ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

タイヤ交換(メッツラーLasertec)

2007年01月30日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

先日履き替えたタイヤで100キロほど走って、馴らしをしてきた。

最近はラジアルタイヤに馴れているせいか、バイアスタイヤにはイマイチ正体の無さを感じてしまう。それも多分ボクレベルではただの「先入観」に過ぎないのかもしれないけど・・・

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最初に感じた「剛性感」みたいなものは、新品タイヤであるが故の、単なる「硬さ」だったらしく、少し馴染んでくると、タイヤの輪郭(?)が、フッと消えた。路面の凹凸を包み込むようにグリップする感じが、そんな風に思えたのかもしれない。

タイヤのプロファイルがラジアルのように尖がっていないが、メッツラーらしい運動性の軽さを感じる。けれど、じゃあ「軽い」かと問われると決して軽くは無い。

リーンの開始から終了まで、唐突なところがまったく無い。旋回を始める時の鋭さはさすがに無いが、バンクスピードと旋回力がうまくリンクしていく。

クロ号(R100RS)自体の性格でもあるのかもしれないが、今まで履いていたミシュランMACADAM50Eに比べると、非常に従順で鷹揚な性格では無いかと感じた。実は、そこの部分でクロの性格とピッタリ一致している。

MACADAM50Eは、逆にリーンの中間から終端までのバンキングスピードが速く、バンクエンドでは、その高いグリップ力とあいまって、強い旋回力を発揮する。Lasertecに比べるとやや過激な味付けで、あきらかにこちらの方がスポーティーな性格だ。フラットツインのスポーツ走行に醍醐味を感じる人は、ミシュランが合っているんではないかと思う。

要は「バランス」と「好み」。

このLasertec ME33・ME55は溝も相当深い様子で、ライフも長そう。経済性もある。

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ラジアルでもそうだったけど、バイアスタイヤもメッツラーはボクと相性が良いみたいだ。


我らがバイブル(ツーリングマップル)

2007年01月25日 | 日記・エッセイ・コラム

「らいだー」のバイブルといえば「ツーリングマップル」。

オートバイで旅するとき、持ち運びに邪魔にならないように小振り(A5版)になっていて、ツーリングのときに特化した情報満載の地図帳のことだ。

オートバイ乗りは、飲み会の席にでも持っていったりする。

暇になるとパラパラとページをめくって、脳内ツーリングが始まってしまう。

そんな「ツーリングマップル」、いままでいろんな進化があったが、この春に出る2007年版から2種類になるらしい

ひとつはいままでどおりのものの最新版だけど、新たに要望の多かった「デカ文字」版が出る模様。

たしかにあの小さな版型に情報がぎっしりで、やや見づらい感があった。とくに最近はらいだーの高齢化も進んで「シニアアイ」(老眼ね)のひとには使えないものになりつつあったらしい。

ただし大きさも大きくなって、値段も上がるようだけど・・・


クロ号 復活!

2007年01月24日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

クロ号(R100RS)が戻ってきた、というか取りに行ってきた。

セルモーター(ヴァレオ製)のオーバーホールが主な修理。オーバーホールに42,000円かかった。交換するのとあまり変わらない値段だ。

けれどその構造上、新品でもマグネット剥離の可能性は変わらない。と云うより、職人さんに手作業で、個別にオーバーホールしてもらったほうが、丈夫である可能性が高いそうだ。

今回はもうひとつのウィークポイント、レクチファイヤーの点検もしてもらった。ゴムのブッシュの劣化は無かったけど、アース線が錆びて弱っていたので、作りなおしてもらった。

さらに前後のタイヤも交換。

今までミシュランのMACADAM50を履いていたが、このMACADAM個人的に相性が悪い。

今回、バイアスタイヤのもう一つの定番、メッツラーLasertec ME33・ME55にしてみた。まだぜんぜん走ってないのでどんなもんかわからないけど、ちょっと走った感じでは剛性感が強いかなー。もうちょっと走りこんでみるか。


神馬 ハレイサム

2007年01月23日 | 日記・エッセイ・コラム

今日も神宮(お伊勢さん)のネタをひとつ。

内宮の参道を参拝順路にしたがって進むと、その帰り道に厩舎の前を通る。

中にはこのところお馴染みの神馬「晴 勇(はれいさむ)」がおわす。

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(ショボイ写真でスマぬ、なんせひとだかりね、半端じゃないす)

ご覧のとおりのハンサムホース。平成元年生まれ。

なんといっても、このお名前がカッコイイ。

晴れが、勇むだよ。

雨男としてはぜひアヤカリたい!

神宮の主はご存知「天照皇大神(あまてらすおおみかみ)」、女性の神様。

彼女も熊野や出雲にお出かけには、雨に遭わぬよう、この晴勇号で行くのかな?


ご当地キティ、Get!131・132

2007年01月21日 | 日記・エッセイ・コラム

伊勢エビも真珠もあるけど、またまたNewデザイン。

三重県限定の「あこや貝」「伊勢エビ」だー。

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131個目と132個目、GET!

