ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

クロ号(R100RS)の記憶

2009年01月13日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

年末年始、ひどい腰痛にうなっていた。

が、「バブ」と「アリナミンEX」がすんげェー効いてかなり治ってきた。

年賀状やメールでお見舞いくださったみなさま

わたくし、「腰はどうやら復活デス!」

よーし、これでオートバイにまた乗れるゾ!!!!

        ○

しかし、新たな病魔の影が、腰痛でオートバイに乗れない間に忍び寄る……

それは「クロ号(R100RS)カムバーック」

わるいわるい病気ですな。

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あー、クローーーーーー!!!

なんでドナドナしてしまったんだろう。

仕方なかったんだよ…オレを許してくれ……

R100RSがほしいと云うより、クロを取り戻したい。

でも、

やっぱ

無理だよね。

そりゃーさ、もっと凄いオートバイはいっぱいあるよ。

あれもこれも乗ってみたいけど、やっぱ、考えれば考えるほど

クロなんだよなー、R100RSなんだよ。

NINJAとか刀とか、ずーっと大切に乗ってる人って

きっと同じなんだろうな。

       ○

どなたかクラシックブラックのモノサスRS、適価で譲っていただけないでしょうか?

気長にお待ちします。(マジで)


ドナドナドーナー

2007年05月06日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

最近のボク周辺は、変化の風が吹き荒れているようだ。

もうすぐ仕事を変わる。

いろんなことを考えて、いろんな人と話した。

ベンベのオートバイ2台を維持するのはどうやら無理のよう。

まあいいさ、またがんばって、いつか手に入れればいいさ。

今度は街中を走り回る仕事に変わるんで、「まじぇ」にかえた。

そう、「クロ(R100RS)号」をドナドナした。

店で査定してもらってる間にも、売って欲しいという人が現れる。

クロ号は色男だからな。

オイル漏れは皆無だし、高速道路をまだ200キロで疾走できる。

でも、ドナドナした・・・

        ○

今度の新入りは真っ白のヤマハ マジェスティC セコハン。

2003年登録だけど走行距離3,600キロ。

色白のクールビューティー「マシロ号」

よろしくね。

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短い間だったけど、ありがとね。

クロはまだまだガンガン走れるぜ!

またいつか何処かの路上で。


おすすめルート その8 (奥浜名オレンジロード)

2007年03月10日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

久しぶりに「おすすめルート」



今回のおすすめルートは冬でも行かれるところ。



でも春が一番かも。



本格的なワインディングロードもあるよ。



        ○



国道1号線を東進して豊橋に入ると



西八町の交差点で左に向きを変えて行くけど、



そのまま分岐せずに



まっすぐ進むと道は国道259号線になる。



これこのまま行くと伊良湖岬につながるルート。



今回はここを少し走って愛知大学の先から



県道407号線(伊古部南栄線)に入る。



この県道は市街地の古い街道で、狭くて進みも悪いけど



「野依」辺りからひらけて一面のキャベツ畑の中をいく



気持ちよい道に。



でも、ネズミ取りを頻繁にやってるから注意して。



途中、建設中のバイパスにぶつかるけど、入らずに



まっすぐ進んで伊古部で国道42号線に合流する。



        ○



国道42号線は遥か和歌山から始まって、紀伊半島をぐるりと巡り



さらに鳥羽から海を越え伊良湖に渡り、渥美半島を抜けて浜松に通じる。



ずいぶん長かった道の旅路もここまで来ると



そろそろ終盤。案外トラックが多いけど、流れは良い。



「白須賀」から浜名バイパスに入る。



         ○



途中から拡幅して2車線になる。制限速度も80キロに変わり



今日初めて5速(R100RSのミッションは5速)に



入るなんてことが多い。



海に沿って一直線に走る。



風の強い日は砕けた波のしぶきが一面靄のように



覆い尽くして、後でオートバイが真っ白ということもある。



浜名大橋を一気に駆け上がる。ここは強風だと恐怖の一言。



けど高さがあるため眺望は最高。



真冬のよく晴れた日にはここから富士山が見える。



橋を越え。灯台を過ぎたら「馬郡(まごおり)出口」の表示に注意。



馬郡ICも急カーブ、注意して!



