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【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

五島プラネタリウム リーフレット No.259(1978年10月)

2024-03-26 14:26:17 | タイムマシンにお願い

シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第15弾は1978年10月配布のものです。

この月の話題は「宇宙のすがた」。表紙の掲載画像はM31銀河で、下のキャプションでは「アンドロメダ大星雲」と
表記されてます。今は「アンドロメダ大銀河」と呼ぶことが多いですが、当時は「大星雲」の呼称が一般的でした。
撮影者に関する情報等がありませんが、1970年代にこのレベルの撮影ができるのは著名な天文台しかなかったように
思います。このネタのシリーズ第1弾で紹介した1976年11月のリーフレットにも同一とみられる写真が使われましたが、
もしかすると米・パロマー山天文台で撮られたものかもしれません。

2ページ目には天の川の正体についての記述があり、我々は銀河系という星の大集団の中にいることとアンドロメダ
大星雲は銀河系と同様な天体であって、約220万光年の彼方にあると解説されてます。また、そのような星雲(銀河)
は他にもたくさん存在し、遠方のものほど速いスピードで遠ざかっていることが判明していて、宇宙は膨張している
との記述があります。実際の投影では代表的な星雲(銀河)が写真で紹介され、様々な形態のものがあるということも
説明していた記憶があります。

3ページ目の「観望メモ」によると10月2日に割と深めの部分日食あったようですが、個人的にノーマークだったのか
観望した記憶がありません。ちなみに、まだ手元にある『天文年鑑1978年版』によると日本では北へ行くほど食分が
大きかったみたいです。
星座に関する説明では、毎度お馴染み「夏の大三角形」とともに「秋の大四角形」が出てきます。これはペガスス座
の3つの星とアンドロメダ座の1つの星が形作るアステリズムで、今は「秋の大四辺形」っていう呼び方の方が一般的
な感じです。投影時の解説では、同四辺形の西側もしくは東側の辺を北へ延長していくと、どちらにしても北極星へ
辿り着くという話を聞いた憶えがあります。秋に北極星を探す場合、カシオペヤ座を使う方法が一般によく知られて
ますが、それ以外の見付け方もあるんだなぁーって、深く記憶に刻まれたのでした。



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