前回のテーマ「タイトルはブログの羅針盤」に引き続き、タイトルをどうひねり出すか、考えてみよう。タイトルが決まれば、ブログの本文は流れるように書けるかのごとく記したが、実際のところ、本文はそこそこ書けたのに、タイトルがいつまでもしっくりこないということもままある。
テーマ「タイトルをひねる」
タイトルで一番オーソドックスなのはキーワードの配列だ。いくつかのキーワードをゴロよく流す工夫をする。12月15日付の「自在コラム」のタイトルは「寒波一服 ドカ雪の朝」である。大雪の翌朝、久々に晴れ上がり、写真が存分に撮れた日だった。「ドカ雪」とすることで何か大変なことになっているという印象を持たせる。また、真ん中に「ド」の濁音を持ってくることで言葉のリズムにアクセントがつき、流れがよくなる。これを「大雪」とすると平板な流れとなる。比べてほしい。
問題は、キ-ワードも浮かばないときはどうするかである。そんな場合はキーワードを創作するしかない。12月20日付の「岩城宏之氏の『運命の輪』」はその一つ。私なりにこだわってつけたタイトルだ。文字を解析しよう。「運命」はベート-ベンの代表作、交響曲第5番「運命」のこと。ベートーベンの連続演奏に「ステージで倒れてもいい」と命をはっている岩城氏の姿をだぶらせたのが「運命」の2文字だ。その演奏に多くのソリストたちがかかわり、そして自分もインターネットを通じてかかわっているので「輪」の字を入れた。何を隠そう、この「運命の輪」はタレントのタモリが出演する番組でよく使う「友達の輪」をもじったものだ。
キーワードを一つに絞り、それをさまざまに展開することもある。ことし8月の衆院解散前、小泉総理に説得を試みて失敗した森喜朗前総理が苦虫をつぶしながら「かびたチーズ」と称した高級チーズ「ミモレット」は余りにも有名になった。これを「『ミモレットの誤解』と選挙」(8月25日付)、「『ミモレットの和解』と計略」(8月26日付)、「『ミモレットの約束』と同調」(8月27日付)と3本立てにした。シリーズ化しても尽きない選挙ネタだったのである。
「自在コラム」では、シリーズ化する場合に「続」「続々」のトッピングを用いる場合がある。これで2本立て、3本立てにする。せっかくつけたタイトルを長く生かす工夫である。
最大13文字と決めて、あれこれと俳句のようにひねり出す。ただし、カタカナは半角にするので少々文字数が増えてもよいことに自分なりにルールを作っている。ブログ本文は書けたが、タイトルがしっくりこないため何度も書き換えることもある。あれやこれやとそれも楽しいものだ。
⇒26日(月)朝・金沢の天気 くもり
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