夏を、思う - ひかり撫子

2010-09-04 22:36:06 | 個人的なこと

「今年は何か夏らしいことをしよう」。
初夏に日本橋の百貨店で「ひかり撫子」という線香花火を手に取ったとき、そう思いました。

あれから、涼しげな淡い色合いの箱の中に「ひかり撫子」を納めたまま、そろそろ夏が過ぎようとしています。


ひかり撫子

線香花火に火をつけたのは何年ぶりでしょうか。大きな、輝く雫が今にも落ちそうになったとき、懐かしい花火の香りが頬をかすめました。「懐かしさ」が上書きされた瞬間です。

気がついたら、箱の中の、主が、居なくなってしまいました。
気がついたら、どこからともなく、虫の音が聞こえてきました。

さよなら・・・そして、こんにちは。

コメント
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