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 10月中旬 紫金山・アトラス彗星が観測好期

グリーゼ581を撮ってみたら・・・

2016-06-05 16:00:00 | 夜空のコラム

太陽系から89番目に近い恒星であるグリーゼ581とやらを撮ってみた画像がこちら↓

グリーゼ581.jpg

 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO800,F2.8,
 総露出時間20分(2分×10コマ),中型赤道儀使用,長野県富士見高原にて5/2未明撮影
 トリミングあり

中央に写っているのがそれで、てんびん座の方向にある光度10.5等ほどの暗めの星です。
ハッブル宇宙望遠鏡の観測支援用のガイド星星表ではGSC5594:593と番号登録されてます。
上の画像のとおり、アマチュアの望遠鏡で撮影しても面白くもなんともない天体であって、
見た目はごく普通の星なんですが、数個の惑星が見つかったことで有名になりました。

ところでこの星、2013年放送のアニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の第8話に登場しました。
ガミラスのデスラー総統自らのアイデアで送り込まれた生物化学兵器「ガス生命体」が
後方からヤマトを襲うと、沖田艦長は前方にあるグリーゼ581へ向かって進むよう指示。
その結果、追いかけてきたガス生命体はこの星によって焼き尽くされることになりました。
それでヤマトは助かったと思いきや、グリーゼ581の表面から大きなフレアが吹き上がって
前方に立ちはだかります。避け切れないと判断した艦長は波動砲でフレアを撃つよう命じ、
その一撃で形成された開口部を突破することで難を逃れるのでした。

そんなシナリオからすると巨大な恒星という印象を持ちますが、実際には太陽より小さい
赤色矮星であって表面温度は低く、光エネルギー放射の弱い穏やかな星だったりします。
但し、活発なフレア活動を示す一面もあり、その点は物語の設定に生かされている感じです。

さて、この星系に見つかっている惑星には地球型惑星があり、主星からの距離によっては
水が液体状態で存在可能な表面温度になっていると推定されるものもあるとか。
となると、生命の存在も期待されますが、今のところその確証は得られていないようです。



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2 コメント

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mashさん、いつもコメントありがとうございます。 (fornax8)
2016-06-06 12:34:40
撮影当夜、薄雲がなかなか取れない中で、暇つぶしに狙ったものです。
もちろん惑星など捉えられるはずもなく、ご覧のとおりのつまらないイメージとなりました。

ヤマト旧作での舞台はオリオン座の三ツ星でしたが、新作ではこの星に変わってましたね。
話の途中で新見情報長がイズモ計画(太陽系外惑星への移住)の実行を艦長に進言しますが、
それはグリーゼ581星系のハビタブルゾーン内に惑星があることを知っていてのことのようで、
脚本には天文学的な考証がある程度加味されていたのではないかと思われます。
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fornax8さん、こんばんわ。 (mashさん)
2016-06-05 22:13:22
珍しい天体?を撮影されましたね。
クリーゼ581???と言われてもチンプンカンプンですがあの「宇宙戦艦ヤマト2199」の第9話での
赤色矮星の話でわかりました。この星がモデルになっているのでしょうね。
でもあのヤマトの大きさを考えれば納得できる大きさですよね。
ますます宇宙ロマンが広がりそうです。(*^▽^*)
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