昨日午後、札幌Kitaraで札響名曲シリーズ2016-17「ライプツィヒ~ドイツ・ロマンの故郷」を聴いた。
ライプツィヒ出身の指揮者マックス・ポンマーを迎えて、ドイツロマン派の遺産とも言うべき名曲を、ドイツ音楽を体現する指揮者で変身した札響のすばらしい演奏で堪能した。
正直のところ、指揮者によってこれほどオーケストラと音楽が変わるとは思わなかった。
プログラム
メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」序曲 作品21
シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」作品20
演奏
マックス・ポンマー指揮 札幌交響楽団
ピアノ:キム・ソヌク
17歳の少年メンデルスゾーンが作曲した「真夏の夜の夢」は溌剌と、シューマンのコンチェルトは初恋のような切なさで、ブラームスの変奏曲ではドイツ音楽の伝統を、そして「ドン・ファン」は、広大なスケールで華やかに聴かせてくれた。
一方、昨年6月の改装によって、Kitara大ホールの音が格段に良くなったことも寄与している。改造前は、残響時間が長く、音像の定位がボケ気味だったのだが、改装により各楽器がシャープに定位するようになった。
また、この2・3年、札響の演奏技術が各段に向上し、首都圏の一流オーケストラに引けを取らない演奏を聴くことができるようになった。
すばらしいコンサートに満足した帰り道の足取りは軽かった。