これぞ、人類遺産的名曲と言って良いでしょう。
モーツアルト晩年の傑作で、これ以上を求めるのは不可能とさえ思える完璧な音楽です。
その名曲を、”抑制することの美しさ”を追及したカール・ベームが指揮するウイーンフィルが演奏しています。
クラリネットは、主席奏者のアルフレート・プリンツです。
同時収録曲は、これも名曲のファゴット協奏曲です。
ベーム・ウイーンフィルと言えば、随分前になりますが、歌劇「後宮からの逃走」をウイーンのオペラハウスで聴いたことを懐かしく思い出しました。
これぞ、人類遺産的名曲と言って良いでしょう。
モーツアルト晩年の傑作で、これ以上を求めるのは不可能とさえ思える完璧な音楽です。
その名曲を、”抑制することの美しさ”を追及したカール・ベームが指揮するウイーンフィルが演奏しています。
クラリネットは、主席奏者のアルフレート・プリンツです。
同時収録曲は、これも名曲のファゴット協奏曲です。
ベーム・ウイーンフィルと言えば、随分前になりますが、歌劇「後宮からの逃走」をウイーンのオペラハウスで聴いたことを懐かしく思い出しました。
クラシックのオールドファンには懐かしいムターとカラヤン・ウイーンフィルによる掲題のヴァイオリン協奏曲です。
過日ご紹介したクレーメルとアルゲリッチのベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ集と同じように、ステレオサウンド社が新しい技術を駆使して制作したアナログレコードです。
音の良さもさることながら、演奏者のまたとない組み合わせが紡ぎ出す色濃い音楽に、思わず聴き惚れてしまいました。
1988年8月15日、ザルツブルグ祝祭大劇場でのライヴ録音で、喝さいする聴衆の拍手なども収録されていて臨場感抜群のディスクです。
Stereo Sound SSAR-019
ステレオサウンド社から、新しいハイテクレコードが出た。
つまり、稀代の名演奏とされる(デジタル録音された)マスターテープからダイレクトカッテングし、それを元にできるメタルマスターで直接プレス製盤するのだという。
こうすることで、音質劣化を最小限に抑えつつ且つ、最新のノウハウも注入した高音質レコードに仕上がっている。
今回入手したものは、ジャケットに見る如く、ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)とマルタ・アルゲリッチ(ピアノ)によるベートーヴェンのソナタ集で、30数年前の録音とは思えぬ新鮮な音楽を聴かせてくれた。
ハイテク至上主義ではないが、当時の音質に比較すれば隔世の感がする。ただ、値段が少々高い(送料込み6,450円~CD2枚分)のが玉に瑕ではある。
Stereo Sound SSAR-022
村上春樹氏の「騎士団長殺し」に触発され、以来オペラのレコードを聴いている。
先般のモーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」についで、ロッシーニ「セビリャの理髪師」を聴いた。
これも、アルマヴィーヴァ伯爵というドンファンをめぐるドタバタなのだが、あの有名な序曲を除いては、やはり、モーツアルトの歌劇の持つストーリー展開や旋律の美しさには及ばない。
とは言え、演奏は、理髪師のフィガロにヘルマン・プライ(バリトン)、ヒロインのロジーナにはテレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)にアルマヴィーヴァ伯爵にルイジ・アルヴァ(テノール)という豪華な歌手陣をアバド指揮ロンドン交響楽団がバックアップする。
演奏時間は、ちょっと長めの2時間15分なので、1日レコード1枚づつ3日かけて聴いた。
という訳で、にわかにオペラづいた訳だが、手元には全曲ものがかなりあるので、引き続き聴いていきたいと思っている。
お盆も過ぎて、朝夕、大分涼しくなったこともあり、久しぶりにレコードを聴いた。
回っているのは、リッカド・ムーティがフィラデルフィアを指揮して収録した「展覧会の絵」だ。EMIの「世界音楽全集」の中の1枚。
フィラデルフィアと言えば、かってユージン・オーマンディによって世界の一流オーケストラに鍛えられ、その豊麗な音は一時代を風靡した。
このレコードは、78年3月15&18日に収録された。この時期はオーマンディ最晩年と重なるが、オーマンディによって後任に指名されたムーティとしては、張り切って仕事にあたったに違いない。
