ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとずうっとオートバイがいちばん好きだった

山奥のマグロ寿司

2006年09月29日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

雨男なんて云ってるけど、ここんところ好天続き。

オートバイはやっぱ晴れてないとね。

で、今日(9/28)も朝から良い天気。走りに行っちゃいましょう。

あまり目的地決まってないけど、寸又峡でお風呂でも入れればと思って走り出した。

豊川から姫街道(県道5号線)に入って本坂を越えてと思うが、この道ぜんぜん流れない。涼しいと思って3シーズンジャケット着てきちゃったからちょっと暑い。

道なりに国道362号になるけど県道31号線を過ぎるまではトロトロ。でもそれを過ぎると快調になる。本坂トンネルは有料だからね。

直前で峠越えの旧道が分岐するけど、はっきり云っておすすめしない。通行料ケチった営業車が飛ばしまくってるし、峠のトンネルは味があるけど、景色はまったく期待できない。二輪車は150円とお得だし、125cc以下ならなんと20円。小銭払って先へ進みましょう。

トンネル越えると静岡。いきなりミカンの畑に出て、静岡を実感する。

国道362号線は浜名湖の北岸をクネクネとつなぐ。あまりよい道ではないが、流れはいつも良く、景色も申し分無い。冬になると山へ行けなくなるので、この辺りを良く流しにくるけど、一年中走りを楽しめる。おいしい鰻屋さんも多いしね。

この先、気賀から都田を経て、天竜二俣の至るが、この区間は3桁国道らしく、あちこちでカクカクと道が折れるので、標示板に注意した方が良いです。まあ、難しい個所はないので、しっかり、前を見とけばOKです。

二俣を抜けると、いよいよ国道362号も本気モード。途中の春野まで快走路が続きますよ。

きょうの相棒はR100RSクロ号。

久しぶりに乗ると、いつもそうだけど、ポジションに違和感を感じる。でもこれが不思議で、小1時間も乗ってるとなぜかしっくり来ちゃう。

走り始めのころはポジションのことで頭がいっぱいで、やっぱステップ換えんとな、ハンドルはもう少し垂れ角付けるか、とか考えてるけど、そのうちすべてがピタッとハマッて、何も考えなくなってる自分にあらためて気付く。

それよりも何よりも、この2バルブエンジンの中速域のエンジンフィールがたまらない、ホレボレする。

これ、なんだろうって思ってたけど、滑空感だね。きょう気付いた。澄んだ空気の中をなめらかに滑るようだ。

途中の道の駅「いっぷく処横川」に寄る。

ここ、すごい山の中で施設もさほど大きくない。売ってるものもシイタケだったり、アケビだったり山の物がほとんど。なのになぜかマグロ寿司が名物なんです。ちょっとお高いんですが、うンまいです。大いに価値あり。昼時だったら食べてみてください。

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ここまで80キロしか走ってないのに、すでに昼過ぎ。いまから寸又峡へ行って温泉て云う気分でもないので、とりあえず大井川まで出て戻ることにする。

この先国道362号線は秋葉神社の膝元、春野町をいく。

天竜川の支流、気田川に沿って道は大きくワインディングする。支流と云っても川幅は100mほどあって流れも非常に豊か。蛇行が激しく何度も何度も気田川を渡る。その橋のどれもが立派なのに感心する。秋葉の天狗ドンが欄干に潜んでた。

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国道はさらに支流の杉川に沿って高度を上げていく。この峠はちょっと険しい。頂上部から先は林道様で杉の森の中、薄暗くて、苔むしている。

驚くのはこんな深い山中にも人の気配があることで、急な斜面を開いて茶畑が点在している。

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まだかよ-、と思うころ、大井川に出る。

左岸の県道77号線で下流の町島田を目指す。ここも車が多く、思うように進まない。大井川の桁はずれた川の様子でも楽しみながらのんびり行きましょう。運が良ければSLにもあえる。

島田から国1にはいる。磐田から東名に乗る。

休憩に寄った浜名湖SA。空にはうろこ雲が広がっていた。

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本日の走行 R100RS(クロ号)

58,617-58,876  259キロ


どこへも行かない 百閒先生編

2006年09月27日 | 日記・エッセイ・コラム

なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪に行って来ようと思う。

かの内田百閒先生の「阿房列車」は、こんな件から始まる。

何かと云っては、休みになるとオートバイで出掛けていくボク(ボク等?)にどこか似ている。

しかも、百閒先生は、この無用の行程に自ら「阿房列車」と名付けたにもかかわらず

阿房と云うのは、人の思惑に調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論、阿房(な行為)だなどと考えていない。

