アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

9.19街宣

2016年09月20日 | ドラミング

戦争法の成立から1年となる昨日午後、地元の市民連合が主催して「戦争法廃止のための街宣」が行われました。

JR北広島駅西口を中心に約70人の市民が集まり、市議団のリレートークに耳を傾けたり、ビラ配布、署名活動にスタンディングなど思い思いの方法で「戦争法廃止」を訴えました。

小生らは、写真のようなメッセージボードを作成してスタンディングに参加しました。休日と良いお天気に恵まれて、訴えを広範囲な市民に広げることができました。

 

市民の関心は思った以上に高く、8割以上の人がビラを受け取り、概ね、半数の市民が署名に応じました。

引き続き、廃止に向けこうした地道な活動を続けて行くことが必要だと思いました。

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空を飛ぶ

2016年09月19日 | ギャラリー

リオパラリンピック陸上男子幅跳びで、日本の山本篤選手が銀メダルを獲得しました。

土曜日の夜遅く、現地から生中継(NHK総合)があったので、ご覧になった方も多いと思いますが、それにしても、あの見事な(義足を駆使しての)跳躍には真に感動しました。

跳ぶというより、「飛ぶ」の形容がぴったりの跳躍でした。
兎に角、跳ぶときの高さがすごい。

通常、走り幅跳びは、踏み切った後両足を自転車を漕ぐように回しながら前進し、最後に、両足を思い切り前に投げ出して着地するというイメージなのですが、山本選手のそれは、真に跳躍です。

しかも、少し左に傾きながら着地します。
ちょっと、例えは悪いのですが、羽を持った大きなバッタが空を飛ぶイメージでした。

山本選手の記録は6m62cm。優勝には8cm及ばなかった由。

この競技で(出身国は失念してしまいましたが)現役の兵士が任務中「地雷」を踏んで片足を失い、その後、この競技を始めたという選手が参加していたのも感動的でした。写真は、朝日デジタルからお借りしました。

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イタリアを旅した「夜明け前」

2016年09月18日 | 名作読破PRJ

昨年11月のイタリア旅行に持参した島崎藤村の「夜明け前」(文庫版第1部上下巻870頁)を、このほど(北海道ぐるり旅にも携行して)ようやく読み終えた。

この間10ヶ月。
しかもまだ第2部が残っているのだが、それでも名作に接した余韻に浸っている。

物語~山中にありながら時代を映す木曽路、馬籠宿。その本陣と庄屋を兼ねる家に生まれた青山半蔵(モデルは、藤村の父島崎正樹氏)は、江戸に旅した際、念願の国学者平田篤胤(あつたね)の門人となる。その頃、江戸湾に黒船が来襲し動乱の世を迎えつつあった・・・。

激動する維新期を、国学者の門人として政治運動への参加を願う心と、木曽路の旧家の仕事とのはざまに揺れ動く主人公「半蔵」の青年期を時代背景とともに克明に描きつつ、主人公に寄り添う藤村の温かい目線を感じながら読んだ。

第2部(上下巻)も購入したので、これからじっくり読み進めようと思っている。

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夏ゴルフ

2016年09月17日 | アーバンライフ

しばらく晴天が続いたので、「時は良し」とゴルフにでかけた。

つまり、雨天続きのこの夏、フェアーウエイにカートを乗り入れることができなかったのだが、お天気の回復とともにこれが可能になったに違いないと思ったからである。

ところが、いざスタートしてみると、まだ芝が十分回復していないとかで、全ホール乗り入れ禁止は続いていた。

また、午後1時半のスタートだったのだが、どういう訳か気温も湿度も高く、まるで「夏ゴルフ」のようで、すっかり疲れてしまった。

幸い、ショットは徐々に良くなって、この点は前回より気持ち良く回ることができた。

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言わば、沖縄県民に銃口を向けたに等しい

2016年09月16日 | ドラミング

14日の新聞(朝日)が伝えたこの記事。

沖縄県東村高江地区における米軍用ヘリパットの建設工事に、防衛省が自衛隊のヘリコプターを使って工事車両などを運搬したという。

何かもうめちゃくちゃという印象だが、自衛隊が工事業者の下請けとなって直接、工事にかかわったの図だ。理由は、県民の反対運動によって公道が使えないためとしているが、円満解決を模索することなく、こうした問答無用の行為は沖縄県民に直接銃口を向けたに等しい。

仮に同じことを沖縄県以外で行ったとしたら、マスコミの扱いもこんなものでは済むまい。どこまで沖縄県民をコケにすれば気が済むのか。

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新着ドーナツ~ポンマー・札響による「シューマン交響曲第4番・他」

2016年09月15日 | 音楽三昧

過日の札響名曲コンサート。

ドイツ音楽を体現する指揮者マックス・ポンマー氏の実力を見せつけたすばらしいコンサートだったのですが、その会場(札幌Kitara)で購入したCDです。

収録曲は、

 ・シューマン 交響曲第4番 ニ短調 作品 120
 ・J. シュトラウス II 皇帝円舞曲 作品 437
 ・R. シュトラウス 交響詩「ツァラストラはかく語りき」 作品 30

お目当てはR. シュトラウスの交響詩で、Kitaraのパイプオルガンとオーケストラとのコラボで壮大なシュトラウスを聴くことが出来るかどうかでした。

結果はオーライで、そこそ楽しめました。
というのも、実は、手持ちのCDプレイヤーがエントリーモデルで驚くような音は出ないのです。いつもはネットオーディオでハイレゾ音源を聴いているものですから、音数の関係で、若干物足りなさを感じました。

