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(旧)東京で陶芸体験!陶芸教室/森魚工房(練馬区大泉学園)

↓こちらに引っ越しました。
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タバコ

2006-08-19 19:40:50 | Weblog
朝の工房オープン前に、建物の周囲の清掃をします。
すると必ずタバコの吸い殻というのは落ちているもので。
ケントだったりセーラムだったりマイルドセブンだったりするので、落とし主はひとりではありますまい。
ぼくはそれを毎日ひろいます。
ぼくはタバコくんに語りかけます。
「きみはそのけむりでもって、ご主人様のささくれた心をやさしくほどいてあげたのだね」
だけどタバコくんのしょんぼりぐあいときたら、痛ましくてしかたがありません。
さらにぼくはタバコくんのご主人様にも語りかけます。
「あなたのために身を削りながら法外に投げ出されたタバコくんは、ぼくがひろって処分しておきましたよ」
そんな頃ご主人様はきっと、新たに心をささくれさせてまたどこか別の場所にタバコくんを放り投げているに違いありません。
心がささくれるからそういうことをしてしまうのか、そもそも人間性に問題があるから心がささくれ立ってタバコくんの力を借りているのかはわかりませんが、とにかく彼が緩慢に自殺しようとしていることには間違いがないので、ぼくは彼に哀れみを覚えます。
そして彼は、彼の心を助けたタバコくんがひとの手にひろわれようなどとはついぞ考えようともしない人間性のひとなので、ぼくはそのイマジネーションのなさに絶望したくなるのです。
かわいそうな彼よ。
せめて彼が、こんな文章を読んだときに心に痛みを覚えてくれますように。

レジ袋

2006-08-18 21:19:43 | Weblog
よくいくスーパーは、どんなに買い物が少なくてもレジ袋を二枚くれる(気がする)。
サービスなのかな?
分不相応なんで、よけいな一枚は返したくなる。
そのうえ肉類、魚介類、豆腐、総菜、なんでもかんでも薄いビニール袋に厳重に包装してくれて(つまりパックの上から二重に)、決して決して液漏れがないように配慮してくれる。
すばらしい、つーより、なんつーの?やりすぎ?おびえすぎ?
そんなのバカバカしいから、いつも「少々濡れたっていいから、袋いらない。シンプルにしてよ」と言う。
ところがいつぞやそう言うと、「いや、いいですから」と言われて無理矢理ビニールに押し込まれた。
いいですちゃうちゅーねん、いらんねん、ゴミ増えんねん、もったいないのんガマンでけへんねん。
さて今日の子はちゃんとぼくの言ったこと理解してくれてナマモノのビニール包装を省いてくれたのだが、精算時に銭勘定をしてるスキに、「PCクリニカ」をいっこきり別のレジ袋に詰め込まれてた。
「食品と別にしておきました」
これこそ本当に訳が分からない。
PCクリニカは濡れないし汚れないし熱くもないしくさくもないしお口に入れるものでしょ?食品と一緒でえーやん?なんでなん?
つか、素直に指示に従うよりも、指示の意図を理解してくれよ。
それこそがサービスだと思うのだけれど?

バント

2006-08-17 19:41:47 | Weblog
つまらんっ。
・・・というCMがあるけど、野球のバント戦法はつまらない。
高校野球では、バントのうまいチームでないと上位に進めないんだとか。
つまらん。
朝日のスポーツ欄は「このチームはバントを四度失敗したが、五度目に成功させて決勝点につなげた。バントの重要性を改めて思い知った試合であった」と書いてるけど、バントせんかったら楽々勝ててたんちゃうん、とツッコミを入れたくなる。
つか、せっかく甲子園まで来てめいっぱい闘おうって気合いの入った連中なんだから、思いっきり打たせてあげたい。
それからピッチャーね、敬遠しちゃだめ、ベンチの指示で。
つまらん。
現場で闘う選手がベンチに座ってるおとなのコマになっちゃいかん。
自分の意思で逃げるのならまだしも、おとなのこざかしい試合操作のために臆病者呼ばわりされる選手がかわいそう。
高校野球の監督は、高校生自身がやるべきだと思う。

