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アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

バスツアートイレ考

2016年08月31日 | アーバンライフ

小生など年寄りが旅に出る場合、トイレがスムーズに使えるかどうかは大事な問題だ。

特に、バスツアーの場合(通常、車内にトイレはないから)より神経質にならざるを得ない。幸い、今回のツアーでは、トイレを装備した(32人乗りの)バスを使用するとあったので、この点安心して出かけた。(写真は、今回使用したバス)

とは言え、バスの最後部の一段と高くなったスペースに、薄い壁一枚で仕切られた化粧室を(走行中に)利用するのは勇気がいるし、実際的でない。つまり、利用するにしても、あくまで緊急避難的な場合に限られるわけである。

一方、北海道の場合、幹線道路沿いに点々と「道の駅」が整備されていて、その点でも不自由を感じることはなかった。結果、バスの化粧室を使う人は居なかった。

また、道の駅や土産物店などの化粧室は、概ね近代的で、よく清掃されていて気持ちよく使うことができた。これは、世界的も誇れる日本の観光地の特質と思う。

例えば、昨年、旅をしたイタリヤ各地のトイレ事情は、このレベルからすると惨憺たる状況であった。狭い、汚い、中には水も出ないところもあったし、有名な観光地では、概ね有料であった。

その点、レストランを★いくつで評価するシステムがあるが、これを観光地にも当てはめ、設備やサービスなどの諸点で評価するなどしてみてはどうだろうか。

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北海道ぐるり2,700kmの旅

2016年08月30日 | ギャラリー

ご無沙汰しました。

22日から7泊8日の「北海道ぐるり旅」に行ってきました。
北海道の宗谷岬、納沙布岬、襟裳岬、地球岬、白神岬などを含む海岸線約2,700kmをめぐるバスツアーでした。

道内始め、岡山や静岡などから30名の参加がありました。

走った距離は、都合2,657km。
稚内から沖縄県那覇市まで行っても(2,498km)おつりが来るくらいの距離でした。(地図上、赤丸は宿泊地、青丸は休憩地で、数値は1日の走行距離です。最終日の214kmが未記載となっています)

お天気は、北海道に上陸した台風11号と9号の合間を縫うかたちとなりましたが、幸い、たいした風雨も経験せず、全旅程を消化することができました。

写真は、襟裳岬です。北海道の背骨・大雪山系の南端が太平洋に沈みこんで行く様子を表しています。

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音楽ABC~「X」 for Xylophone(ザイロフォン)

2016年08月21日 | 音楽ABC

X for Xylophone(ザイロフォン)

皆さんよくご存じの「木琴」のことです。
別名「シロフォン」とも言いますが、この場合、コンサート用にきちんと調律されたものを指します。また、独自に進化した「マリンバ」の原型でもあります。

鮮明で歯切れのいい音が特長で、活発に上下させたり、グリッサンド、トレモロ、4本バチによる和音などの表現方法があります。

この楽器を効果的に使った曲としては、サン・サーンスの動物の謝肉祭「化石」やハチャトゥリアンの「剣の舞」などですが、皆さんも一度はお聴きになったことがあると思います。

今、手元にある1枚はこれ。
作曲者自身がウイーンフィルを振ったバレエ組曲「ガイーヌ」。勿論、冒頭に「剣の舞」が収録されています。

 

蛇足:この項をネットであれこれ調べていたら、その成り立ちを英文で説明した文章に出会いました。これがとても的確な表現で感心した次第。以下、ご紹介します。

What Is A xylophone?

A xylophone is a musical instrument in the percussion family.
It consists of a set of tuned wooden bars or blocks, graduate in length, that are attached to a base. It is played using a set of mallets.

The bars are arranged kind of like the keys of a piano with each bar representing a musical note. Most bars have a resonator below each bar to make the sound louder.

The standard xylophone has a range from 3.5 octaves to 4 octaves, with commercial xylophones having a range of 3 to 5 octaves.

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カマキリにバイオリンを弾いてあげた男の子

2016年08月20日 | アーバンライフ

神奈川県相模原市で起きた身障者大量殺傷事件。
思い出したくもない大事件だが、他方、この事件を通して、身障者も健常者もみな等しく毎日を一生懸命生きているのだとの思いを強くした。

昨日の新聞(朝日)に、カマキリにバイオリンを弾いてあげた少年の話や、身障者の我が子の門出に母親が綴った言葉などを紹介した益田ミリさんのエッセーが載った。

我が子の旅立ちに際し、母親は、「多少の不自由さはあっても、字や時計を読めるようにすること。他人に迷惑をかけないこと。危険から身を守ること。余暇の楽しみを持つこと。(中略)安定した気持ちで暮らすこと。人の輪に入ること。」と諭したという。

久しぶりに良い話を聞いた気になった。

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ポーラ美術館コレクション展

2016年08月19日 | ギャラリー

昨日、台風一過の強い日差しが照り付ける中、札幌道立近代美術館にでかけ「ポーラ美術館コレクション展」をみた。

”モネからピカソ、シャガールへ”と副題のついた人気の展覧会のせいか、平日にも拘らず会場は大勢の入場者でごった返していた。

特に、絵に張り付いて見入る人が多く、じっくり鑑賞できなかったのが残念であった。これは、絵の表題や説明文が小さく判読しにくいため(これを判読しようと)絵に近づいてしまうのが原因と思われる。