しかし、今どき、CDってかなり高いのですね。
3,000円でしたが、いざ代金を払おうと財布を開けたらジャスト3,000円しか入っておらず、かろうじて恥はかかなかったものの、購入前に手持ちの現金を確認すべきだったと反省しきりでした。

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はるばる来たぜ~襟裳岬

2016年09月13日 | ギャラリー

さきの北海道ぐるり旅。
目的地のひとつは、「襟裳岬」。

風のメッカ、何もない春の襟裳岬とはどういうところかと夢にまで見た(?)のだが、実際にバスから降りてみると、何やら穏やかな風の吹く普通の岬のようで拍子抜けする。ただ、この穏やかな風は、この日特別だったとか。

ただやはり、岬の突端から海をみると、そこは大雪山系に連なる日高山脈が海に没する壮大な風景を目にすることができた。

大きな写真がこちらにあります。

これが突端から見た岬の全景。右上方の高台に灯台と風の館(風の強い日は、ここから海を見るのだ)がある。

岬の広場には、いろいろな記念碑がある。これは、島倉千代子が歌ったもうひとつの「襟裳岬」。(何もない春と歌った森進一の歌碑もある)

これは、地元の皆さんが推進した海岸線の植林事業を紹介した看板。黒松を主体に、海岸線寄りの一体を緑化して砂害の防止に成功した。

岬から見る襟裳漁港の図。ここにも人々の厳しい営みがある。

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面白い~中島京子著「彼女に関する12章」

2016年09月13日 | 読書三昧

先の宮本輝氏の「長流の畔」に続き、とても面白く読んだ。
2014年7月~2015年7月「婦人公論」連載。



物語~閉経世代の宇藤聖子(50歳、主婦)は、同い年の夫「守」との二人暮らし。ふとしたことから読み始めた60年前の伊藤整著「女性に関する12章」(以下「女性論」)。一見古めかしい昭和の文士の随筆と聖子の日々の出来事とが響きあって思わぬ展開を見せるのだが・・・。

伊藤整氏が昭和28年(1953年)「婦人公論」に1年間、12回にわたって連載した「女性論」を縦糸に、中島さんの引き出しにあるあれこれの人生訓を横糸に、紡ぎあげられた良質の物語。

章建てや表題も「女性論」と同一(*)で、それぞれが(伊藤氏による)「うんちく」と著者の人生訓を組み合わせる形で進行する。

この「女性論」は、昭和29年に「中央公論社」から刊行され、ベストセラーになったという。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

蛇足:両著の章建てと表題は、

 第1章 結婚と幸福
 第2章 女性(男性*)の姿形~*は中島氏
 第3章 哀れなる男性
 第4章 妻は世間の代表者
 第5章 五十歩と百歩
 第6章 愛とは何か
 第7章 正義と愛情
 第8章 苦悩について
 第9章 情緒について
 第10章 生命の意識
 第11章 家庭とは何か
 第12章 この世は生きるに値するか

となっています。

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田中綾講演会

2016年09月12日 | アーバンライフ

昨日午後、地元九条の会主催で、歌人で大学教授の田中綾さんの講演会があった。

演題は、「現代短歌にみる、いまの”平和”」。
つまり、今の危ない世相は歌人にもきちんと認識されていて、数々の優れた短歌に詠われているという。

例えば、

 ・同世代ゆゑにかなしむ高度成長時代育ちのイケイケ総理~小島ゆかり「馬上」より
 ・徴兵はあるのかと子に問われおり雨滴をはじきまた雨がふる~吉川宏志「鳥の見しもの」より
 ・晩春の自主避難、疎開、移動、移住、言い換へながら真旅になりぬ~大口玲子「神のパズル」より

などなどである。

くしくも、1週間後の19日は、昨年、強行採決によって安保法制が成立したとされる日である。私たちはこの日を屈辱の日として記憶にとどめ、その廃止に向け力をあわせなければなるまい。

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札響名曲コンサート

2016年09月11日 | 音楽三昧

昨日午後、札幌Kitaraで札響名曲シリーズ2016-17「ライプツィヒ~ドイツ・ロマンの故郷」を聴いた。

ライプツィヒ出身の指揮者マックス・ポンマーを迎えて、ドイツロマン派の遺産とも言うべき名曲を、ドイツ音楽を体現する指揮者で変身した札響のすばらしい演奏で堪能した。

正直のところ、指揮者によってこれほどオーケストラと音楽が変わるとは思わなかった。

プログラム

 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」序曲 作品21
 シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
 ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
 R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」作品20

演奏

 マックス・ポンマー指揮 札幌交響楽団
 ピアノ:キム・ソヌク

17歳の少年メンデルスゾーンが作曲した「真夏の夜の夢」は溌剌と、シューマンのコンチェルトは初恋のような切なさで、ブラームスの変奏曲ではドイツ音楽の伝統を、そして「ドン・ファン」は、広大なスケールで華やかに聴かせてくれた。

一方、昨年6月の改装によって、Kitara大ホールの音が格段に良くなったことも寄与している。改造前は、残響時間が長く、音像の定位がボケ気味だったのだが、改装により各楽器がシャープに定位するようになった。

また、この2・3年、札響の演奏技術が各段に向上し、首都圏の一流オーケストラに引けを取らない演奏を聴くことができるようになった。

すばらしいコンサートに満足した帰り道の足取りは軽かった。

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