と、云ってのける。

きのう書いたリンボウ先生もそうだけど、この百閒先生も、ボクの大好きな、生粋の天邪鬼。

暇さえあれば汽車に乗りに行ってしまうくせに、、所謂「観光」というものが大嫌いで、終点に着くや否や旅館にしけこんでお酒を飲み始める。

先生は相当の有名人だから、地元の方々が、いらしたならばアチコチ案内しようと手ぐすね引いて待っているのに、当の本人はあまり興味がない。宴会、面会、取材等いっさい拒否。あっさり断ってしまう。

じゃあ、そういう興味がまるっきり無いかというと、そんなことはまったくない。

「阿房列車」のシリーズ(第1から第3まで文庫で3巻も出てる)には、季節に移ろう車窓の風景が実に細かく描写されていて驚くほどだ。さらに先生の豊富な知識から語られる歴史や風土の件は、その景色に深みを与え、読むものに強い興味を抱かせる。

旅立つ目的は、ひとそれぞれだと思う。

何も食べなくても、なにも観光しなくても、その土地の風土や季節感を感じることは出来るし、心になにかを刻むことは出来る。逆もまた然り。

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どこへも行かない 林望先生編

2006年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム

この林望先生は旅の達人(ホントは大学の先生)。

先生の著書の中に「どこへも行かない」旅、というのがある。

どこへも行かない、というのは「観光地」や「催し」とかを目指して行かないということで、つまり目的地が無いということ。目的地が無い旅とは何かというと、旅の道程こそを楽しむということらしい。

先生はとくに、ヤバそうな林道や畦道がお好きなようで、レンタカーのアンダーボディをこするような深い轍の道へ、あえて突き進む。

その先にあるのは朽ちた廃屋であったり、一面の芥子の花畑だったり・・・。

こういうやり方で旅するのは、相当時間に余裕がいるし、感性にもたいそう特殊なベクトルが必要かも。

感性といえば、やはり人それぞれ。その時の精神状態にも左右されるもの。こういうことがあった。津軽を旅したとき、旅の後半でボクは「十三湖」へ立ち寄った。

太宰の紀行文「津軽」の終盤に「十三湖」を描写した一節がある。彼は混雑したバスの車窓からの眺めを「風景の一歩手前のもので、少しも旅人と会話しない・・・、人に捨てられた、孤独の水溜りである云々」と記述した。

けれど、実際ボクがそこで見た「十三湖」は、穏やかな岸辺が続く、開放的な様子がとても美しく、津軽を代表するひとつの原風景だと感じた。

林望先生だったらどうなんだろう。・・・きっと嫌いだろうな。「しじみラーメン」ののぼりがうるさすぎる。

旅は自分の感性が、どこいら辺に在るか教えてくれそうだ。


秋を探しに~天竜川に沿って

2006年09月22日 | R1150RT (2001) あお号

きのう(9/21)天竜川に沿って走ってきた。

天気も良くて、涼しくて(山間部は22~25℃くらい)よい季節になったな。

国道1号線で豊川まで行って、国道151号線を北上する。奥三河はすっかり秋の風情で、鳳来を過ぎると空気がひんやりとした。ガンガンに効いたクーラーの中を走っている感じ、ちとさぶい。

金木犀の甘い香りの中を行く季節。曼珠沙華(彼岸花)がスッくと首を伸ばして野辺に咲きそろう。

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オートバイはというと、先日履きかえたばかりのメッツラー(Road Tech Z6)が絶好調。前に15,000キロももったなんて喜んでたけど、やっぱり適当なところでタイヤは換えとかないとね。走る楽しさがスポイルされてしまっては本末転倒だ。今日はズバズバ、コーナーを切り捨てる。低速から高速まで一切不安感が無い。

県境(愛知・長野)の峠を越えて、新野宿(にいのしゅく)へ下りていくと、沿道に一列になってコスモスが揺れていた。

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道の駅「信州新野千石平」で一服して、名物の大きな御幣餅(1本400円)をいただく。焼けた味噌の香りが香ばしい。炭火の焼きたてアツアツでチョーうま。

道の駅を出てすぐの交差点を右折して、国道418号線にはいる。これで山を越えて天竜川へ出る。沢沿いのこの国道は、いわいる酷道で、この区間は対向1車線。クネクネで狭くって、落石も多い。でも途中には温泉施設(おきよめの湯)もあるし、自然はいっぱい。(途中でどんぐりを食べてるリスにあったよ!すんごいかわいいよ)。でもいまは工事中だから注意して(時間帯通行止めも有)