        ○



いよいよ浜名湖。



県道49号(細江舞坂線)で宇布見(うぶみ)橋を渡り



雄踏総合公園で左折してさらに浜名湖に近付く。



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雄踏大橋を渡ると細長い中州に入る。



両側に水面を見て浜名湖大橋に進む。



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村櫛に出ると左手に大きく浜名湖が広がる。



大抵は強い風が吹いていて、のんびり湖を



眺める感じじゃないけど、運良く穏やかなら



このあたりでオートバイを停めて深呼吸が最高。



湖面を渡る風の向こうから



競艇場のボートが競い合う音が聞こえたり、



低空を戦闘機や対潜哨戒機がかすめていったり。



        ○



まっすぐ進むと有料道路に入ってしまうから



直前でうまくかわして進むと、やがて遠くに



浜名湖パルパル」の観覧車が見えてくる。



舘山寺温泉のゲート直前で右折して「フラワーパーク」方面へ。



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舘山寺のロープウェイを見ながら進み



フラワーパークの入口につき当って左折。



県道320号線(引佐舘山寺線)でひと山越えて細江町の気賀へ出る。



浜名湖と云えば、やはりウナギだけど



天竜浜名湖鉄道のガードをくぐる時に



ウナギの良いにおい誘われる。喰いたいねー。



        ○



ここからが、今日のメイン。



気賀の町をまっすぐ抜けて進む。



途中、すばらしい庭園で有名な龍潭寺がある。



それを過ぎたところで県道303号線(新城引佐線)に入りしばらく進む。



竜ヶ岩洞を過ぎたら「引佐中村」のバス停に注意



その先の三叉路を左折して「奥浜名オレンジロード」に入る。



最初は勾配の急な山の中のワインディング。 



コーナーの途中にギャップがあったり、



脇道もいくつかあるので交差する道路には十分注意して。



        ○



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国民宿舎「奥浜名湖」を過ぎると眼下に浜名湖が



広がり、名前どおり道の両側はミカン畑に。



時折、路面にミカンの皮が落ちてるから



マジでスリップに注意してね



        ○



ここのワインディングすんごい楽しい。



たまにシュワンツやダイジローに会うから気をつけよう。



でも基本的には農道だから作業の人に迷惑かけないように楽しみたいね。



県道308号線(鳳来三ケ日線)に出たら左折。



すぐに東名三ケ日IC。 



        ○



浜名湖周辺は有料道路や有料橋が多いけど



地図をよーく見ると、どれも近くの県道でパスしていける。



これを探しながら走るだけでもかなり楽しめるね。



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カモたち、昼寝する

2007年03月01日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

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奥浜名オレンジロードをクルクル楽しんだあと、三ヶ日辺りから猪鼻湖をたどり、湖西に出た。静かな湖畔ではカモたちがひねもすプカプカ浮かんで、さざ波の間を漂っていた。きょうは昼寝にもってこいの一日だったね。


タイヤ交換(メッツラーLasertec)

2007年01月30日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

先日履き替えたタイヤで100キロほど走って、馴らしをしてきた。

最近はラジアルタイヤに馴れているせいか、バイアスタイヤにはイマイチ正体の無さを感じてしまう。それも多分ボクレベルではただの「先入観」に過ぎないのかもしれないけど・・・

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最初に感じた「剛性感」みたいなものは、新品タイヤであるが故の、単なる「硬さ」だったらしく、少し馴染んでくると、タイヤの輪郭(?)が、フッと消えた。路面の凹凸を包み込むようにグリップする感じが、そんな風に思えたのかもしれない。