今回は他にもカモシカキティ(三重県の天然記念物?)とか、はまぐりマンとのコラボキティとかあったけど、我慢したじょ。(泣)


第7回大寒体感耐寒ツーリング

2007年01月20日 | R1150RT (2001) あお号

冬はさぶいからオートバイに乗らなーい、なんていう情けない大人にならないように、21世紀に突入してから毎年この大寒の時期を選んで、「お伊勢参り」に出掛けることにしている。

すっかり自分的には恒例となって、毎年年が明けてからこの大寒ツーリングが楽しみでしょうがない。ホントにメチャさぶだったらどうしようなんてね。

大寒はホントは今日だから正確に云うと「大寒らへん」だ。

新春大寒体感耐寒参宮ツーリングが正式名称。(何の正式かは意味不明)

漢字を一杯並べて、歯切れ良く口にすると、さぶさがちょっと吹っ飛ぶような気がするんで、こんな名前をつけてみただけのことだ。

けれど、今年はさぶくない。拍子抜けするほどの暖かさだ。

いつもは大概、名港トリトンから、雪に覆われ真っ白な鈴鹿山脈が行く手にくっきりと見渡せ、そこから吹き降ろされる、容赦の無い、冷たい強烈な風に見舞われ、愛馬はその体躯をブルンブルンと揺らしながら湾岸道を駆け抜けていく。

亀山から先は雪に遭うことも珍しくないのに、今年ときたら、峰々の雪は少なく、風もゆるい。愛馬最強の武器「グリップヒーター」さえ必要無いほどの体たらく。がっかりだよー!

まァ、強がりはこれくらいにして(実際今まで何度ひどい目に遭ってきたことか)、昼前に穏やかに晴れ渡る伊勢神宮外宮(豊受大神宮)に着いた。

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いつの年だかに、外宮をはしょって内宮だけお参りして帰ったら、その年の秋に高速道路上でエンコしたので、それ以来絶対に、外宮から内宮へと順番にお参りすることにしている。

そそくさとお参りを済ませ、駐輪場に戻ると、チャリンコでやって来たミヤコ蝶々みたいな婆様に声を掛けられた。オートバイのナンバーを見て「三河から来たのか?」と聞く。そうですというと、「三河は良いところだ」としきりに褒めてくれた。

その後、あお号(R1150RT)をしげしげと眺めて「かっこエェな」とつぶやく。伊勢の婆様はセンスが良い。(ちなみにボクは住んだこと無いけど本籍は伊勢松坂だ)

婆様に見送られて神宮内宮(皇大神宮)へ。

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神宮は今年もすごい人。どこもここも人であふれている。神宮、大人気だ。すごい流行っている。

玉砂利の参道を人の群れに混じって進む。神宮の森には信じられないような巨木が至る所に聳えている。森に宿る霊気に守られて神々しいほどの姿を見せる。圧倒されるほどの迫力だ。

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ようやくたどり着いた本殿。賽銭を投げ、二礼二拍手の後、世界平和を願う(いやホントだって)。

ことしも大寒参宮ツーリング、無事終わったね。


わかりづらい性能

2007年01月17日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

最近でこそBMWは、そのオートバイにわかりやすい「スペック」を与えているが、以前はわかりにくい性能で、ボクたちを混乱させていた。

エンジンはもう何十年も前に基本が決められたスタイル、ドライブトレーンも一貫してシャフトドライブ。かといって数値的なパワーはどう見ても他よりも見劣りしているし、重量も重い部類に入る。車両価格だって約2倍はする。クルマが買える値段だ。

なのに、ずっとこう云われ続けられてきた。

「ベンベは上がりバイクだ。」と。

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他の100万円以下の日本製オートバイが100馬力を超え、最高速度が250キロと謳われている中、ベンベのフラッグシップは60馬力で150万円もした。

普通の判断なら「ナシ」だと思うよ。

ボクもベンベを横目で眺めながら、20台ほどの国産車を乗り継いだ。ハーレーダビットソン、ドゥカティやグッチィも検討した。オートバイにいくらお金を使ったのだろう。

半ば自暴自棄な気持でベンベのディーラーの門を叩いた。

でもボクの場合、これが結果大正解だった。

わかりにくいオートバイはボクの求めていた「何か」をぐっと掴んできた。

世の中には理屈では理解できないことが多いと思っていたが、一番好きなオートバイをボクはアタマで理解しよう、何が自分にとって「アリ」なのかを見極めようとしていたみたいだ。

最近マイブームの「論語」にこう云うフレーズがあった。

子曰く。これを知るものは、これを好むものに如かず。これを好むものは、これを楽しむものに如かず。

(それを知っているということは、それを好むことにかなわない。これを好むことは、それを楽しむことにはかなわない。と、先生は仰った。)

つまり、理屈は感情にはかなわないと云うような意味だと思うが、まさにベンベのオートバイにはそんな「感性に訴える性能」があるような気がする。

やっぱ、わかりにくい話になっちゃったね(笑)。


火力発電所はすごかった

2007年01月13日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

去年、シフトシャフトのオイル洩れを治したり、ハンドルをセットバックさせたり、そしてついにはバッテリーが逝ってしまったので交換したりと、「乗る」よりも「いじる」方が多かったクロ号(R100RS)。