ももたろう

2006-08-16 12:50:43 | Weblog
桃太郎侍、おもしろいねえ。
最近の時代劇はよくつくり込んであるね。
ちらちらとしか観ないけど、感心する。
柳生十兵衛七番勝負、とか、大岡越前、とか、おもしろい。
楽しみに観るってわけじゃないんだけど、たまたまチャンネルがとまると観ちゃうんだよね。
今の時代劇は構成もち密に組み立ててあるし、芝居も昔みたいに大仰でなくて落ち着いてる。
ざくざく悪を切り刻みさえすればいい時代じゃないんだな。
ただ桃太郎侍だけはケレン味を全面に押し立てて、くどくてばかばかしさをひたすら追求してる。
そんな今どきあり得ない芝居がたまりません。
目の越えた視聴者を納得させるために、リアルにいくかファンタジーにいくか、って過渡期なのかもね。
ぼくはやっぱファンタジーがいい。
くだらなさ、ばかばかしさ、冒険的試み、歓迎。

参拝

2006-08-15 17:09:05 | Weblog
こういう場所で政治的な発言をするのもなんなんだけど、8/15だし。
やっぱり参拝しちゃいましたね、小泉さん。
決定的に思慮に欠けてると思います。
難しい話をつらつらと書いてもしょうがないんで要点だけまとめるけど、やっぱし「いやがるひとがいるんだからやめといたほうがよかったのに」と思う。
ましてやこの問題は、あの戦争でリアルに傷つけられたひとがたくさんまだ生きてるのに、彼らを傷つけた親玉たちをいやしくも一国の長があがめたてまつるって図式(にしか見えない、被害者にとっては) 。
戦争ではうちの国民も傷ついたかも知れないけど、それ以上に外の国を傷つけたという一面がある。
片方だけを都合よくすくいとって世論操作に使うのはやめてほしい。
靖国神社は、戦死者の慰霊という意味と、軍部独裁の総本山にしてA級戦犯が祭られた悪業の廃棄場という意味が二律背反で存在してるややこしい場所なんだから、そのあたりが根本的な解決を見るまでは参拝は保留するのが国家の最高の地位にあるひとの分別ってもんでしょう。
そんな難しいこと言わなくても、小泉さんにはも少し思いやりってものを望みたい。
ひとりぼっちの彼のせいで、日本が世界でひとりぼっちになるのはかなわないもんね。(あ、ご主人様のアメリカ様とふたりぼっちか)

あのブルー

2006-08-14 17:09:21 | Weblog
夏休みになると、工房に子供たちがやってくる。
陶芸の制作体験をしてくれる子もいるけど(自由研究?)、それ以外にもなぜだか工房ガレージに集まって、つかまえたカブトムシやクワガタの品評会をしてる。
ぼくは昆虫を育ててないので、小さな恐竜を持参して仲間に入れてもらう。
いつも人気者だ(うっしっし)。
それにしても子供たちのそのまっすぐなまなざし、息をつめる仕草、はずむ声。
昆虫の飼育ケースやエサは現代的になったけど、やっぱり子供はいつの時代もおんなじって気がする。
ぼくが少年時代を過ごしたのは、お釈迦さまが産み落とされたようなハス畑だった。
空にはおそろしく濃い、まるでインク瓶の底のようなブルーがひろがってた。
そこに炎天下の写生大会の画用紙みたいにひかり輝く入道雲が出てた。
あのブルーや白は東京にはないけど、いまも昭和時代とおんなじ好奇心が少年の心にはあるのだった。

罪深きは

2006-08-11 18:26:05 | Weblog
くだものは罪深い食べ物です。
その甘さはひとを陶酔させ、瑞々しさは生気をよみがえらせてくれます。
だけど彼女たちの持つ甘みは、自身の野心(すなわち繁殖)のために磨き上げられたものです。
異種族に食らわれ、ウンチに混じって勢力をひろげるために、彼女たちは甘く甘く進化します。
ひたすらに自らを美しく変容させ、糖度を上げて今に至ったのは、ひたすらにひとの好みに合わせたいがためです。
「あんた好みになりたいんだよう・・・」
とはいえそれは優柔不断とはまったく逆の、不断の決意による対応力です。
彼女たちは、すさまじい意思の力で進化を遂げたそのあげくに、身をついばまれ、引き裂かれ、他人の腸内で悪臭に耐えながら旅をし、空中から落下させられます。
それが本望であり、結実なんであります。(それにしてももう少し他にやりようがなかったのか?)
果物の甘みは、自己犠牲の上に成り立っているからこそ尊いのです。
感動的ですらあります。
ぼくは今日もスモモをかじり、種をゴミ箱に「ぺ」します。
それらはゴミ収集車に乗っかって、山へ、海へと運ばれます。
ちゃっかりものの無賃乗車、と言えなくもありません。
しかしすべてが計算ずくの移動というわけ。
意思の力ってすごい。
いってらっしゃい、すももちゃん。
そしていつしか彼女の子孫は、誰も知らない廃棄物処理場の脇に王国をつくるのであります。

