アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

新着ドーナツ~アリス・紗良・オット「ナイトフォール」

2018年10月31日 | 音楽三昧

ドビュッシーの「夢想」の始めの旋律が出た途端、その音の美しさの虜になってしまった。

それほど、このピアノの音の美しさ、旋律の優雅さには魅了された。
すばらしいアルバムである。

収録曲

  1. ドビュッシー/夢想
  2. ドビュッシー/ベルガマスク組曲 第1曲:前奏曲
  3. ドビュッシー/ベルガマスク組曲 第2曲:メヌエット
  4. ドビュッシー/ベルガマスク組曲 第3曲:月の光
  5. ドビュッシー/ベルガマスク組曲 第4曲:パスピエ
  6. サティ/グノシエンヌ 第1番
  7. サティ/ジムノペディ 第1番
  8. サティ/グノシエンヌ 第3番
  9. ラヴェル/夜のガスパール 第1曲:オンディーヌ
 10. ラヴェル/夜のガスパール 第2曲:絞首台
 11. ラヴェル/夜のガスパール 第3曲:スカルボ
 12. ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

聴き進む内に、ドビュッシーのベルガマスク組曲 「月の光」やラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、絶品だと思った。

彼女の演奏を初めて聴いたのは09年、札幌Kitaraでのベートーヴェン(皇帝協奏曲)であった。物怖じしないスケールの大きな演奏は堂々として良かったが、粗削りな印象も受けた。

しかし、今回のドーナツでは熟成した音を聴かせている。ご一聴をお勧めします。

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田七花茶

2018年10月30日 | ギャラリー

中国はお茶の国だ。
お茶がないと夜も日も明けない。

そのためか、空港でも駅でも列車内でも、どこにもお茶を淹れるための「給湯スタンド」がある。ここで熱湯をもらい、お茶を淹れて飲む。

また、お茶の種類も豊富だ。
要は、お茶になりそうなものは、何でもお茶にしてしまう感がある。

今回の(桂林)旅行では、「田七(でんしち)花茶」という新種に出くわした。

朝鮮人参のような形をした野生の植物の(花の)蕾(つぼみ)を乾燥させて精製したものだそうだ。

イラストで見ると、如何にも「朝鮮人参」然としている。

言わば、煎じ薬の感じなのだが、お湯に放すとこんな感じになる。

試飲してみると、やはり薬湯のようで、あまりおいしいとは言い難い。

ただ、効能は、コレステロール、高血圧、尿酸値の低下、心臓の働きを強める、肝機能障害の克服など多岐にわたり、常用すれば身体には良さそうだ。

根の部分は、これも乾燥、粉末にして滋養強壮サプリとして販売されている。

他に、「桂花王茶」という金木犀の葉を乾燥させてお茶に仕立てたものも購入して来たので、これも試してみたいと思っている。

蛇足~田七(でんしち)花茶の由来
先ず「田」だが、このお茶のルーツが広西チワン族自治区の陽田県や田東県にあるため。「七」は、この植物の生育に4~7年かかるからだと言う。

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旅の友2~池波正太郎・他著「蘇える鬼平犯科帳」

2018年10月29日 | 読書三昧

藤沢周平氏の「日暮れ竹河岸」が残り少なくなったので、中国に飛び立つ前に、羽田(国際)空港の売店でこれを購入した。

池波氏の人気シリーズ「鬼平犯科帳」の主人公で、「火付盗賊改方」トップであった長谷川平蔵にスポットをあてた作家8人による競作短編集。文春文庫395頁。

物語は、火付け強盗などの極悪人グループと江戸幕府の専門警察との知恵比べと言った内容なのだが、藤沢ものが人生の機微を描くのに対し、こちらは手練手管が中心で、それ以上でも以下でもないエンターテイメント小説。

言わば、知的遊戯を楽しむの体だが、その点、巻頭に置かれた逢坂剛氏の「せせりの辨介」が面白かった。

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秋色深まる

2018年10月28日 | アーバンライフ

今朝の拙宅(札幌郊外のマンション8F)からの風景。

JRの線路を挟んだ真向いの「どんぐり公園」に隣接する通称「あじさい通り」の紅葉が、今が見ごろとなっている。

周囲の木々も次第に色づいて、秋色を深めている。

今朝は、気温が4℃まで下がった。厳しい冬の前触れでもある。

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陽朔の街角で

2018年10月27日 | ギャラリー

桂林からの漓江クルーズは、85Km離れた陽朔(ようさく)で終点を迎える。

クルーズ船はここで客を下して、明日のクルーズに備え(桂林まで)河を遡る。今度は流れに逆らう数時間の旅だ。

陽朔の船着き場は碧蓮峰に接し、「山水園」という文化公園になっている。
ここには、日本に所縁(ゆかり)の深い「鑑真記念館」がある。これは、その3ヶ国併記の案内板。

唐代の高僧「鑑真(がんじん)」は、日本の招請を受け渡海するも5度失敗した。その(5度目の失敗の途上)海南島から生国の揚州へ戻る途中、陽朔で約1年過ごし学術講演や戒めを授けたという。

