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五島プラネタリウム リーフレット No.241(1977年4月)

2023-07-01 12:20:00 | タイムマシンにお願い

シリーズで紹介している五島プラネタリウムのリーフレットの第6弾は1977年4月配布のものです。

この月に開館20周年を迎えた特別版ということなんでしょうか、表紙(1ページ目)にはカラー写真を掲載。
その画像は南極近くの昭和基地にて撮られたオリオン座の日周運動の光跡でした。
南半球ではオリオン座が地平に対して逆さまに見えるため、一番明るく写っている1等星リゲルの右下に
オリオン大星雲のピンク色の光跡が写ってます。三ツ星はさらにその下に見られます。
星空シミュレーションソフトで大雑把に再現するとこんな感じ。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

日本で見るリゲル・オリオン大星雲・三ツ星の位置関係とは上下逆であることが確認できました。

2ページ目の「南半球の星空」と題した解説において、南極星と呼べる星は見当たらないとの記述があり、
南半球では望遠鏡の赤道儀の極軸セッティングが難しそうなことを知ります。
実際の投影では南半球の星空を再現し、日本において知名度の低い「カメレオン座」,「ふうちょう(風鳥)座」,
「テーブルさん(山)座」等の星座が紹介され、その元になった動物・山の写真がスライドショーで映されました。
20周年記念に相応しい凝った内容で、投影機もフル動作する神回だったような気がします。

3ページ目の「4月の星座」の説明で、春の星座である「からす座」の南に「みなみじゅうじ座」が位置している
との記述がありますが、投影時の解説では沖縄あたりまで行かないと見えないっていう話があったと記憶してます。



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