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平岡の町でいよいよ天竜川にぶちあたる。

平岡は急な斜面に這い上がるようにできた町なので、遠目に見ると、さながら古代インカの空中都市か、空に浮く都市「ラピュタ」のようにみえる。

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おそらくダムが出来た時に、町全体が山の斜面に移ったのではないだろうか。すごい山の中なのにそこそこの大きな町だ。町の中で、ルーズソックスの女子高生を何人も追い越した。

この町のはずれから県道1号線へ入る。

「おすすめルート その4」にも書いたけど、県道は断然1桁番台がおもしろい。こいつは1桁も1桁、トップナンバーの1番だ。ここまで走ってきた国道418号線など足元にも及ばない快走ルートだ。どんな具合か、ってこんな感じ

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こんな橋などざらにあるよ。

美しい、ほんとうに美しい天竜川の渓谷に沿って飯田まで続く。飯田まで40キロくらいあるが、1時間かからないと言えば、どれくらいの道路か想像がつくだろうか。とにかく楽しいルートだ。飯田に近づくと道は林檎畑の中を行く。すでに真っ赤に色付いた、大きな実を木にたわわに付けている。ところどころ、林檎の枝が道路に大きく飛び出していて、手を伸ばさなくてもおいしそうな林檎が採れてしまいそうだ。(盗ってないよ)

天竜峡まで行って、対岸へ渡り、上川路(飯田ICへの分岐点)の交差点から国道151号線に合流した。少し南下して、道の駅「信州路下條」の先で県道64号へ折れた。

県道64号線(天竜公園阿智線)は、ひと山越して国道153号線に出る。10キロ程だが、こちらも良く整備されていて、国道151・153、県道1号の横の連絡には便利なルート。

山を抜けると阿智の里へ出る。ここはやや開けていて田んぼも多い。稲刈りが進んでいた。

阿智から国道153号線に入って帰った。

コスモスに 萩にすすきに 柿に栗

でも今日は、秋だけでなく、おまわりさんもいっぱいなのでした。なぜなら、9/21から「全国秋の交通安全運動」だから。みんな気をつけて・・・(おまわりさんに)

本日の走行 R1150RT(あお号)

43,380-43,674  294キロ


おすすめルート その4(長野県々道1号線)

2006年09月21日 | R1150RT (2001) あお号

国道って、概ね3桁がおもしろいけど、県道は1桁が、そのルート設定と、何よりもその長さにおいておもしろさが際立っていると思う。



長野県の県道8号線(飯田南木曽線)は、クネクネ度もさることながら、ルートがとても良い。もちろん、長さも申し分ないけどね。



正直言って、飯田から入るのはわかりづらい(飯田には市街にロータリーの交差点があるんだよ、知ってる?)。



木曽路国道19号線から妻籠へ入り、そのまま国道256号線を昼神方面へたどったほうがだんぜんわかりやすい。清内路の峠の手前で、大平峠・県道8号線の標示が出ている。



県道に入るといきなり、狭く、うす暗い、不安な道が始まる。けれどすぐにこのルートが、木曽路から伊那路へと抜ける歴史のある峠越えの重要な街道であったと理解できる。こういうルートは険しければ険しい程、その必要性の高さが際立ってくる。



程なく、有名な峠の茶店「木曽見茶屋」に着く。



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ここからの夕陽がすばらしいのらしいが、ボクはまだ見たことがない。この場所で日暮れを迎えてしまうと、ちとこの先が不安になってしまう小心者なんです。けれど、「信州サンセット100選」に選ばれた実力の持ち主。いつかは見てみましょ、あの人と・・・なんてね。



茶店を過ぎても、道はクネクネ、細くて、暗い、長い道。走っても走ってもまだまだどんどん続く。むしろここからが本調子。いよいよ山里深く分け入っていきます。



まもなく大平峠(1,236m)。さらに進むと唐突に民家が現われてびっくりする。これは有志の方々により守られている大平の旧宿場。ここはホントに山深い魅力的な集落。ぜひオートバイを停めて散策し、古に心馳せて頂きたい。



道はこの先もまだまだ続きますよ。



クネクネの旧街道。飯田までおよそ30キロ。飯田市街の手前には、名水「猿庫の泉」もあります。



たしかにきついルートですが、以前にハーレーダビットソンFLTRロードグライドしかもタンデムというのにここで会ったことがあります。マイペースで行けばそれ程でもないのでしょう。



