アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

帝国ホテル

2017年04月30日 | ギャラリー

今回の「列島縦断かっ跳び新幹線の旅」のお泊りは、温泉旅館3泊、都市型ホテル3泊であった。

温泉旅館の内2泊は和室だったので、久しぶりに、畳に布団を敷いて休むことになり、何かとても懐かしい感じがした。

ただ、お客が食事に行っている留守に、スタフの方が部屋に入って布団を敷くのは「エェッ、そこまでやるの」という感じがした。

ツアー最終泊は、東京帝国ホテルがアサインされていた。
と言っても、本館ではなくタワー館の方である。

それにしても、さすが一流ホテルだけあって、宿泊設備としてのハードウエアは、何か理想的なしつらえになっていてさすがと思った。

例えば、バスタブへの給湯は信じがたいほどの勢いだし、逆に、空調はまったく音がしない。フロアスタンドやベッドサイドの照明も部屋の雰囲気によく馴染んでいる。周囲の物音もまったくしない。

しっかりしたノウハウがあって金をかければ、理想的な宿泊環境を構築できるという見本のように思った。

また、そこで働くスタッフはよく訓練されていて、特に、言葉遣いが「正調の日本語」だったことに大いに満足した。

例えば、レストランのウエイターに何かを依頼すると、必ず、「かしこまりました。ただ今、お持ちいたします」と丁寧な答えが返って来る。

接客商売なら当たり前のはずだが、昨今は、こうした正しい日本語での対応がなかなか得られないこともあり、いやに新鮮に響いた。

その意味でも、たまには、こうしたきちんとした設備とサービスを受けられるホテルを利用することも必要だと思った。

ただ、帰宅して値段を調べてみて驚いた。
31㎡のスタンダードツインだったのだが、1泊(2名で)53,460円。夕食はバイキングながら8,200円/人であった。

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厳島神社

2017年04月29日 | アーバンライフ

列島縦断かっ跳び新幹線の旅4日目。
姫路城の見学を3時間ほどで切り上げ、正午前には、ひかり463号グリーン車で岡山経由、広島に移動。

在来線で宮島口駅へ。そこからフェリーに乗り換え「厳島神社」に着いた。
このフェリーもJRが運営しているとかで、(水戸黄門の「印籠」よろしく)フルムーンチケットをかざして改札を通り抜けた。

フェリー(所要10分)は、大鳥居のすぐ傍を航行して社務所がある厳島へ接岸する。「平清盛公生誕900年」を祝う幟が林立していた。



そのフェリーで盛んに写真を撮っていた親子が居てとても微笑ましかったのだが、参道の入り口で(その親子と)一緒になった。また、この島には、400頭ほどの鹿が棲んでいて、日中は餌をねだって境内を歩き回っているとかでおかしかった。

この神社は、1168年(仁安3年)信仰にあつかった「平清盛」によって大規模な社殿が(海上に)整えられた。ユネスコの世界文化遺産にも登録されている。海に浮かぶ大鳥居と社殿の廊下は、いつも(TVなどで拝見する)風景であった。

五重の塔は5m弱四方で高さ29mの小振りのもの。1407年(応永14年)建立という。

社殿を見学した後は、例によってツアーとリンクしている土産物屋さんへ寄り、もみじ饅頭(ここが発祥の地とのこと)を試食したり購入したりして過ごし、往路を逆走して広島に戻った。

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姫路城

2017年04月28日 | ギャラリー

京都観光を終え、その日のうちに山陽新幹線「ひかり475号」で姫路に向かう。この電車にはグリーン車が連結されていて利用できた。

翌朝(ツアー4日目)、朝一番でお目当ての「姫路城」を見学。
ホテルから城へ向かうタクシーの運転手さんが、「2・3日前の嵐で桜がすっかり散ってしまって残念だね」と慰めてくれたが、案の定、葉桜の白鷺城であった。

ただ、是非見たいと思っていた城なので興味深々。真っ先に天守閣へ向かった。

天守は6階建てだそうで、もうそろそろかと思ったら3階の案内が出ていて前途多難を知る。

大天守に到着。
シャチが踊り、市街が小さく見える。

大天守の高さは約46mあり、当時、こんな大きな建物をどうやって造ったのかと思ったが、ウイキィに工事の様子を描いたイラストが載っていたので、ご参考まで一部加工してご紹介しよう。

