アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

生命の頼みともしてきた憲法

2018年01月31日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)の投書欄を拝見して愕然とした。

「9条公布、静まりかえった教室」と題する丸木さんの投稿。
初めて9条を知った際の驚きと教室の様子をリアルに伝えている。

小生は、終戦(敗戦)時5歳だったからこうして感慨を持つこともなかったが、戦中、戦後世代が激減する中で、今、遡上に上がろうとしている改憲の動きには、丸木さん同様、危惧の念を持たざるを得ない。

つまり、「我々国民が多くの犠牲の果てに手にした生命の頼みとしてきた憲法」という思いを、今の施政者はどれほどのリアルさで捉えているのだろうか。

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面白い~玉岡かおる著「花になるらん」

2018年01月30日 | 読書三昧

実在した女性の一代記を得意とする玉岡さんの最新作は、高島屋の創業期に活躍した女店主の物語。332頁の書下ろし長編。

物語~京都の呉服商高倉屋の娘「みやび」は知恵も回るが手も早い。御寮人さんとなっても奥に控えず店に出て働いた。そして、女だてらに職人の技巧を駆使した織物を万博に出品しては世界を相手に商売を広げて行く・・・。

とにかく面白い。
維新から明治への激動期、京都の小さな呉服屋に生まれた女性が、婿養子の裏切りや早世にくじけることなく店を繁盛させ、高島屋デパートの基礎を築くまでの波乱万丈の物語。

書下ろし作品だけに隅々まで筆が入っており、その流れるようなストーリー展開と緻密な場面描写は読者を飽きさせない。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

蛇足:随分前になるが、この人が書いた「お家さん」も面白く読んだ記憶がある。

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「つぶやき」傑作選

2018年01月29日 | ドラミング

ちょっと見ぬ間に「傑作」がゾクゾク。
早速ご紹介しよう。

時あたかも「確定申告」期。
税務署さん、今年はレシート1~2枚なくてもカンベンね。

過日の施政方針演説。
あれこれ都合の良い数字をあげつらったが、結局、説得力に欠けるのはこの実態を直視していないから。

それにしても、次世代のリーダーと目される政治家が、こんなこと言ってるようじゃダメだね。

一昨日、昨日と2連チャンでNHKが放映した「赤報隊」事件特集。これは近来まれにみるヒット作。

とは言え、街ではこんな風景が現出しているというから驚く。

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eTax

2018年01月28日 | アーバンライフ

今年も確定申告の時期がやって来た。

小生ら年金生活者は、年収が400万円以下なら無申告でも良いのだが、例年、源泉徴収される税額が大きいので、還付を受けようとすれば確定申告を行わざるを得ない。

その際、申告書の作成と当該税務署への提出は、eTaxならPC上で処理(WEB上で作成しデータを税務署へ送信)できるし、還付処理が極めて速い(2週間ほど)のでお勧めだ。

また、書類による申請の受付は2月16日からだが、eTaxの場合、1月15日から受け付けている。

小生は、市役所が発行する保険料等の納付額通知を待って、昨日、早速申告を行った。

また今回は、マイナンバー取得後初めてのeTaxだったが、同カードによる認証などもスムーズに行き、データの送信も1回でクリアできた。

(写真は、データ送信に使用するカードリーダー)

こうして還付されることになった税額は、6万円ほど。
何もしなければ国庫に入るだけだから、これでコンサートのチケットでも購入しようかと思っている。

蛇足:過日の「ふるさと納税」も、この確定申告の中で(寄付として)処理することができた。

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ジャーナリスト魂

2018年01月27日 | ドラミング

ジャーナリストの青木理(おさむ)氏が、「サンデー毎日」に連載していコラム「抵抗の拠点から」を毎週楽しみにしている。それは、ジャーナリスト魂に裏打ちされた真っ当な評論だからだ。

