アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

惜別

2016年12月31日 | ギャラリー

今年も、惜しい方々をたくさん亡くした。

以下は、エゾフクロウ版惜別録(敬称略)。

 ・1月5日、ピエール・ブーレーズ(90)~フランスの世界的指揮者。CBSソニーから出た「春の祭典」や「ペトルーシュカ」が忘れられない。

 ・3月5日、ニコラウス・アーノンクール(86)~オーストリアの指揮者・古楽演奏家。シューベルト「交響曲全集」などに親しんだ。

 ・5月5日、冨田勲(84)~シンセサイザー音楽で知られる作曲家。「展覧会の絵」や「惑星」など。映画、ドラマの付帯音楽で幅広く活躍。

 ・5月18日、伊藤ユミ(75)~歌手。双子デュオ「ザ・ピーナツ」姉妹の妹さん。「恋のバカンス」、「情熱の花」など一世を風靡した。

 ・7月7日、永六輔(83)~タレント・作家。「上を向いて歩こう」、「いい湯だな」などの作詞やラジオ番組で活躍。独特の語り口で人気。

 ・7月12日、大橋巨泉(82)~テレビ司会者。「11PM」や「クイズダービー」などで国民的人気を得た。

 ・7月26日、中村紘子(72)~ピアニスト。ショパンコンクールの審査員なども務め、「ピアニストという蛮族がいる」などの著作もある。

  ・7月31日、千代の富士(61)~第58代横綱。優勝31回、通算勝ち星1,045。筋肉質の身体から、ウルフの愛称で親しまれた。

 ・8月30日、ベラ・チャスラフスカ(74)~64年東京五輪で3つの金メダルを獲得。プラハの春でソ連の圧力とたたかう。

 ・9月25日、アーノルド・パーマー(87)~ゴルフ人気の楚を築いた米国のプロゴルファー。メジャー7勝。アーニー軍団という熱狂的サポーターがいた。

 ・10月20日、田部井淳子(77)~女性で初のエベレスト登頂を果たす。世界7大陸の最高峰制覇。

 ・10月22日、平幹二郎(82)~俳優。大河ドラマ「樅木は残った」での真迫の演技が記憶にある。シェークスピア演劇でも活躍。

 ・11月25日、フィデル・カストロ(90)~盟友チェ・ゲバラとともにキューバ革命を成し遂げる。経済封鎖の中、福祉と人材育成に尽くす。

イラストは、新聞(朝日)の「惜別」から借用しました。また、私製版作成に同記事を参考にしました。

コメント

選者の弁

2016年12月30日 | ギャラリー

毎々、お世話になっている新聞(朝日)の時事川柳欄。
拙宅で最も人気があり、且つ、露出度の高い部分だ。社説を読まない日があっても、この川柳を拝見しない日はない。

そこで、選者の西木氏に敬意を表して、少し長いが後半年分の講評をお目にかけたい。

コメント

The Rose

2016年12月29日 | 音楽三昧

このところ、手嶌葵さんの「The Rose」をときどき聴いている。
正確には、聴くというよりオーディオのテストソースとして使っていると言った方が良いだろう。

 

葵さんの少しハスキーがかった美声と音程のたしかさ、加えて、ネイテヴとみまごう発音の正確さに、毎回うっとりと聴き惚れる。

この「The Rose」は、1979年、米国の同名映画の主題歌として登場し、主演のBette Midlerが歌ってヒットした。今ではスタンダードナンバーとして親しまれている。

歌詞は、韻を含んだ美しいもので、所謂、人生の応援歌となっている。

 Some say love, it is a river
 That drowns the tender reed
 Some say love, it is a razor
 That leaves your soul to bleed
 Some say love, it is a hunger
 An endless aching need
 I say love, it is a flower
 And you, its only seed

 It's the heart, afraid of breaking
 That never learns to dance
 It's the dream, afraid of waking
 That never takes the chance
 It's the one who won't be taken
 Who cannot seem to give
 And the soul, afraid of dying
 That never learns to live

 When the night has been too lonely
 And the road has been too long
 And you think that love is only
 For the lucky and the strong
 Just remember in the winter
 Far beneath the bitter snows
 Lies the seed that with the sun's love
 In the spring becomes the rose


Bette Midlerの歌う「The Rose」(邦訳付き)がこちらにあります。CDジャケットは、e-onkyo から、歌詞と動画はネットから拝借しました。

蛇足:手嶌さんのサイトで、フジテレビのドラマ、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌、「明日への手紙」も彼女が歌っていたことを知りました。

コメント (4)

笑えない現実

2016年12月28日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)のこの投稿を見て思わず、グスッと笑ってしまった。