基本は、現代の建築風景と変わらない。建物の外側に丸太で組んだ足場をつくり、諸事そこで作業したようだ。それにしても、内部の柱の太さや加工など、その道の専門家が見れば驚嘆するに違いない。

周囲は、桜が終わり赤芽を含む新緑の季節を迎えていた。
秀頼亡き後、(本多忠刻のもとへ)嫁いだ「千姫」ゆかりのぼたん園があるというのでのぞいてみた。

ぼたん園に隣接して咲く名残の桜を愛でる外国人のお客様のすがたもあった。

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京都南禅寺と永観堂

2017年04月27日 | ギャラリー

列島縦断かっ跳び新幹線の旅3日目は、在来線の「サンダーバード」で金沢から京都への移動と京都観光でした。

昼食は南禅寺に隣接した「順正」での「湯どうふ」懐石。
豆腐の量もしっかりあって、中には食べ残す人も。

南禅寺は、臨済宗南禅寺派の大本山で、本尊は釈迦如来。
目に染みる新緑の中に、三門や法堂などがどっしりした構えを見せていました。

また、敷地の東南には、琵琶湖の湖水を京都へ流すために作られた琵琶湖疏水の水路を見ることができます。


続いて永観堂・禅林寺へ移動。
このお寺は、空海(弘法大師)の高弟「真紹僧都」が、毘盧遮那仏と四方四仏を本尊とする寺院を建立したのが起源とされています。

また、独特のポーズをとる「みかえり阿弥陀」様や長谷川等伯の作とされる「竹虎図」を拝見することができました。

加えて、諸事管理が行き届いているようで、庭内の樹木もせいせいと枝葉を伸ばしていて、秋にはその燃えるような紅葉を愛でながら多数の方々が参拝に訪れるそうです。

また、放生池の手前には、与謝野晶子の歌碑がひっそりと建てられていました。

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トヨタ・マスタープレーヤーズ・ウィーン

2017年04月26日 | 音楽三昧

24日夜、札幌Kitaraで掲題のコンサートがあった。

日頃、ウイーン歌劇場で活躍しているアーティストを中心に、このコンサートのために特別編成された室内オーケストラ。

その名だたる名手による芳醇なウイーンの香りを堪能した。

プログラム

 ・ベートーヴェン 「コリオラン」序曲 ハ短調 作品62
 ・ハイドン チェロ協奏曲 第2番 ニ長調
 ・モーツアルト 交響曲 第35番 ニ長調 「ハフナー」 K.385
 ・シューベルト 交響曲 第6番 ハ長調 D.589

このコンサートは、2000年から毎年行われているようで、「クルマだけではないトヨタ」を演出し、東西の文化交流に寄与するのが目的の由。

小生らのお目当ては、ハイドンのチェロ協奏曲。
日頃、ステレオで愛聴している曲が、実際にはどのように演奏されるのか興味があり参加した。

いつものメロディーがウィーンの香り一杯のチェロによって奏でられ、大いに満足した。

予約の際、良い席を確保するのに苦労したが、会場は8割ほどの入りで、(チケットを)消化できないプレイガイドがあったようだ。

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雨の兼六園

2017年04月25日 | ギャラリー

今回の「列島縦断かっ跳び新幹線の旅」は、JRの「フルムーン夫婦グリーンパス」を利用した6泊7日のツアーでした。

つまり、夫婦二人で7日以内なら、新幹線を含むJR乗り放題!というので、それなら「札幌」から「鹿児島(指宿)」まで行ってやろうじゃないのという欲張りツアーとなった次第。

小生らは、未体験の「北陸」&「九州」新幹線の試乗を兼ねていました。

先ず道内の在来線で(北海道新幹線の始発駅である)新函館北斗駅へ行き、さらに東北新幹線に乗り継ぎ、「大宮」で長野・北陸新幹線に乗り換え「金沢」へ。

そこから在来線で京都へ出て、広島経由博多へ。
九州新幹線に乗り換え、鹿児島を経て「指宿」温泉へと向かったのでした。

大宮駅へ入線した北陸新幹線の先頭車両。何かユーロスターのような印象で好感度100%。

 

