先日、隠密様よりナックルカプラーの件でコメントを頂きました。ありがとうございました。そこで、今回はナックルカプラーの高さについて検討してみました。
今回使用した車両は次の通りです。ナックルカプラーの代表作として、特急「つばめ」編成を考慮しました。
・スハ44系(10-534)特急「つばめ」基本セットからスハニ35
・C62東海道形(2019-2)
・EF58初期型大窓茶(3020-4)
・EF64-1000貨物新更新色(3024-1)
・キハ35一般色(6075-1)
今回供試した車両群
いずれも、ナックルカプラー標準装備あるいはアーノルドカプラーから付属していたナックルカプラーに単純換装したものです。上記の順にナックルカプラーの高さを測定した様子を示します。
供試した車両のうち、スハニ35のナックルカプラーの高さが最も低く(約3.75mm)、EF58のそれが最も高い(約4.75mm)結果となりました。
次に、スハニ35とそれぞれとを連結させた結果を示します。特に特急「つばめ」牽引機として発売されたEF58と連結させると、ナックルカプラーの段差をはっきりと認識することができます。ただし、これまでスハニ35をEF58の次位で連結させ、特急「つばめ」を牽引させてきましたが、自然解放するといった不具合は発生しておりません。
スハニ35+C62 スハニ35+EF58
スハニ35+EF64-1000 スハニ35+キハ35
このように、同じKATOの製品でもナックルカプラーの高さに差異があることが判明しました。自然解放等が頻発するようであれば、何か対策を講じる必要があろうかと思われます。
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模型店へ行ってみると、KATOEF15やTOMIXED75-1000、大糸線など色々な新製品が潤沢に展示されておりました。どれもこれも欲しいと思わせるものばかりでしたが、今月は再生産されるTOMIX24系を入線させるため、ここは我慢です。
店内を見渡すと、JR20C形コンテナの在庫があり、手ぶらで帰るのも何なので2箱購入してみました。折角なのでコキも1両購入しようと思いましたが、すでに売り切れ。コキの人気は流石です。
TOMIX JR20C形コンテナ
簡単に20Cを点描してみました。20Cで目に付くのは、やはり「コキ50000積載禁止」の表記でしょうか。それらもしっかり記載されております。また、表・裏側で表入れや容積量表記なども異なっています。
20C直上の様子 真横の様子
20Cの正面 注意書き
正面の表入れ等の差異
実際どの程度大きさが異なるのか、比較対象として正しいかどうかわかりませんが、色合いを考慮して水色の18Aコンテナと比較してみました。
18Aと20Cとの寸法の比較
高さ・幅とも20Cの方が若干大きいことがわかります。ちなみに、TOMIXコキ50000に積載させることは可能です。
TOMIXコキ50000に20Cを積載した様子
コンテナもかなり増えてきてしまい、そろそろ片づける場所を確保しなければ。机の上は積載禁止です!
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「今年は何か夏らしいことをしよう」。
初夏に日本橋の百貨店で「ひかり撫子」という線香花火を手に取ったとき、そう思いました。
あれから、涼しげな淡い色合いの箱の中に「ひかり撫子」を納めたまま、そろそろ夏が過ぎようとしています。
ひかり撫子
線香花火に火をつけたのは何年ぶりでしょうか。大きな、輝く雫が今にも落ちそうになったとき、懐かしい花火の香りが頬をかすめました。「懐かしさ」が上書きされた瞬間です。
気がついたら、箱の中の、主が、居なくなってしまいました。
気がついたら、どこからともなく、虫の音が聞こえてきました。
さよなら・・・そして、こんにちは。
先日、KATOのEF64-1000貨物新更新色にTOMIXコキ107を牽引させて楽しんでいましたが、特に登坂区間において機関車とコキ107との間で、自然開放が頻発しました。自然開放の度に、「神の手」発動です。折角、気ままにコキを楽しもうと思っていたのに、これでは満足にウトウトもできません。
何か解決策を講じなければと思ったのですが、単純に機関車の次位をKATOコキ106にしたところ、自然開放がパタリと解消しました。そこで、今回はコキの連結状態について検討してみました。
まず、EF64-1000貨物新更新色とTOMIXコキ107とを連結させた様子です。見た目には、普通のアーノルドカプラーによる連結です。静止状態では、機関車による牽引が生じていないので、カプラー部には負荷がかかっていません。そこで、実際の走行状態と同じように赤矢印の方向へ引張り応力を負荷させてみました。すると、コキ107のカプラーの位置がEF64-1000よりもやや下側に位置することが判明しました。
EF64-1000とコキ107とを連結させた様子
無負荷における連結状態 引張り応力を負荷させた場合の連結状態
そこで、同様にEF64-1000とKATOコキ106との連結状態を示します。両車に引張り応力を負荷させてもカプラーの位置はあまり変化が認められません。
EF64-1000とコキ106とを連結させた様子
無負荷における連結状態 引張り応力を負荷させた場合の連結状態
次に、TOMIXコキ107とKATOコキ106とを連結させた状態を示します。左側がTOMIXコキ107とKATOコキ106との連結状態、右側がKATOコキ106どうしの連結状態です。赤丸で示したように、TOMIXコキ107とKATOコキ106とではカプラーの位置が異なり、TOMIXコキ107の方が低いことが判ります。
従って、KATOEF64-1000貨物新更新色とTOMIXコキ107とを連結させると、走行時にカプラー部に段差が生じ、登坂区間のようなカプラー部にさらなる傾斜が発生すると、平坦区間よりも正常な連結状態の維持が困難となり、自然開放が頻発して発生したものと推察されます。
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