しかし、これを裏付ける記事(しんぶん赤旗本日付け)をみつけ、さもありなんと思った。

コメント

今年読んだ本(2016年版)

2016年12月27日 | 読書三昧

毎年、今の時期に「今年読んだ本」をリストアップしては眺めている。
今年も、(昨年に引き続き)リストにするのが恥ずかしいくらいの量(38冊)だ。

萩本欽一・他著「人生の流儀」(★★)
木村草太著「憲法という希望」(★★★)
島崎藤村著「夜明け前 第二部」
原田マハ著「リーチ先生」(★★★)
金子勝著「負けない人たち」
宮下奈都著「羊と鋼の森」(★★★)
後藤守彦著「只、意志あらば~植民地朝鮮と連帯した日本人」
山崎ナオコーラ著「美しい距離」
川端康成著「古都」

松田浩著「NHK~危機に立つ公共放送」
堤 未果著「政府はもう嘘をつけない」(★★★)
阪田雅裕著「憲法9条と安保法制」
島崎藤村の「夜明け前」(文庫版第1部上下巻)
中島京子著「彼女に関する12章」(★★★)
宮本輝著「長流の畔」(★★★)
朝井まかて著「落陽」
半藤一利著「B面昭和史」
海堂尊著「アクアマリンの神殿」
朝井まかて著「残り者」
原田マハ著「モダン」
原田マハ著「永遠をさがしに」(★★)
原田マハ著「楽園のカンヴァス」(★★★)
原田マハ著「暗幕のゲルニカ」(★★★)
半藤一利・宮部みゆき共著「昭和史の10大事件」(★★)
村山由佳著「もう一度 デジャヴ」(★★)
真保裕一著「ダブルフォールト」
なかにし礼「闘う力~再発がんに克つ」
朝井まかて著「眩(くらら)」(★★★)
翁長雄志著「戦う民意」(★★★)
柏井壽著「鴨川食堂」(★★★)
森英樹著「大事なことは憲法が教えてくれる~日本国憲法の底力」(★★★)
柏井壽著「鴨川食堂:おかわり」(★★★)
浜矩子著「さらばアホノミクス」(★★★)
堂場瞬一著「蛮政の秋」
長尾和宏著「病気の9割は歩くだけで治る!」(★★★)
柿崎明二著「検証 安倍イズム」
上村達男著「NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか」
りぼん・ぷろじぇくと編「新・戦争のつくりかた」

昨年は、引っ越しの雑事で(例年の60余冊から)半減したと懺悔したばかりだが、今年も似たような結果になったのは、要は、読書に真面目に取り組んでいないということだ。

それにしても、家内は今年130冊ほど読んだというからすごい。当地に住んで市の図書館が徒歩5分圏となったことが幸いしているようだ。

纏めてみると、

①昨年は、吉村昭氏の著作に染まり、今年は原田マハさんに入れあげたということになる。彼女の絵画に対する造詣の深さには脱帽である。また、陶器に熱中した英国人バーナード・リーチ氏の生涯を活写した「リーチ先生」も面白かった。

②島崎藤村や川端康成の名著に取り組んだのも今年の特長のひとつである。特に、文庫版とは言え1,700余頁の「夜明け前」を読破したことは、今後の励みになりそう。

③時事問題を取り扱った著作がかなりの量になった。これは、今年から地元の九条の会に加わり、HPの管理などの仕事をするようになったことと無関係ではない。それらは、エインターテイメントとして面白おかしく読むということにはならないから、勢い冊数も減ることになる。

④テレビやラジオの放送でその原作本を知り読んだ本が何冊かあった。柏井壽著「鴨川食堂」や川端康成著「古都」などである。それぞれ映像や音声で描かれた物語と、読んでイメージする物語との間には微妙な違いがあって面白いと思った。

蛇足:料理のミュシェランよろしく、「お勧め度」は下記のように★の数で表しています。
  ・先ず、「是非、お読み下さい」と強く推薦したい本 → ★★★
  ・次に、「お読みになってみては」とお勧めできる本 → ★★
  ・最後に、「お暇があればどうぞ」とお勧めする本  → ★

仮に★三つの本なら、心地よい後読感に浸れることうけあいます。

コメント (4)

萩本欽一・他著「人生の流儀」

2016年12月26日 | 読書三昧

表紙の顔ぶれを見たら、言いたいことが全部わかってしまいそうな人生読本です。

2013年4月からしんぶん赤旗日曜版の「この人に聞きたい」コーナーに登場した34人の現代を代表する人々へのロングインタビューの中から、極め付けの14人分を収録したもの。

