衆院選は22日投開票で、与党が総定数465のうちち、300議席超を確保する勢いとなった。午後8時から選挙特番は自民の圧勝を一斉に伝えた。自民党は単独でも過半数(233)を獲得し、大勝となった。自民党は争点に挙げた北朝鮮への圧力強化など、国民の信任が得られたとして、動きを加速させるだろう。何しろ、アメリカのトランプ大統領が来月5日から2泊3日の日程で日本を訪れる。それまでに特別国会を召集し、首班指名、新内閣の発足と慌ただしい。
ところで、海外のメディアと今回の総選挙をどう伝えているのか。イギリスの公共放送「BBC」は23日0時00分のホームページの見出しで「Abe on course for strong victory in Japan」と伝えている。「日本の選挙は安部の圧勝だ」と。さらに記事の中で、日本の戦後の、平和憲法を改正するという安部総理の野心にとって大多数での勝利は不可欠」と述べ、自民党は改憲に向けて大きく進むだろう、と論評している。
アメリカのテレビ「CNN」もNHKの選挙速報の数字を引用して伝えている。出口調査の結果で、大勝が判明した総選挙について安倍総理は「謙遜にこの勝利に向き合わねばなりません」と述べ、「有権者は、我々与党に大多数を与えてくれた。これは日本人の声です。そして、我々は公約を推進して、選挙結果に応える」とNHKのインタビューで答えたと報じている。
アメリカの経済紙「ウオール・ストリート・ジャーナル」は「Japan's Abe Cements Hold on Power With Election Win」と見出しで伝え、安倍総理は日曜日の国政選挙で有権者から強い新しい委任を得た(NHK出口調査による)。 「1947年に施行された憲法について、最初の改憲に向けて進むだろう。(選挙の)勝利が彼を励ましている」と報じている。
海外メディアは、安部自民党は改憲に向けて突き進むだろうとの論調で、選挙勝利を伝えている。選挙結果では、確かに野党含め改憲勢力が8割に達したことで、改憲に現実味が帯びてきた。それにしても台風21号の勢いが未明にかけて吹き荒れている。金沢には土砂災害警戒情報が流れている。
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