Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
1/18宵 土星と金星が接近

THE GALAXY GINZA

2009-03-06 20:15:43 | 夜空のコラム

春の空は、黄砂の影響や水蒸気が多いこともあって、どんよりと濁った感じがありますよね。

星撮り屋はそれを「透明度の低い空」とか「ヌケの悪い空」、あるいは「ねむい空」などと

表現するのですが、天体撮影にも悪影響があって、良い写真が撮り難い季節だったりします。

 

さて、春の星座であるおとめ座の辺りには、我々のいる銀河系と同じような小宇宙(galaxy)が

密集しています。「おとめ座銀河団」と呼ばれる銀河の群れがあるためです。

天体の位置を記したマップ(星図といいます)上では、その付近がこんな図になってます↓

楕円マーク1つ1つが銀河を表しており、本当に群がっているのがわかります。

その群れの中心とも言われるエリアの写真がこちら↓

ニコンD70 + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡(F2.8)
感度ISO800 総露出時間40分(5分×8コマ加算合成)
※画像クリックで大きい画像が別ウィンドウで開きます。

周辺がぼやけた楕円形のもの、細長く伸びたもの、渦巻状のもの、それら全てが銀河です。

多くの銀河が連なって見え、発見者名を冠して「マルカリアンの銀河鎖」という名がありますが、

個人的には「ギャラクシー銀座」と呼んでます(同名の不条理マンガとは無関係)。

地球からの距離は約6千万光年。

今のところ人類が行くことのできない、遥か彼方の深宇宙ですネ。



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