例えば、喜劇王の萩本欽一さん。
74歳で駒澤大学に入学。教授も学友も「欽ちゃん」と呼び、教室ではいつもヘマをするに違いないと(その時のギャグに)期待されているという。

あの「北の国から」で広い共感を得た脚本家の倉本聰さん。主宰した「富良野塾」の若者には、「創作という字を知っているな?どちらも”つくる”だが、知識と前例にならうのが”作”で、知恵で生み出すのが”創”だ」と熱く説いた。

映画監督の降旗康男さん。高倉健さんとは半世紀を越えるつきあいでした。当初の任侠シリーズから、「鉄道員」や「あなたへ」などの人気作をおくりだしました。

あなたの人生への想いをあらたにさせる「人生の流儀」、お勧めです。(お勧め度:★★)

コメント

何でもランキング~クリスマス

2016年12月25日 | ギャラリー

過日の新聞(朝日)雑学版に載った今年最後(たぶん)の何でもランキングアンケート。
あなたのところでは、「クリスマスの行事やっていますか?」 

昨日の記事で、「本来宗教行事なのだから、商業主義に堕した行事が減っているのは、大いに結構」と述べたばかりだが、そう言いながら、小生らが今年初めてクリスマスコンサートに参加したのは少々の矛盾か?

ただ、何か楽しいことを、しかも仲間と一緒にやるのはいいものですし、大賛成です。
日本的なドロドロした人間関係を伴う忘年会や新年会に比べたら、(クリスマスのイベントは)ずっと健康的で、しかも子供も参加できてよいと思います。

さてさて、あなたとあなたの周囲では、ことしのクリスマス、どんなふうにすごしたのでしょうか。

 

コメント

Kitaraのクリスマス

2016年12月24日 | 音楽三昧

昨日午後、大雪の中を札幌まで「Kitaraのクリスマス」を聴きにでかけた。
大編成のオーケストラが奏でるクリスマスソングを聴くのは初めて。

聴衆は大雪の影響か、旗日にもかかわらず7割ほどの入り。
ただ、いつになく小さな子供や若いカップルの姿もあって、かなり華やいだ雰囲気であった。

プログラム

 ・ビゼー:小組曲「子供の遊び」
 ・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
 ・ドビュッシー:バレエ音楽「おもちゃ箱」
 ・アンダーソン:クリスマス・フェステバル

演奏
 指 揮:井上道義
 ピアノ:児玉 桃
 管弦楽:札幌交響楽団

パリ在住の児玉桃さんを迎えてのピアノ協奏曲は、グリーグの結婚直後の作品とかで、幸福感に満ちたこの時期にふさわしい音楽であった。

また、ドビュシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」は、彼の才能の豊かさを感じさせるすばらしい曲で、井上道義氏の軽妙な語り口とともにとても楽しく聴いた。

クリスマスは、本来クリスチャンの宗教行事のはず。
それが、いつの間にか年末に欠かせない一種の(商業)イベントのようになっていたが、この2・3年、例えばスーパーの売り場でのジングルベルなどは影をひそめ、すっかり静かになったのはご同慶の至りである。

コメント

まやかし

2016年12月23日 | ドラミング

現政権のもとで進むまやかしと不道徳政治の数々。
先に成立したカジノ法などその典型だが、これもそのたぐいのものだ。

確かに不使用の土地の返還で(沖縄における)米軍施設の面積は減ったが、残した土地の機能強化や訓練の拡大で住民の負担は増え続けている。

加えて、先に墜落して現実化したオスプレイの欠陥機ぶりを考えると、沖縄県民は安心して夜も寝られまい。

記事は、本日付けしんぶん赤旗から借用しました。

コメント (2)

逃げるは恥だが役に立つ

2016年12月22日 | ギャラリー

TBSの人気ドラマの最終回が20%を越す視聴率をたたき出したというので、野次馬よろしくTVerでみてみた。

何だかマンガみたいだなと思ったら、案の定、原作は「海野つなみ」さんの人気作の由。

そこで、あれこれ検索してみたらその漫画も見る(読む)ことができた。

 

最終回なので全体は見通せなかったが、漫画のキャッチによるとこうなる。

「森山みくり(25歳)、彼氏なし。院卒だけど内定ゼロ、派遣社員になるも派遣切り、ただいま求職中。見かねた父親のはからいで、独身の会社員・津崎平匡(36歳)の家事代行として週1で働き始める・・・。」

今日の「天声人語」もこのドラマを取り上げ、「人と人が寄り添うかたちの多様さを温かく描いた」秀作とベタ褒めであった。写真は、TVerの画面から、漫画はネットから借用しました。

コメント