アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

朝井まかて著「落陽」

2016年08月14日 | 読書三昧

朝井まかてさんの最新書下ろし、「落陽」を拝見した。
従来の同氏の作風とは異なる、つまり「まかて節」が影を潜めた普通の小説である。304頁の長編。



物語~明治天皇崩御の直後、東京に巻き起こった神宮造営の巨大なうねり。
しかし、森厳崇高な常緑樹を主体とした森は、東京の地質とは相いれない。果たして、150年後に立ち現れる首都にふさわしい神宮林とはどのような森なのか・・・。

あの赤煉瓦造りの東京駅などもそうだが、日頃、何気なく接するこうしたところにも、先人の科学的な判断と英知の結集が為されていることを知り、その偉大さに感服した。

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