ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

時を戻そう

2021年04月28日 | R100Trad (1990) クロ介
季節の進みが速い

サクラはおろか新緑もずんずんと進んで、すでに初夏の装いだ

それはそれで良いのだけれど

今年の春は慌ただしく過ぎていったような気がして

里に住むものとしては

ちょっと名残惜しかった


オートバイに乗って山へ行くと

そこはまだ春

「時を戻そう」と松陰寺太勇



快晴の空の下

桜吹雪の真っ只中

思わずほくそ笑んでしまう



少し高度を下げると

季節はちょいと進んで萌黄色の林



時を自在に行き来する不思議な感覚だ

秋もいいけど

春はやはり生き物にとって格別の季節なんだと感じる

とても気持ちいい一日だった



家に戻って拭き拭きしてたらオイル漏れ発見



ニュートラルスイッチ

プッシュロッドの付け根

そしてこのシフトシャフト



右のフォークトップもオイルが滲むので

テックで直してもらうことにした

イグニッションスイッチの迷宮

2021年04月22日 | R100Trad (1990) クロ介
R100TRADの「RS」化の話

もともとTRADのイグニッションスイッチは

ハンドルポストの上のカバーに埋め込まれている作りだ

だけど、きーくんはセパハン化されていたため

タンクの左下、改造車によくある位置に移設されていた



RSのカウルの真正面にイグニッションスイッチ用の穴があって

ここへ移設したいが(カウルを取り付けたせいでタンク下は使い勝手がいまいち)

どうもTRADとRSのイグニッションスイッチは微妙に異なっているようで

というかTRADのほうはすっぽりとカバーが掛かっていて

RSのパネルにはまらないのだ


いろんな図面やネットで画像を探すが結局分解の方法がわからず

輸入屋ビーマーに売っているリプロ品を買うことにした

取り付け用のナットは欠品だったが、中古品を分けてもらった


さてリプロ品である



端子が5つ

左から「15」「30」「58」そして上に「56」



これがTRADのイグニッションスイッチ

赤い線が「30」

緑の線が「15」

灰色の線「58A」、灰/青の線「58E」

で、端子は4つ


はい、でた!

リプロ品につき取り付けはあくまで自己責任で!


とはいえ、輸入屋ビーマーさんで取り扱っている部品ですよ

広くR系に対応ということで販売されている

付かないわけがない


幸いにも取説にしっかりとした回路図がある

しかもR80/R100とR80RT/R100RS/R100RTの2種類

ようく見ると結構結線に差異がある

問題はリプロ品の「58」の端子がひとつしかない事と「56」の端子が要るのか要らないのか?


回路図のイグニッションスイッチの絵がぱっと見意味不明



それとライトリレーから出てくるケーブルに「58E」から出たケーブルが結線されているのが謎(電気ぶつかるじゃん)

87bの左からくっ付いてる線ね



結論から云うと

この迷宮に迷い込むこと2日

ボクの知能では脱出に2日かかるラビリンス


イグニッションスイッチの「P」ポジションでポジションランプとテールランプを駐車灯として

独立して点灯させるために他のランプ系の回路とこの回路が分かれていることに気付けば

すぐに理解できることだった

「P」のポジションの時と

「ON」のポジションで、ヘッドライトスイッチを入れた時では「58E」に逆の電流が流れている

ライトリレー内の整流ダイオードがそれを成立させていることに早く気付け!

つまりリプロ品の結線はこうだ

「30」に赤(バッテリーからの直入電源)

「15」は緑(ONで全体に電圧をかける)

「58」は灰(Pの時、駐車灯を点灯させる)とオリジナルの58Eに結線されていた灰/青も「58」へ繋ぐ


PからONにひねる時、ちょっとやばいから

キーのポジションを変えるときはライトのスイッチを切っておいた方が良いだろうね



タンクのピンやシートヒンジのピンを止めたり

タイラップで配線をしっかり固定したり

細かい作業も終わって「RS」化の作業もほぼ終わりだ


残された課題は5つ

メインスタンドのストッパー(切り落とされてしまっている、何かパイプを溶接)

