバイが人気だったのは

実は250のオフローダー並みにストレスなく走らせることが可能だからだろう

現に車高を上げたGSは今でもフラットツインの中心的存在であることからもわかる



こういう道が大好きだけど

今ではどんどん減っている

全幅が1800を超える車が増えて、離合が苦手なヤツが増えた

道路は広くて真っ直ぐに作り直す

もちろん防災の側面もあって一概に言えないが

オートバイで走るならこういうルートがいいな



そしてまた水たまり

今日はもっと山の中のやつ

でもこれもダム湖

ゆるい西の風はもう冷たくない





湖の春

冬の終わり、山奥の湖には春の風が吹き渡っていました

youtube#video

 


里は早春の花が咲き始め

華やいだ気分

否が応でも春を感じる

でも、この枯れたダム湖の景色からも強く春を感じる

ボクの知ってる子に「こはる」って名前の子がいるけど

普通、こはると云えば小春とあてると思うけど

この子、「湖春」と書いてこはる

変わってるなって思ってたけど

今日のこの景色を見ると

湖の春、っていう言葉があっておかしくないように感じる



しばしチェアリング(気持ちワル、このネーミング)

ダウン着てるのは事実

でも頬を撫でる風の優しさよ!(気持ちワルい?)

コーヒーを一服

ポケットに忍ばせた「小分けのアルフォート」1個

おっさんの舌に優しく溶ける至福


今日は山へ踏み込む

2022年03月09日 | R100Trad (1990) クロ介
天気がいい日はオートバイを走らせる

目的はない

純粋にオートバイで走ることを楽しむ

風もぬるんで

心地よく

今日は山へ踏み込む


愛知県道35号線で千万町(ぜまんじょ)から切山へ向かう

峠の最高点は636m(by my AppleWatch)

夏でもヒンヤリする峠はまだ路面凍結の気配がある

路面が真っ黒で水が浮いている

でも、本当にもうここくらいだ、ヤバそうなのは




涼風の里に乗り付けて

「ただいまー」と思わず叫ぶ

周囲はまだ冬の面持ちだけど、風はもう早春ののどかさだ



オートバイを停めて地面を見ると

リアタイヤのトレッドパターンを発見

クロ介踏んずけた!



ものすごく緩いグリスのカタマリ

はたしてリアタイヤはグリスがべっとり

酷い落としモンするもんだな、勘弁してくれよ

など悪態付きながら(泣きながら)タイヤのグリスを掃除する


湯を沸かしていると

涼風の駐車場に続々と集まる軽四野郎たち

「にいちゃん、昼めしかー?」

「コーヒー!」

「ハハハハ、コーヒーかー」だって



猟師のおっさんたち、昼めしタイム

おのおのテキパキと椅子とコンロをセットして楽しそうだ

猟犬のビーグルくんはみんなからちょっとずつオコボレをもらってる

見てるだけでなんだかこっちも幸せな気分になる

なんだろね