車両を撮影した写真はすべてブレブレでしたので、路線図と合わせネットから借用しました。

北陸新幹線の終点、「金沢」は雨でした。

雨に煙る「兼六園」を愛でたのですが、兎に角、海外から訪れた観光客の多さに驚きました。園内でお会いした中年のご夫妻は、イスラエルから10日の旅の途中だと言っていました。


加えて、遅咲きの桜に会えたのは幸運でした。

次回へつづく。

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葉室麟著「墨龍賦」

2017年04月24日 | 読書三昧

作者がデビュー前から書きたいとしていた思い入れの強い作品である。
桃山時代最後の巨匠「海北友松(かいほうゆうしょう)」を描いた意欲作。「文蔵」2015年11月~16年7月号連載、284頁。

 

とは言え、「友松」については、晩年以外、拠り所となる資料が少ないせいか文章が上滑りして、ストンと胸に落ちるものがない。

例えば、長宗我部元親を評して、「豪族同士が土地の切れ端を奪い合っているに過ぎぬと思っていたが、京まで幕臣の娘を娶りにくるという気宇の大きさには感嘆せざるを得ない。正直に言えば、あるいは英傑なのかもしれない。という畏怖めいたものも感じていた。」

とある。

こんな短い文章にさえ、「土地の切れ端」、「娶る」、「気宇の大きさ」、「感嘆」、「英傑」、「畏怖」など、胃もたれする字句が並ぶ。これでは、読者をして物語に引き込むことは難しい。

いわば、これが作者としての限界なのかも知れない。

ただ、本能寺の変のあたりからようやくこなれた文章になり、物語が動き出し面白くなる。本書は、今回の旅の友でもあったのだが、広島に着く前に読了した。

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列島縦断かっ跳び新幹線の旅

2017年04月23日 | ギャラリー

昨夜、掲題の旅から戻りました。

それにしても(北海道は)寒いですね。
昨夜、帰宅した午後8時頃の気温は6℃。南国帰りの身にはとてもつらく、思わず亀の子のように首を縮めてしまいました。

ちょっと物騒な写真ですが、南国鹿児島の仙巌園に展示されている古典的大砲のレプリカです。
かって、島津藩は、これでイギリス艦隊と戦ったそうです。

勿論、完膚なきまでに叩き潰されたそうですが、それにしても、純国産でこんなものまで生産していた当時の島津藩のやる気満々度には驚かされました。

ということで、今日は、存在証明としての南国便りとします。

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黒川創著「岩場の上から」

2017年04月16日 | 読書三昧

山岳エッセイを連想させる書名だが、舞台は戦後100年(2045年)の日本。
「これはもう戦争だ。でも、そう呼ぶことは禁じられている。」「新潮」2015年12月~16年11月号連載、428頁の大作。

 

そこには、極右的政権がつくった憲法無視の日本が寒々と広がっていた。原発事故で拡散した放射能の影響がそちこちにあり、また、「積極的平和維持活動」という名の戦争に、過酷な訓練を施された(陸軍の)若者たちが(海外の戦場へと)送り出されて行く。

つまり、30年後の世界をイメージすることによって、現政権が進める危険な政策の数々を告発する筋立てになっている。とても怖い話だ。

主人公の一人、17歳の「シン」は、遺跡の発掘作業を通して人類の進歩とそこで培われた英知を学ぶが、彼は、彼が暮らす日本の将来に希望を見出すことができたであろうか。

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今どき、「つぶやき」傑作選

2017年04月15日 | ドラミング

熊本地震による被災者の内、いまだ4万7千人もの方々が避難生活を余儀なくされていると聞き愕然とした。

熊本地震はすでに「終わった」と感じている不明を恥じた。
それにしても、「くまモン」は頑張っているな~。

他方、この政権のえげつないふるまいは目にあまる。
森友問題にちょっと触れたからけしからんとして、小生ら年寄りに直接影響のある「介護保険法改正(悪)」法案を強行採決したり、共謀罪の審議を強行したりしている。

他方、森友隠しのためか、首相夫人の元付け人については、こんな具合になっているという。

もうそろそろいい加減にしてもらいたいものだ。

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