つまり、施政者にすり寄らず、その政策を批判的に扱うというジャーナリスト本来の姿勢に貫かれているからに他ならない。

近着の「歴史の忘却」でもそれが遺憾なく発揮されている。以下、ご参考に供したい。

記事は、「サンデー毎日」2月4日号から転載しました。

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-14.9℃

2018年01月26日 | アーバンライフ

毎日寒いですが、皆さんのところではいかがですか。

昨日朝、家内が、「(お菓子)工場の温度計が-14.9℃だった」と言いながら朝散から帰って来ました。
道央の喜茂別町では、-31.3℃を記録したそうです。

しかもこの寒波、長期滞在型だと言うからやっかいだ。しばらくは、身を縮めて暮らす以外なさそうです。

加えて、暖房に欠かせない灯油の値上がりも気になります。記事は、今朝の新聞(朝日)北海道版です。

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葉室麟著「鬼神の如く」

2018年01月25日 | 読書三昧

惜しい人を早くに亡くした。

直木賞を得て後の作品は、締め切りに追われ書き飛ばすものが多くなり「困ったものだ」と思っていたが、その故もあってか急逝された。

今回、哀悼の意を示す意味もあって、比較的評判の良い同書を読んだ。「小説新潮」2014年1~12月連載、311頁の長編。

物語~徳川家光の時代。筑前福岡藩(黒田家)の取り潰しをねらう幕府に対し、筆頭家老の栗山大善は、主君忠之に謀反の疑いありと告発し幕府と直接闘うことに・・・。

2015年にリリースされたものだが、この時期の作品としてはよく出来ている。文章もまずまずだ。

ただ、作者はこの小説を通して読者に何を訴えようとしたのか、わからず仕舞いだった。

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「つぶやき」傑作選

2018年01月24日 | ドラミング

一昨日の記事で「NHKは見ない」と記したが、他にもおられるらしく我が意を強くした。

他方、アベ(首相)の顔をみたくない、としてニュースを見ない人もいるという。
家内などもその一人で、その顔が画面に出ると即座にチャンネルを切り替える。

沖縄県南城市の市長選挙で、「オール沖縄」推薦の候補者が(現職を破って)当選した。



この現職市長は、「反翁長」の急先鋒で市政を好き勝手にしていたというから、その意味でもこの勝利は大きい。次の名護市の市長選挙に影響を与えずにはおかないだろう。

通常国会が始まった。
6月末までの5ヶ月の長丁場なので、少しは国政に関する議論が聞けそうだ。

それにしても、一昨日行われたアベ首相の施政方針演説はひどかった。
新聞で全文読んだが、政権に都合の良い数字を羅列するだけで、政治哲学がない。外交方針では「北」への圧力一辺倒で、問題を解決しようとする意気込みが何一つ読み取れない。拉致問題などもスルーだ。

#MeToo問題。
NHKのクローズアップ現代で取り上げたが、伊藤さんレイプ事件では、肝心の「容疑者逮捕状執行停止」問題はスルーしたようだ。この点、海外のマスコミ報道の方が真っ当だ。

今日の雪道気を付けて!

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衝撃~関良基著「赤松小三郎ともう一つの明治維新」

2018年01月23日 | 読書三昧

竜馬に先駆け大政奉還と憲法制定を提唱した「赤松小三郎」の実像に迫る衝撃の書。

幕末に芽生えた“立憲主義の夢"は、薩長のテロによって潰え去った。もし赤松が生きていれば、日本はまったく別の道を歩んだに違いない。

内戦による多大な犠牲を強いながら、明治に現出した政治体制は、赤松の唱えた立憲主義の理想とは相いれない専横体制そのものであった。

安倍政権のもとで着々と進む「長州レジーム」回帰。
今こそ、幕末の知の巨人、赤松小三郎を正当に評価し、その先進的な教義に立ち戻らなければならない。

蛇足:赤松小三郎略歴 天保2年(1831)生まれ。上田藩士。
勝海舟の従者として長崎海軍伝習所に学ぶ。薩摩藩に請われ英国式兵学を教え、東郷平八郎、野津道貫ら、日本陸海軍の指導者たちを多数育成。また、普通選挙による議会政治、人民平等、個性の尊重など、現行憲法に通じる憲法構想を、徳川・薩摩・越前に建白した。徳川政権と薩長の内戦を回避し、平和的な新政権樹立を目指したが、大政奉還を目前に京都で中村半次郎(桐野利秋)に暗殺される。享年37歳。

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ウイーン交響楽団演奏会

2018年01月22日 | 音楽三昧

昨夜、NHK Eテレで放送されたウイーン交響楽団演奏会。

メンデルスゾーンとマーラーだったが、どちらも素晴らしい演奏で、久しぶりにテレビでの演奏会を楽しんだ。

プログラム

 ・メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
 ・マーラー 交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

演奏

 ・管弦楽 ウィーン交響楽団
 ・指 揮 フィリップ・ジョルダン
 ・ヴァイオリン 樫本大進

ヴァイオリン協奏曲は、ソリストにベルリンフィルでコンサートマスターを務める樫本大進氏が登場、その華麗でダイナミックな演奏を聴かせてくれた。

マーラーの交響曲は、いろいろな楽器が微妙な音色を奏でるのだが、音を聴くだけではわかりにくい演奏も、画面が即座に奏者を追うのでよくわかり、その点、テレビでの放映も意味ありと思った。

一方、視聴したテレビは卓上型の小さいもの(16型)だが、ヘッドフォン(ゼンハイザーHD-650)を接続していたので音は良く満足できた。

時事ニュースの偏向報道もあってNHKの番組はほとんど見ないが、こうした良質の音楽番組や、NHKスペシャルなどでようやく(受信料の)元はとれているかと思っている。

せいぜい、偏向報道を止め視聴者を満足させる良質の番組を放送して欲しいものだ。写真は、放映画面を撮影したものです。

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