ホンサン・カフェ

2006-08-10 19:56:51 | Weblog
本郷三丁目のカフェ、それがホンサン・カフェ。
びじん店長の今村っちは「うちを紹介してくれるんなら店名はカタカナじゃなく、honsan cafeと打ち込んでね、店のHPにもヒットするから」と言うけど、やだ。(日本語、ラヴ)
今村っちは去年、野心に燃えて店をオープンさせたえらいひとなので、ぼくははるばる汽車を乗り継いでお酒を飲みに本三まで出かけるわけです。
だってそこいらの縁もゆかりもない店で過ごすよりも、友達の店にお金使ったほうがなんだかいいことした気分になれるもんね。
がんばれ、ホンサン・カフェ。
ところで彼女の店が「散歩の達人(たぶん)」って雑誌に載るらしい。
カレー大激戦区の本三から晴れてホンサン・カフェの名物キーマカレーが選りすぐられて、掲載の運びとなったらしい(本人の言だけど)。
よかったよかった、みなさん、見たげてね。
ところで師範のマンガコラム連載中の「陶工房」も月末に発売、こっちもよろしく。

ストレス

2006-08-09 17:19:00 | Weblog
歯磨き粉のことを書いてていっこ思い出したので、書いちゃいますね。
朝日新聞のコラムかなんかで読んだ話です。
CDのパッケージってなんであんなにめくりにくいんだ!って怒ってるひと、多いでしょう。
ツマミはあってもなぜだか妙に起こしにくい場所についてるから爪の先でほじくったりしなきゃなんないし、ムダに食いつきのいいシールで厳重に閉じられてたり、何重にも包装してあったりして、ほんっと神経消耗します。
ぼくはそんなバカな作業につきあう気はさらさらないので、ジャケット面にいきなりカッターの刃をあててビニールをすぱっと切り裂いてそこからむきはじめます。(ざまあみろ)
「なんとかせんかい!CD業界!」
それに比べてタバコのパッケージは非常にむきやすい、とコラムは言ってます。
そこでその著者がJTに問い合わせたところ、
「だってストレス解消のために吸っていただくのに、その前にストレスを感じさせちゃダメでしょ」
と見上げた回答が返ってきたとのこと。
「CD業界も見習わんかい!」
と彼は結んでますが、ぼくはも少し言いたい。
「むしろタバコのパッケージをCD並みにむきづらくせんかい、青少年育成と健康被害緩和のために」

こんしん

2006-08-08 17:26:50 | Weblog
歯磨き粉のラミネートチューブに残った最後の一滴(?)をひり出すために、ヒトビトは渾身のひと絞りに命をかけるわけですが、なぜだか何度渾身を繰り返しても出続けますね、あれ。
もうおしまいだ、となってから数日間はもつ。
いつ終わんねん!とかるくイラつきます。
「すっきり最後まで使えるようになんとかせんかい、歯磨き業界!」
と思ってたら、最近のチューブはすごいですね。
絞りきると苦もなく最後まで出てきて、あとには空気しか残りません。
パーフェクト。
だけどこれで困るのが、次の歯磨き粉の買い置きがなかったときです。
以前は握力でもって闘う決意さえあればなんとかまかなえたのに、ここまで容赦なしにすっからかんにされると、朝の清々しいはずの洗面所には絶望感さえ漂います。
「もう少しだけ残るように調節してつくらんかい、歯磨き業界」
と悪態をつきたくなるぼくは、ただのクレイマーでしょうか?