でも、たしかに彼女とのデートにはピッタリのルートかも。




ヘルメットが好き

2006年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム

オートバイに乗っていると、日常的にヘルメットをかぶることになる。

けれど、ヘルメットはけっして日常的なものじゃあない。工事現場とか炭坑の中とか、戦場とか、予想できない生命の危険に備えるヘビーな存在だ。

とすると、オートバイに乗ることは、ボクにとっては日常でも、一般的には非日常の行為だということになる。(あっぶねーもんな)

「ノーヘル」と聞くと「開放感」を連想するが、実際は真逆だ。たとえば、クルマに乗って高速道路を窓全開では走らないでしょ。だってそんなの不快極まりないから。オートバイだっておんなじ。ノーヘルで飛ばすなんて不快、っていうより「苦痛」だよ。

仕方なく(法律だから)ヘルメットかぶってるという人も多いんだろうけど、ボクはもっと積極的にヘルメットをかぶる。ヘルメットが好きだ

仮面ライダー世代のせいか、ヘルメットをかぶってオートバイに乗ることは変身したヒーローの気分を味わえるからか。いいや、走り出す前に、ヘルメットをかぶりグローブをはめるという一連の動作が、オートバイに乗るという行為を何か特別なものに感じさせてくれるからか。

ヘルメットをかぶりたくてオートバイに乗ってるとは云わないが、そんな理由もまったくない訳じゃあないかな。

命を守るというシビアな機能と、カッコイイという感覚的なものが見事に融合している。

いま、手元にはヘルメットが5ケある。ショウエイが3ケとアライが2ケ。ジェットが3ケでフルフェイスが2ケ。

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ショウエイがみんな古くなってきていて、そろそろ「うれしい」買い換え時期だ。(笑)アタマは1ケじゃないかと人にはツっ込まれるけど、ヘルメットが1ケだけなんて絶対ガマンできない!

シューマッハで有名になった「シューベルト」も日本で買えるようになったし、次はどれにしようかなァ?シューベルト、良いらしいよ。


R100RS(モノサス)

2006年09月17日 | R100RS モノサス (1992) くろ号

ボクはいま都合3台のオートバイを所有している。

タイトルの「R100RS]が一番古くに出来たオートバイだけど、僕のところへ来たのは、一番新しい。今年(2006年)の3月2日に納車された。オドメーターはすでにその時54,980キロ。かなり走ってた。

1992年にドイツで作られて、日本へやってきた。今は真っ黒なんだけど、資料によればもとは赤メタだったらしい。何かが当たって塗装がはがれた所が確かに赤い。

新車当時は、もうこのエンジンやスタイルが無くなってしまうという事でよく売れたらしい。しかし、そこはBMW。値段はかなりのものだった。国産車の倍は軽くしてた。

でも、OHVのベンベの中では、このR100RSは中古で手に入れやすいらしい。オートバイ屋さんに行って、年式や色、予算を伝えると、3日もせずに「ありましたよ」と返事が返ってくる。程度はピンキリだが、お金さえだせばまあはずれは少ない。僕の場合は全部込みで約80万だった。安くはないが、安心を買ったつもり。

とにかくおもしろいオートバイで、いまのところ大満足している。オイルが漏れたり、変な癖があったりするけど、個性とも取れる範囲内だと思っている。

なんだろうな、とにかくおもしろい。ベンベのオートバイはベンベのオートバイでしかない。他のオートバイと比べられない。ホイールが2つでエンジンで動いているものをオートバイというなら、たしかにこいつもオートバイだけど、もし違う名前ならそれでも納得してしまう乗り物だ。何を言っているのか自分でもわからなくなってきた。

いま、3,500キロ程走ったけど、まだまだどんどんこいつにはまっていくボクがいる。

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木曽路へ~タイヤ馴らし

2006年09月14日 | R1150RT (2001) あお号

朝起きたときはまだ雨が降っていたけど、ぼんやりしてる間に上がってた。

先週タイヤ交換したRTくんのタイヤ皮むきに出かけた。

タイヤ馴らしといえば国道19号、これがキマリ。東海環状道から中央道へ。恵那峡SAですでに12時。軽く昼食を取って、中津川から下へ降りた。

路面はすっかり乾いているけど、雲行きはややあやしい。木曽の切り立った峰々はその頂を雲に隠している。木曽川沿いにゆっくりと流す。

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「読書発電所」は「よみかきはつでんしょ」と読む。この発電所は歴史古く、かの福沢諭吉のご養子、桃介が建設に携わった。その先にある「桃介橋」は発電所建設のために架けられた。これすごく立派な吊り橋。いまでも渡れる。