そして、6回目の渡海が成功し(754年)、奈良朝に手厚く迎えられた。その後、唐招提寺を創建し日本の仏教界に大きな影響を与えた。 

また、この公園には歴代著名人の書が岩壁に刻まれている。
これは、清の時代に陽朔県の知事を務めた「王静山」が残した「帯」という大きな文字(約3x6m)。

この「帯」の字は一字だが、「一帯山河、挙世無双、少年努力、万古流芳」という漢詩を表わすという。

この公園から望む漓江の流れ。

公園を降りて陽朔市内へ向かう。
日頃、さまざまな観光客に接しているせいか、ここで商売を営む地元の人々は淡々としていて気にならない。

これは喫茶店で、洒落た造りだ。入ってみたいと思ったが、いかんせん時間が足りない。

街の案内標識や独特の飾りつけに異国情緒を楽しむ。

街中の焼きそば屋さん。

テイクアウトが主だが、中には、さなぎや昆虫(いなご?)などのメニューもあり驚いた。

街中からも屹立した岩山を望むことができる。

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輝星君がやって来る!

2018年10月26日 | ギャラリー

昨日のプロ野球ドラフト会議。
日本ハム球団は、あの吉田輝星君との交渉権を獲得。同君の日本ハムへの事実上の入団が決まった。

今朝の新聞(朝日)道内版。

ファンの声をテレビの報道番組などで聴いたが、大谷選手の再来を願うコメントが多かった。

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内田光子リサイタル

2018年10月25日 | 音楽三昧

昨夜、札幌Kitaraで内田光子さんのリサイタルを聴いた。
オールシューベルトプログラム。

初期の第7番、中期の第14番と最晩年の第20番の3曲。
只でさえヘビーなシューベルトのソナタを3曲、演奏する内田さんにとっても、聴衆にとってもしんどい一夜になりそうとの思いで席についた。

ただ、7番は兎も角、14番と20番は日頃聴く機会も多く、内田さんの演奏技術の確かさもあって十分楽しむことが出来た。

つまり、音楽や演劇などはアーティストが介在しなければ接しえない芸術なだけに、アーティストの出来不出来が原作の持つ芸術性をも左右することになる。

今回は、内田さんの演奏を通して、「これぞシューベルトの音楽」との思いを深くした。

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中国版新幹線

2018年10月24日 | ギャラリー

 

今回の中国旅行で中国版新幹線に乗るのも楽しみにしていた。

かって(2011年)、開業間もない中国版新幹線が追突事故を起こし、橋げたから落下した車両を重機で埋め事故を隠蔽しようとした映像が流れ顰蹙をかった。

今はもう問題はないのか乗り心地はどうかなど、興味津々であったが、実態は極めて良好とみた。

今回、広州と桂林を結ぶ「動車」と称される中距離用の列車に乗ったが、振動も少なく音も静かで乗り心地は上々であった。

この「動車」は、概ね250kmで走行する。大都市間をつなぐ「高鉄:平均時速300km」は別系統。

8両編成で、先頭車両に一部1等のシートがあり、2~8両は2等の一般席(すべて座席指定)で食堂車もある。

赤いベレーのCAや車内販売、掃除のおばさんまで次々と巡回して来てサービスに努める。

広州-桂林間450km。ダイヤは、1日片道48本。運賃は時間帯で異なり、2等で片道1,800円~2,800円ほど。庶民の足としてすっかり定着している。(広州-桂林間の航空便はなくなっている)

蛇足:この新幹線、国民の間にすっかり定着しているようだが、乗車に至るセキュリティチェックの厳重さに驚く。

先ず、チケットの購入には、パスポートまたは、身分証が必要で、チケットに購入者名が印字される。従って、駅への入場の際、チケットと身分証の照合が行われ、ボデイチェックを始め携行品の透視検査も実施される。

従い、駅には遅くとも出発の1時間前くらいまでには行く必要がある。

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どうする~国の借金1,100兆円

2018年10月23日 | ドラミング

アベ政権の下、日銀がジャンジャンお金を増し刷りして市中に流した結果、国の借金は1,100兆円近くになっていますが、これをどうするつもりか心配です。

関連する記事が、今週のしんぶん赤旗日曜版にでましたのでご紹介します。

詳細は、こちらの大きな記事をご覧ください。

この借金、回りまわって庶民の負担にだけはしないでくださいね。

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旅の友~藤沢周平著「日暮れ竹河岸」

2018年10月22日 | 読書三昧

藤沢氏生前最後の短編集である。
短編集と言うより、掌編小説集である。いわゆる、ショートショート集である。

巻頭の「江戸おんな絵姿12景」は、江戸の四季を背景に、当時の下町の何気ない女性の日常を編んだ12編の掌編である。

しかも、その趣向が凝っている。
つまり、作者がざっとあらすじをメモし、それを女性編集者にわたして相応する浮世絵を選んでもらい、後に小説に仕立てるという趣向である。

編集者も、提示された「あらすじ」にふさわしい絵柄を選ぶのに相当苦労したらしいし、また、作者も「あらすじ」を選ばれた絵にふさわしく仕上げるという緊張感があったと(あとがきに)記している。

後半は、”広重「名所江戸百景」より”として、表題作など7編を収める。(都合19編)

いずれも、極めて上質のエンターテイメントに仕上がっている。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

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