先日、KATOのEF64-1000貨物新更新色にTOMIXコキ107を牽引させて楽しんでいましたが、特に登坂区間において機関車とコキ107との間で、自然開放が頻発しました。自然開放の度に、「神の手」発動です。折角、気ままにコキを楽しもうと思っていたのに、これでは満足にウトウトもできません。
何か解決策を講じなければと思ったのですが、単純に機関車の次位をKATOコキ106にしたところ、自然開放がパタリと解消しました。そこで、今回はコキの連結状態について検討してみました。
まず、EF64-1000貨物新更新色とTOMIXコキ107とを連結させた様子です。見た目には、普通のアーノルドカプラーによる連結です。静止状態では、機関車による牽引が生じていないので、カプラー部には負荷がかかっていません。そこで、実際の走行状態と同じように赤矢印の方向へ引張り応力を負荷させてみました。すると、コキ107のカプラーの位置がEF64-1000よりもやや下側に位置することが判明しました。
EF64-1000とコキ107とを連結させた様子
無負荷における連結状態 引張り応力を負荷させた場合の連結状態
そこで、同様にEF64-1000とKATOコキ106との連結状態を示します。両車に引張り応力を負荷させてもカプラーの位置はあまり変化が認められません。
EF64-1000とコキ106とを連結させた様子
無負荷における連結状態 引張り応力を負荷させた場合の連結状態
次に、TOMIXコキ107とKATOコキ106とを連結させた状態を示します。左側がTOMIXコキ107とKATOコキ106との連結状態、右側がKATOコキ106どうしの連結状態です。赤丸で示したように、TOMIXコキ107とKATOコキ106とではカプラーの位置が異なり、TOMIXコキ107の方が低いことが判ります。
従って、KATOEF64-1000貨物新更新色とTOMIXコキ107とを連結させると、走行時にカプラー部に段差が生じ、登坂区間のようなカプラー部にさらなる傾斜が発生すると、平坦区間よりも正常な連結状態の維持が困難となり、自然開放が頻発して発生したものと推察されます。
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