自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★朝焼けのニッポン

2018年07月03日 | ⇒トピック往来

   ワールドカップ決勝トーナメント・日本対ベルギー戦をNHKの生中継で観戦した。後半3分の原口のシュートがゴールに刺さり先制。さらに、同7分の乾のシュートがゴールに吸い込まれる。2点先制、これで初戦突破は間違いないと高揚感がみなぎってきた。

   ふと窓のカーテンを見ると赤く染まっていた。窓を開けると東の山並みが朝焼けでくっきりと浮かび神々しさを感じた=写真=。朝4時20分ごろだった。しばらく眺めていてソファに戻ると、後半24分でベルギー側からのヘディングシュートがゴールキーパー川島の頭上を越えてゴール。さらに同29分にもヘディングシュートをたたき込まれて同点に追いつかれた。その後、本田が投入され、一進一退の攻防が続いた。延長戦が目前に迫った後半49分にカウンター攻撃から決勝ゴールを決められた。

   グループリーグ第3戦の対ポーランドとの試合(6月28日)では、0-1でリードを許しながら、後半40分ごろから攻めることなくボールを回し続けた。自力突破で勝ち点を狙わず、警告数の差のみで決勝トーナメント進出を狙う。こんな試合運びでよいのか、サムライならば勝負に出るべきではないのか、などともどかしさを感じたこともあった。そして、きょうの決勝トーナメント第1戦。世界ランキング61位の日本が同3位のベルギーに立ち向かったのだ。

   日本は逆転負けを喫し、初のベスト8入りは果たせなかった。海外のメディアはこの一戦をどう評価したのか。イギリスBBCテレビのWeb版には以下の記載があった。

  "Japan will regret the last two minutes because they threw everything forward and they were a little bit too open at the back," said BBC One pundit Jurgen Klinsmann, a former Germany international. "In the 94th minute, the players are tired and they are thinking about extra time, and that is when mistakes happen." (BBC解説者で元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏は「日本は最後の2分間を後悔するだろう。すべてを前方に持ってきて、後方がやや空きすぎだった」「(試合開始から)94分台になると、選手は疲れているし、延長のことを考える。ミスはその時に起きるのだ」と話した)

    後半戦で日本は鮮やかに先制したが同点に追いつかれ、最後の2分間の油断で負けた、ということか。冷静な分析かもしれない。そういえば、朝焼けにはジンクスがある。きれいな朝焼けの日ほど後半は雨が降る、と。

⇒3日(火)朝・金沢の天気  はれ時々くもり

コメント (2)
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