タイヤのプロファイルがラジアルのように尖がっていないが、メッツラーらしい運動性の軽さを感じる。けれど、じゃあ「軽い」かと問われると決して軽くは無い。

リーンの開始から終了まで、唐突なところがまったく無い。旋回を始める時の鋭さはさすがに無いが、バンクスピードと旋回力がうまくリンクしていく。

クロ号(R100RS)自体の性格でもあるのかもしれないが、今まで履いていたミシュランMACADAM50Eに比べると、非常に従順で鷹揚な性格では無いかと感じた。実は、そこの部分でクロの性格とピッタリ一致している。

MACADAM50Eは、逆にリーンの中間から終端までのバンキングスピードが速く、バンクエンドでは、その高いグリップ力とあいまって、強い旋回力を発揮する。Lasertecに比べるとやや過激な味付けで、あきらかにこちらの方がスポーティーな性格だ。フラットツインのスポーツ走行に醍醐味を感じる人は、ミシュランが合っているんではないかと思う。

要は「バランス」と「好み」。

このLasertec ME33・ME55は溝も相当深い様子で、ライフも長そう。経済性もある。

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ラジアルでもそうだったけど、バイアスタイヤもメッツラーはボクと相性が良いみたいだ。


クロ号 復活!

2007年01月24日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

クロ号(R100RS)が戻ってきた、というか取りに行ってきた。

セルモーター(ヴァレオ製)のオーバーホールが主な修理。オーバーホールに42,000円かかった。交換するのとあまり変わらない値段だ。

けれどその構造上、新品でもマグネット剥離の可能性は変わらない。と云うより、職人さんに手作業で、個別にオーバーホールしてもらったほうが、丈夫である可能性が高いそうだ。

今回はもうひとつのウィークポイント、レクチファイヤーの点検もしてもらった。ゴムのブッシュの劣化は無かったけど、アース線が錆びて弱っていたので、作りなおしてもらった。

さらに前後のタイヤも交換。

今までミシュランのMACADAM50を履いていたが、このMACADAM個人的に相性が悪い。

今回、バイアスタイヤのもう一つの定番、メッツラーLasertec ME33・ME55にしてみた。まだぜんぜん走ってないのでどんなもんかわからないけど、ちょっと走った感じでは剛性感が強いかなー。もうちょっと走りこんでみるか。


わかりづらい性能

2007年01月17日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

最近でこそBMWは、そのオートバイにわかりやすい「スペック」を与えているが、以前はわかりにくい性能で、ボクたちを混乱させていた。

エンジンはもう何十年も前に基本が決められたスタイル、ドライブトレーンも一貫してシャフトドライブ。かといって数値的なパワーはどう見ても他よりも見劣りしているし、重量も重い部類に入る。車両価格だって約2倍はする。クルマが買える値段だ。

なのに、ずっとこう云われ続けられてきた。

「ベンベは上がりバイクだ。」と。

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他の100万円以下の日本製オートバイが100馬力を超え、最高速度が250キロと謳われている中、ベンベのフラッグシップは60馬力で150万円もした。

普通の判断なら「ナシ」だと思うよ。

ボクもベンベを横目で眺めながら、20台ほどの国産車を乗り継いだ。ハーレーダビットソン、ドゥカティやグッチィも検討した。オートバイにいくらお金を使ったのだろう。

半ば自暴自棄な気持でベンベのディーラーの門を叩いた。

でもボクの場合、これが結果大正解だった。

わかりにくいオートバイはボクの求めていた「何か」をぐっと掴んできた。

世の中には理屈では理解できないことが多いと思っていたが、一番好きなオートバイをボクはアタマで理解しよう、何が自分にとって「アリ」なのかを見極めようとしていたみたいだ。

最近マイブームの「論語」にこう云うフレーズがあった。

子曰く。これを知るものは、これを好むものに如かず。これを好むものは、これを楽しむものに如かず。

(それを知っているということは、それを好むことにかなわない。これを好むことは、それを楽しむことにはかなわない。と、先生は仰った。)

