日曜日の明け方、薄明中に捉えた西村彗星の画像がこちら。
【西村彗星(C/2023 P1)9/10】
キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO5000,L41 SUPER PRO(W)フィルター,
総露出時間50秒(2.5秒×20コマ,Sequatorにて地上風景Freezeコンポジット),固定撮影(三脚使用),
解像度変更・トリミングあり,静岡県熱海市にて
台風一過のクリアな空に期待して伊豆方面へ出撃しましたが、南部に行くほど雲が多そうな感じだったんで、
熱海海上花火大会の撮影でよく行く海沿いの場所にて彗星を狙うことになりました。
まだ風が強めで西から雲が引っ切り無しに流れて来るため気が気でない状況でしたが、薄明開始から15分ほど経って
彗星が低空に広がる邪魔な薄雲の上にようやく昇って来たところで何とか撮影に成功。
元画像では背景に埋もれかかってましたが、画像処理で救済して数度ほど尾が伸びた姿を描出できました。
予報光度は約4等で肉眼光度に達していたはずですけど、空が白み始めていたせいもあり裸眼では見えず仕舞い。
一方、口径5cmの双眼鏡を使って見たら、短いながら尾を伸ばした姿が確認できました。
今後は太陽への接近で観測/撮影が困難となるので、個人的にはこの日で見納め/撮り納めということになるでしょう。
ちなみに西村彗星の近日点通過(太陽最接近)は17日で、次に地上から観測可能になるのは今月末以降とみられます。
但し、南天に移動して日本からは観測困難となるため、実際にはもう2度と見られないと思われます。
なお、最新の改良軌道要素によると、この彗星の周期は約435年で、次は2458年に戻って来る予定です。
その頃の天文ファンは宇宙空間から観測するようになっているかもしれませんね。
久々に日本人が発見した彗星ですからキレイに撮りたいなーって思って、ここ1か月はスクランブル体制でした。
夜空を眺めているとイヤなことも腹立たしいことも忘れられますね。
素晴らしいです!いつも思いますが、広い宇宙にはロマンがあります。
お馬鹿な世界の政治家、特に日本の政治家の所業を見ていると腹の立つことばかり、自分のお金ではないし、自分の世代には影響がないので、税金を湯水の如く無駄遣いをしています。
多額の年金行方不明事件おはじめとして、マイナンバー制度などいい加減ではなく、もう少ししっかり管理して、これからの高齢化社会に対処して欲しいものです。
宇宙はそのような喧騒を忘れさせてくれる空間でもあります。