その影響もあってか、再生される音楽は、いかにも溌剌としていて耳障りがよく、あるいは、この曲の持つ一種の暗さにはそぐわない気がしないでもない。
それにしても、久しぶりのLP音楽は、懐かしさも手伝って心に浸みた。
いつの頃からか、手元にある「ハイドンセット」。
名曲てんこ盛りというボックスセット(LP3枚)なので、これまでじっくり聴く機会がなかったが、先日、これをまとめて録音しよと思い改めて聴いてみてすごいと思った。
この6曲の弦楽四重奏曲は、モーツアルトがフリーの作曲家としてウイーンに出た後、ハイドンが到達した(弦楽四重奏の)高みに刺激を受けて(パトロンからの依頼ではなく)自主作曲した意欲作である。
・第14番 ト長調 K.387
・第15番 ニ短調 K.421
・第16番 変ホ長調 K.428
・第17番 変ロ長調 K.458 ’狩’
・第18番 イ長調 K.464
・第19番 ハ長調 K.465 ’不協和和音’
これらは、シュヴィーデン男爵やハイドンを招いた1785年の1月と2月の演奏会で披露され、その際のハイドンの肯定的評価への答礼として、同氏に一括献呈されたという。
このボックスセットでは、イタリア弦楽四重奏団が演奏しているが、その明るい伸びやかな演奏は好感がもてる。
このところ、コレギウム・アウレウム(黄金の楽団)が演奏する古典交響曲などを聴き、録音している。
これは、同楽団によるモーツァルトのセレナード第10番 K.361「グラン・パルティータ」である。
この楽団は、ドイツ・キルヒハイムにあるフッガー城の「黄金の間」に本拠を置いて、楽曲が作曲された当時の演奏を忠実に再現すべく古楽器を用いたりしているのだが、時代を反映した優雅で柔らかな響きの演奏には、いつも感心させられる。
一方、このモーツァルトの「グランパルティータ」は、13管楽器のために作曲された7楽章からなる規模の大きなセレナードで、その主題の明確さや美しさ、変奏の巧みさで群を抜いている。
ご存じの方もおられると思うが、あの映画「アマデウス」の中で、サリエリがこの主題を称して「神の声」と(モーツアルトの才能に嫉妬しつつ)語る場面が印象的であった。
何か古色蒼然とした選択だが、昨日、このレコード聴いて「さすが名盤」と思った。
ベームがウイーンフィルを従えて演奏したこのベートーヴェンの交響曲第5番「運命」には、他にはない説得力がある。
それは、作曲者であるベートーヴェンの意図に忠実であろうとする彼の信条がにじみ出ている演奏のように思えるからだ。つまり、当時、ベートーヴェンが置かれていた苦境とそこからの脱出という闘いが説得力をもって語られている。
反対に、例えばカラヤン・ベルリンフィルによる演奏を聴くと、如何に聴衆に受けようかというある種の作為のようなものを感じてしまう。
いずれにせよ、ベームのそれは、正に人類遺産的価値を持つ第一級の演奏であると思った。
当初、あの「運命の動機」による3連打によって打ちひしがれた人々が、次第にそれを克服して前進し、最後には勝利の栄冠を勝ち取るのだが、いつの時代にも(この演奏は)人々に勇気を与え続けるに相違ない。
昨日、録音してデジタル化した1枚です。
これも、オールドファンならよくご存じのカラヤン指揮ベルリンフィルによる「オペラ間奏曲集」。
「椿姫」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「タイスの瞑想曲」など、どなたも一度はお聴きになった懐かしいメロディーの数々。
カラヤン指揮ベルリンフィルの卓越した演奏で、せつなく、しかもドラマチックな演奏を楽しむことができます。
収録曲は、
1. 歌劇≪椿姫≫ 第3幕前奏曲
2. 歌劇≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫ 間奏曲
3. 歌劇≪修道女アンジェリカ≫ 間奏曲
4. 歌劇≪道化師≫ 間奏曲
5. 歌劇≪ホヴァンシチナ≫ 第4幕間奏曲
6. 歌劇≪マノン・レスコー≫ 第3幕間奏曲
7. 歌劇≪ノートル・ダム≫ 間奏曲
8. 歌劇≪タイス≫ 瞑想曲
9. 歌劇≪フェドーラ≫ 第2幕間奏曲
10. 歌劇≪アドリアーナ・ルクヴルール≫ 第2幕間奏曲
11. 歌劇≪マドンナの宝石≫ 第3幕間奏曲
12. 歌劇≪友人フリッツ≫ 間奏曲
の12曲です。
レコードプレーヤーをお持ちの方なら、レコード店やネットで手に入れることができると思いますので、ぜひお聴きになってみてください。