つまり、理屈は感情にはかなわないと云うような意味だと思うが、まさにベンベのオートバイにはそんな「感性に訴える性能」があるような気がする。

やっぱ、わかりにくい話になっちゃったね(笑)。


火力発電所はすごかった

2007年01月13日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

去年、シフトシャフトのオイル洩れを治したり、ハンドルをセットバックさせたり、そしてついにはバッテリーが逝ってしまったので交換したりと、「乗る」よりも「いじる」方が多かったクロ号(R100RS)。

きのうは日中穏やかに晴れたので、あてもなくのんびりとクロ号を走らせることにした。

国道248号線で蒲郡へ向かって流し、町に入る手前でなんとなく町とは反対方向へ曲がった。

県道41号線。なんとこれいきなり「真っ直ぐ」の道。味気ないが、見た目には単純に気分がよい。

山間を抜けると眼前に西三河の平野がいっぱいにひろがる。

遠くには発電所のものと思われる背の高い煙突が見えた。煙突からは勢いよく真っ白い煙(湯気かな)が、真っ青な空にのびていた。

あそこまで行ってみよう。

この県道41号線はトラックが多いが意外に走りやすく、蒲郡から知多半島方面へ抜けるには都合が良いバイパスになりそうだ。途中、吉良町の横須賀辺り、唐突に名鉄西尾線の踏切があるので、追突には要注意。

矢作側の河口に近い長い橋を渡ると、衣浦海底トンネルの入口にぶち当たった。

発電所はここを左折した方向にある。

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のんびりと煙突から上がる煙はボクの旅心をくすぐる。あんなにも自由にあても無く彷徨いたいもんだ。

一本内側に用水路があって、高速周回路のような道が伸びていた。

カーブに、ニュルブルクリンクのカルッセルのようなすごいバンクコースがあったよ。(走行禁止だからね)

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真冬なのに普通のグローブでも手がかじかまない、それどころか陽の当たってるほうはほんのり暖かいくらい。つま先はいつもどおりエンジンの熱でやや熱い。

不思議なオートバイだと、つくづく思う。


クロ号(R100RS)の緊急入院

2007年01月13日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

クロ号(R100RS)はもう製造から15年が経っている。

オドメーターもすでに6万キロになんなんとする。

6万キロ、ひと口に云ってしまえばそれまでのことだが、これはもう相当な距離だ。

15年、6万キロ。この間いったいどこをどんな風に走ってきたのか・・・。

ところどころに不具合が出てくるのを、楽しみのうちにして付き合っていかないといけないようだ。

実は今、クロ号はいつものテックモーターサイクルさんに入庫している。

きのう(1/12)走りに出た後、いったん家に戻って遅い昼食を済ませ、タンクが空になっていたのでガレージに仕舞う前にガスを補給しておこうと、再びクロ号にうちまたがった。

コックを開け、チョークレバーを一杯に引いて、メインスイッチを入れ、セルボタンを押した。

「ガツッ!」と大きな音がするだけでモーターが回らない。

5分程、スイッチを切ったり、スタンドを上げたり、リアタイヤを回したりといろいろやってみたが、素人の手におえない部分でのトラブルのような気がしてきた。

テックさんに電話すると快くすぐに引き取りに来てくれた。

「セルモーターのブラシの磨耗か?」と思われたが、開けてみると、なんとマグネットの剥離だった。万事休すだ。

92年製のクロ号にはフランス製のヴァレオのセルモーターが付いているが、マグネットがボディに接着剤で貼りつけられていて、今回、4個あるマグネットのうち3個が剥離していた。

3月に購入以来、最初の1年2年は手を入れるとこも多いだろうとは思っていたが、実際セルモーターが逝ってしまうとはね。

しかし、このセルモーターのマグネットの剥離は、よくあるトラブル(構造上、経年劣化は免れない)なので、所謂「想定の範囲内」ってとこだ。

セルモーターは結局、交換なんだけど、テックさんのすすめでオーバーホールしてもらうことにした。

ついでなので、もう一つのトラブルポイントであるダイオードボード(レクティファイアー)のゴムブッシュとアース線の点検もしてもらう。

じつはこの休みの前にタイヤを注文していたんだけど、それどこじゃなくなっちまったね。