イヤホーンによる音声案内を導入するとか、表題の表示は大きな番号だけにして目録を充実するなどの(展示する側の)工夫が必要だと思った。

そうした思いをしつつも、ルノアール、モネ、ピカソなどの名画に接することができ、幸せなひと時を過ごすことができた。

この展覧会は、28日まで札幌道立近代美術館で開催されている。写真は、同展のHPから借用しました。

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新着ドーナツ~「若き天才作曲家・カール・フィルチュの世界」

2016年08月18日 | 音楽三昧

11歳でショパンに見いだされたルーマニア出身の天才少年カール・フィルチュ。
結核のため15歳の誕生日を待たず急逝した。

そのうら若き天才作曲家が残した小品集を、萩原千代さん(ピアノ)が弾いたアルバムが好評だ。
もしあなたがこのアルバムに収られた曲をお聴きになれば、ショパンの作品ではないかと錯覚するに相違ありません。それほど、ショパンの作品に似た詩情をお感じになることでしょう。 

ルーマニアの音楽界に詳しい萩原千代さんの演奏です。
ALCD-9161 3,024円

蛇足:「カール・フィルチュ」を紹介したこちらのブログ(「猫降る午後」)も参照して下さい。

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沖縄読谷村の集団自決

2016年08月17日 | ドラミング
一昨日、この夏、NHKオンデマンドで無料公開されている終戦関連番組があるとご紹介したが、その中の「沖縄よみがえる戦場~読谷村2,500人が語る地上戦~」を視聴した。

1945年4月2日、前日同村へ上陸した米軍の来襲を恐れた村民が、村内のチビチリガマ(洞窟)など9ヶ所で集団自決したことを伝えていた。この時、乳飲み子を抱えて洞窟を出た当時26歳の母親は、5歳の長男を(その集団自決で)亡くしたという。

また、米軍占領下、トノキアでは「スパイを働いている」として日本兵による(村民の)虐殺が行われた。男性は柱に縛り付けられて惨殺され、婦人や子供たちは海岸に集められ後、手榴弾を投げ込まれたというから恐ろしい。

現政権が戦前回帰を強める中、こうした戦争の悲劇から目を背けることなく、反戦の誓いを新たにしなければならないと思った。その意味でも、一昨日、新聞(朝日)に掲載された投書は、共感するところ大である。




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秋刀魚やーい!

2016年08月16日 | アーバンライフ
秋刀魚が捕れない。
先日、ラジオのニュースで、「今日の水揚げは3,400キログラム」と言っていたので思わず笑ってしまった。つまり、あまり捕れないから(トン数でなく)キログラムで言っている。

漁は目下、小型漁船による流し網漁が行われているのだが、温暖化の影響で沿岸は水温が高く、秋刀魚の群れははるか遠く沖合にあるためという。

かわって(鮮魚)売り場を賑わしているのは「イワシ」である。昨日も、スーパーの売り場を見たが、貧相な秋刀魚とデブイワシの群れという構図であった。

いずれ大型漁船による棒受け網漁が始まるので、少しは売り場に秋刀魚が並ぶだろうが、それでも資源調査の結果からして、史上最悪の水揚げになるらしい。



と言うわけで、この秋は、こんな立派な秋刀魚にはお目にかかれないかも知れない。
写真はネットから借用しました。
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終戦特集~NHK

2016年08月15日 | ギャラリー

71回目の終戦の日。
特集番組がNHKをはじめ各局で放映される。

今日、午後8時からNHK総合で「ふたりの贖罪」が、また、BSプレミアムでは、午後9時から「ラストアタック」が放映される。

どちらも、先の大戦で敵同士として戦った日米双方の兵士が、時を経て人間愛に目覚めて交流するという内容のようだ。

一方、戦後70年という節目の年であった昨年は、例年になく力のこもった番組が制作・放映され、何本かは見たが見逃したものが多かった。

幸い今年は、NHKオンデマンドでこれらの秀作10本が無料公開されているので、この機会に是非、見ようと思っている。

 ・ NHKスペシャル 「赤紙が来た村~誰がなぜ戦場へ送られたのか~」
 ・ NHKスペシャル 「沖縄 よみがえる戦場~読谷村2,500人が語る地上戦~」
 ・ NHKスペシャル 「真珠湾の謎 悲劇の特殊潜航艇」
 ・ NHKスペシャル 「”あの子”を訪ねて~長崎・山里小被爆児童の70年~」
 ・ NHKスペシャル 「あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~」


 ・ NHK特集 「海底の大和~巨大戦艦・40年目の鎮魂~」
 ・ シリーズ証言記録 「兵士たちの戦争 フィリピン絶望の市街戦~マニラ海軍防衛隊~」
 ・ ハイビジョン特集 「生き抜く 小野田寛郎」
 ・ 北海道戦後70年 「消えない記憶~満州”集団自決”の悲劇~」
 ・ 歴史への招待 「B29に体当たりを敢行せよ」

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朝井まかて著「落陽」

2016年08月14日 | 読書三昧

朝井まかてさんの最新書下ろし、「落陽」を拝見した。
従来の同氏の作風とは異なる、つまり「まかて節」が影を潜めた普通の小説である。304頁の長編。



物語~明治天皇崩御の直後、東京に巻き起こった神宮造営の巨大なうねり。
しかし、森厳崇高な常緑樹を主体とした森は、東京の地質とは相いれない。果たして、150年後に立ち現れる首都にふさわしい神宮林とはどのような森なのか・・・。

あの赤煉瓦造りの東京駅などもそうだが、日頃、何気なく接するこうしたところにも、先人の科学的な判断と英知の結集が為されていることを知り、その偉大さに感服した。

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