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国道19号はこの先も木曽川に沿って進む。ゆったりとしたカーブがタイヤの馴らしにぴったり。

さらに進むと天気がほんとに怪しくなってきた。

小野の滝でユーターン。

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来た道をまた戻る。出るのが遅かったから、この先に進むのは今日は断念。

中津川で川上屋さんによって栗きんとんを買う。

恵那から県道66号に入って、タイヤ馴らしの仕上げ。すでに200キロ走ってすっかり皮もむけた。ちょっと攻めた。

メッツラー ロードテックZ6はそこそこのグリップだけど、ロングライフ。前に履いたものは15,000キロも走った。

しかし、久しぶりにニュータイヤ。サスペンションをリプレイスしたようなダンピング特性の良さ。乗り味に高級感が戻った。高速でのレーンチェンジも驚くほど軽い。もちろん、コーナリング性能もロールが軽く、グリップも十分以上。これでロングライフなのだから、お買い得なタイヤだ。

本日の走行(R1150RT あお号)

43,078キロ~43,374キロ  296キロ


明日も雨?

2006年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム

今年は秋がほんとに早いな。

天気図を見ると、ながーい秋雨前線がドッカと横たわっている。

うちの近所じゃあ稲刈りも進んで、このところツバメくんたちもすっかり見かけない。

季節の変わり目になると、ムチウチの後遺症か、ひどい眩暈がする。今日も昼頃から世界がグルグルしていた。

ナー介もごはんモリモリ食べる秋。

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明日、晴れないかなァ。晴れたらどこいこうかな。


おすすめルート その3(岐阜県々道435・437号線)

2006年09月13日 | R1150RT (2001) あお号

強弱とか、明暗とか、緩急とか、こういうコントラストは感性に響きやすい。



ツーリングルートも同じで、狭くて厳しいワインディング(いわいるクネクネ道ね)が果てしなく続いたあと、急にダイナミックなワインディングが現われると、気分が高揚し強い満足感に包まれる。



その逆は最悪。気分の良いワインディングロードだと思っていたら急に幅員が狭まり、2速位のコーナーが始まると気が滅入ってきませんか?



コース設定は、このコントラストを考えることが最も重要じゃないかな。地図とにらめっこしてね。



今回のおすすめルートは、霊峰「御嶽山」の裾を走る県道437号線と県道435号線です。飛騨から木曽へ通じる国道361号線もすばらしいけど、その南、もっと御嶽山に近いところをこの県道が走っています。



国道41号線を気持ち良く北上して行って、下呂の北、飛騨小坂(ひだおさか)で県道437号線に入ります。



しばらくは山間ののどかな風景が続くけど、「ひめしゃがの湯」のある落合の集落辺りを過ぎるころから急に険しい山岳ルートになります。



鈴蘭高原への分岐を過ぎると、右手に深い谷をはさんで対岸に雄大な御嶽山のパノラマが広がる絶景ルート。一面に深い森が覆い、御嶽の神々しさをいっそう強く感じさせます。溶岩がこぼれだし、その後に雨が流れて出来た複雑で厳しいこの景観はほんとにすばらしく、初夏の芽吹きのころや晩秋の紅葉では思わず溜息がもれるほどです。



この御嶽パノラマラインは幅員が狭く、クネクネと山肌を縫って続き、大型バイクはちょっとつらいかも。けれど、景色はとてもすばらしいので、走りよりもそのルートの雰囲気を楽しんで進みましょう。



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いよいよ御嶽に近づくころ、濁河温泉に着く。町営露天風呂は500円。駐車場はジャリで傾斜もあるので重量車は要注意。



濁河スキー場のところから道は県道435号線にかわっている。この道は最初林道様でキツイけど、その先の「チャオ御岳スノーリゾート」から状況は一変。まさに緩から急へと切り替わる。



ゆるい下りの高速ワインディング。路面の整備も良く、爽快にトバせる。



程なく国道361号線に合流。この361、右へ行っても左へ行ってもグッド。ワインディング良し、景色良し、蕎麦良し。



この一帯は意外に標高が高いので秋は早いです。紅葉は見事だけど、天候が変わりやすいところなので注意した方が良いです。10月下旬に行った時、急に雪(アラレぽかったかな)に降られ、みるみる間に積もり始めたことがありましたよ。無理せず高度を下げる方へと決断しましょう。