自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆小技で勝負 大谷バントと日韓「はしご酒」外交

2023年03月17日 | ⇒ニュース走査

   昨夜のWBC準々決勝、日本対イタリア戦をテレビ中継で視聴していて驚いたシーン。両チーム無得点で迎えた3回裏、1死一塁で打席に立った大谷翔平選手が初球をセーフティーバント。相手投手は慌てたのだろう、打球を処理したものの一塁へ悪送球。一塁、三塁と打線のチャンスを広げた。その後、岡本和真選手のホームランなどで、この回一挙4得点で侍ジャパンがリード。このバントが勝負を決めた。

   おそらくバントはベンチの指示ではなく、自分の考えでやったのだろう。テレビに映ったチームメイトや監督も驚き顔だった。負けたら終わりの決勝トーナメントなので、大谷選手の「野球脳」は高校野球にシフトしたのかもしれない。「投げるとか打つとかは別だ。とにかく絶対に勝つんだ」と。二刀流の侍の気迫あふれる小技のビッグプレーだった。

   日韓首脳会談も小技で勝負したのかもしれない。岸田総理は16日、初めて来日した韓国の尹大統領と首脳会談に臨み、共同会見を行った。会見の様子はNHKの中継番組を視聴した。トップが互いの国を訪問する「シャトル外交」を復活させることや、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対して日米韓の連携を強化すること、経済安全保障に関する協議体の創設、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の正常化、そして、拉致問題についても岸田総理は「力強い支持をもらった」と述べていた。

   メディア各社の報道によると、共同会見後に両氏は夫人を伴って銀座のすき焼き店で夕食をとり、その後は2人だけで洋食店に移動。オムライスを食べながらビールや焼酎を飲むなど二次会で交流を深めたという。これまでなかった外交ステージだ。ぜひ、バイデン大統領も「はしご酒」の仲間に入れて、まずはミサイル発射を頻発させる北朝鮮対策を日米韓で具体的に構築してほしいと願う。

⇒17日(金)午後・金沢の天気    くもり


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★北朝鮮またICBM 日本海... | トップ | ★「政治的公平」は「報道の自... »

コメントを投稿

⇒ニュース走査」カテゴリの最新記事