フロントブレーキラインのRS化

純正オイルクーラーへ戻す

アンダーカウルの取り付け

燃料タンクの塗装

萌黄色に山は霞む

2021年04月14日 | R100Trad (1990) クロ介
先週、日没サドンデス状態で放置のホーン移設&ツイン化

日曜の早朝から再開

走りに出たいし、午後は競馬したいし(桜花賞でソダシが勝つかもだし)


ソダシは白毛馬で競走馬でも非常に珍しい存在

珍しいだけでなくソダシにはシラユキヒメ一族の悲願がかかる

ブッちゃん(母のブチコ)の初子というのも贔屓の理由だ

あっ

全く関係ない話だった



純正はFIAMMだけど

HELLAが2トーンセットで安かったのでこっちにした

まあ、どっちでもよい

期待してたけどちょっと低いトーンで、すげーデカい音!

ミツバのリレーも入れたので電力的にも問題ない



いつもの散歩コースに繰り出す

大して上手くもないのにラジアル太タイヤに助けられて中途半端に飛ばす輩が邪魔

やつらコーナー侵入でブレーキングしない

ナイスなオートバイだ

こっちはコーナリングに儀式が必要

フカフカのサスで120のバイアスタイヤにこんなに突かれてることを憂え



三河のお山ではまだサクラが満開だけど

里では広葉樹の芽吹きが一気に進んで萌黄色に山は霞む

「癒される」とか阿保みたいなこと言うヤツもいるけど

そんなに毎日追い込まれてもないくせに

癒されてばかりいるなよ

人間の営みはいつも厳しい、あたりまえ

癒されるほど追い込まれてんのか

それとも自分の人生の厳しさをひけらかしてるわけか

あんまり云うと嫌われるな

でもじじいだからいいか



愛知県道337号はおそらく林道上がり

こういうルートがこのアウトバーンを根城とするはずのドイツ野郎が苦手じゃないから

このオートバイが日本人に愛される理由なんだと思う

モノサスRSはさらにこれが得意

エンジンのトルク特性が本当にぴったり

国産車には絶対ないフィーリングなのよ



植林された杉やヒノキの山はダメだみたいな云われ方するけど

山肌は落ち葉でフカフカだ

大して追い込まれてもないのに

「癒され」た


ソダシはルメちゃんのソトノレイナスにクビ差まで詰められたけど

クラシック制覇

白毛馬最初のクラシックウィナーになったよ

すっかりRS気取りのTRAD

2021年04月07日 | R100Trad (1990) クロ介


この角度で見るときーくん(R100TRAD)は

もうすっかりモノサス仕様のR100RSだ



なんだか季節の巡りが狂ったのかと思うような陽気で

桜もすっかり満開



本当に久しぶりに段戸トンネルを越えた

排気量の大きなオートバイばかり乗ってきたせいだと思うけど

エストレヤに乗っていた時はちっとも進んでいかなくて

1時間くらい乗ると正直うんざりしていた

エストレヤのフィーリングは悪くないし

高回転のトルク感には個性を感じるけど

クルマ並みにちっとも進まない(距離を稼げない)

スピードの話でなく、感覚的なミスマッチがあった

歳のせいかと思っていたが

R100だとやっぱりどんどん先へ進みたくなる

ボクの感覚とスピード感が一致するのだろう



ツインサスの時につけていた純正のシングルシートをはめてみたら

フェンダーの断面がデカくてロックできなかった

実は力任せにロックして外せなくなり

テックへ泣きついて何とか外してもらった(情けなし)

TRADは河名製のローシートが純正で付いている

下側にクッションが飛び出ていて尻当たりがとても良い

欠点はそのためにシート下の小物入れが装着不可なのだ(あの小物入れは重宝するので外したくないでしょ)

でもRSの純正シートを付けてまたがると

「こんなに高かったっけ」とマジでちょいビビる

シングルシートはさらにシート高が高い



これが河名製ローシート



そして標準シート

座り心地はこの標準シートがいちばん

ライディングに着座位置は大きく影響するけど

この高さがいちばん操作感がいい

テールカウルの収まりも良くて

結局、ノーマルスタイルになった

いい悪いは別にして

あの乗り味が忘れないで戻ってきたわけだから

RSへと回帰するのはやはり必然だったということなのだろう


にしても、タンク、塗ったほうがいいかな……