きのうは日中穏やかに晴れたので、あてもなくのんびりとクロ号を走らせることにした。

国道248号線で蒲郡へ向かって流し、町に入る手前でなんとなく町とは反対方向へ曲がった。

県道41号線。なんとこれいきなり「真っ直ぐ」の道。味気ないが、見た目には単純に気分がよい。

山間を抜けると眼前に西三河の平野がいっぱいにひろがる。

遠くには発電所のものと思われる背の高い煙突が見えた。煙突からは勢いよく真っ白い煙(湯気かな)が、真っ青な空にのびていた。

あそこまで行ってみよう。

この県道41号線はトラックが多いが意外に走りやすく、蒲郡から知多半島方面へ抜けるには都合が良いバイパスになりそうだ。途中、吉良町の横須賀辺り、唐突に名鉄西尾線の踏切があるので、追突には要注意。

矢作側の河口に近い長い橋を渡ると、衣浦海底トンネルの入口にぶち当たった。

発電所はここを左折した方向にある。

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のんびりと煙突から上がる煙はボクの旅心をくすぐる。あんなにも自由にあても無く彷徨いたいもんだ。

一本内側に用水路があって、高速周回路のような道が伸びていた。

カーブに、ニュルブルクリンクのカルッセルのようなすごいバンクコースがあったよ。(走行禁止だからね)

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真冬なのに普通のグローブでも手がかじかまない、それどころか陽の当たってるほうはほんのり暖かいくらい。つま先はいつもどおりエンジンの熱でやや熱い。

不思議なオートバイだと、つくづく思う。


クロ号(R100RS)の緊急入院

2007年01月13日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

クロ号(R100RS)はもう製造から15年が経っている。

オドメーターもすでに6万キロになんなんとする。

6万キロ、ひと口に云ってしまえばそれまでのことだが、これはもう相当な距離だ。

15年、6万キロ。この間いったいどこをどんな風に走ってきたのか・・・。

ところどころに不具合が出てくるのを、楽しみのうちにして付き合っていかないといけないようだ。

実は今、クロ号はいつものテックモーターサイクルさんに入庫している。

きのう(1/12)走りに出た後、いったん家に戻って遅い昼食を済ませ、タンクが空になっていたのでガレージに仕舞う前にガスを補給しておこうと、再びクロ号にうちまたがった。

コックを開け、チョークレバーを一杯に引いて、メインスイッチを入れ、セルボタンを押した。

「ガツッ!」と大きな音がするだけでモーターが回らない。

5分程、スイッチを切ったり、スタンドを上げたり、リアタイヤを回したりといろいろやってみたが、素人の手におえない部分でのトラブルのような気がしてきた。

テックさんに電話すると快くすぐに引き取りに来てくれた。

「セルモーターのブラシの磨耗か?」と思われたが、開けてみると、なんとマグネットの剥離だった。万事休すだ。

92年製のクロ号にはフランス製のヴァレオのセルモーターが付いているが、マグネットがボディに接着剤で貼りつけられていて、今回、4個あるマグネットのうち3個が剥離していた。

3月に購入以来、最初の1年2年は手を入れるとこも多いだろうとは思っていたが、実際セルモーターが逝ってしまうとはね。

しかし、このセルモーターのマグネットの剥離は、よくあるトラブル(構造上、経年劣化は免れない)なので、所謂「想定の範囲内」ってとこだ。

セルモーターは結局、交換なんだけど、テックさんのすすめでオーバーホールしてもらうことにした。

ついでなので、もう一つのトラブルポイントであるダイオードボード(レクティファイアー)のゴムブッシュとアース線の点検もしてもらう。

じつはこの休みの前にタイヤを注文していたんだけど、それどこじゃなくなっちまったね。


ある晴れた日

2007年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム

先日までの爆弾低気圧(?)騒ぎもひと段落した今日この頃。

なんと今日は朝から良い天気じゃありませんか。なんてどこかのご隠居さんのような感慨にふけっちまう程、穏やかですね。

今年になってまだオートバイにはひと跨ぎも(こういう数え方はないですね)していない。

免許とって、初めてオートバイを買った正月なんて、凍結の怖さも気力を奪う程の寒さもいとわず、ガンガン走ってましたね。

これがまた車を乗り回したくて仕方ないアニキと、正月に「佐久間ダム」までいっちゃったんだけど・・・、バカですねー。でもね、佐久間ダムに行ったらオートバイが何台も来てたんですよ。今もそういうひとたちいるんでしょうか。

しかし、オートバイに乗れずに家にいると悪い考えが次々に浮かんできて、我ながら呆れてしまう。

タイヤ換えとくべきだ、

GPSナビがそろそろ買い時だ、

ヘルメット新しくしたほうが良いよ、

オーリンズのサスに手が届くんじゃない?

いい加減にしとけ!

と、叱っておきました。