16歳の環境活動家、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんはパンチの効いたスピーチでその存在感を浮き立たせている。「国連気候アクション・サミット2019」(9月23日、ニューヨーク)でのスピーチも強烈だった。「You have stolen my dreams and my childhood with your empty words. And yet I’m one of the lucky ones. People are suffering. People are dying. Entire ecosystems are collapsing.」(あなたたちは空虚な言葉で、私の夢を、私の子ども時代を奪った。それでも、私は幸運な者の1人だ。人々は苦しんでいる。人々は死んでいる。生態系全体が崩壊している)
地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちを叱責するメッセージだった。留学生たちと語り合う機会があり、グレタさんのことが話題になった。そのテーマが、もし彼女が日本に来て、ホームステイをしたどうなるか。「きっと彼女は日本人を叱責する」とドイツとフィンランドからの留学生が声をそろえた。「電気の消し忘れによる無駄遣い、ウオシュレットによる水のムダ遣い、そしてトイレットペーパーの無駄遣いに彼女は憤るだろう」と。
確かに、日本人には節電という意識が薄い。テレビはつけっ放しで、部屋の照明やエアコンもまめに消さない。日本人学生からは、留学した折に寮の管理人から「日本人はルーズだ」と電気を消さないで外出したことを叱責されたと話していた。ウオシュレットも確かに意見が分かれる。日本人は清潔だと絶賛する人もいれば、水を浪費していると違和感を感じる外国人もいる。グレタさんは後者の意見ではないか、と。
ところでトイレットペーパーの無駄遣いって何だ。先のドイツとフィンランドからの留学生は笑いながら、「日本人は一回で使うトイレットペーパーが長いというのが留学生の間では常識だ」と。そこで、試しに目測で一回で使うトイレットペーパーの長さを、左右の手で間隔を示してもらった。それを定規で測ると、日本人学生(男子)2人は85㌢と90㌢、ドイツとフィンランドの男子学生はそれぞれ50㌢と60㌢だった。最大で40㌢も差がある。ドイツの留学生は小さいころから折りたたんで使うことをしつけられたそうだ。ところが日本人は丸めるようにして無造作に使う。すべての日本人はそうではないだろうが、自身も70から80㌢で使っている。無駄に長いと思うこともある。
グレタさんに「地球の電気、水、紙を日本人は奪うな」としかられそうだ。(※写真は、9月21日に国連本部で開かれた「若者気候サミット」で温暖化対策を訴えるグレタさん(右)。左はグテレス事務総長=国連「Climate Action Summit 2019」公式ホームページより)
⇒17日(火)午後・金沢の天気 あめ
肉食中心の外国人の便はコロコロタイプなのでトイレットペーパーは少なくて済みます。しかし、日本人は雑食なので便が柔らかいです。そのためトイレットペーパーも長く使用することになります。
無駄遣いしているわけではありません。
誤解なきように。