富士山と大彗星を撮影した日の翌日も晴れ間を求めて長野県某所へ
出掛けました。まずはスマホによる撮影で得られたのがコレです。
【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
Google Pixel7aにて撮影,星空撮影モード使用,ISO1204,F1.9,
露出16秒×15(推定),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ
ズーム無しで撮ったら、左寄りに夏の天の川、右寄りに尾を伸ばした
大彗星を同一写野に収めることができました。スマホの自動露出調整
により絞り開放で撮影されたことで、元の画像は周辺減光が目立って
しまったので、いわゆるフラット補正と呼ばれる画像処理にてそれを
軽減してはみたものの、低空の光害カブリは残ってしまいました。
それでも彗星自体の写りは思ったより良好で、尾が天の川の一角まで
伸びているような姿を捉えることに成功しました。その長さは少なく
見積もっても15゚程度に達しているようです。肉眼でも5~6゚くらいの
尾が確認できました。明るさは4等台中盤くらいまで光度が低下して
きましたが、薄明終了時点での地平高度が上がったことで暗い夜空に
見えるようになったので、意外と見つけやすかったように思います。
で、並行して撮ったミラーレス一眼カメラによる取得画像はこちら。
【天の川と紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLD Aspherical(@28mm),
F4,ISO5000,L41フィルター,露出10秒×24(Sequatorにて地上風景
フリーズ合成),三脚使用(固定撮影),Photoshop等でレタッチ
スマホの撮影より若干遅い時間帯に撮影したことと絞り値を大きめに
設定して撮ったことに加えて、少し強力な画像処理でカブリの影響を
低減したことも奏功して、ちょっとはマシなイメージになりましたが
尾の写りはスマホの撮影画像と大差ないかも? ただ、天の川の中に
点在する赤い星雲は、天体撮影に特化したカメラだけのことはあって
確認しやくすなってます。
広角で天の川+大彗星を撮るのも目標の1つでしたので、こんな光景
が撮れるなんて夢のようなことでした。もう2度と無いかなぁ・・・
その後しばらくは彗星が雲隠れ状態になりましたが、少し待ってたら
雲間に入ってくれたので、今度はズームインして彗星を単独で狙って
みたのがコレです。
【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)10/20】
@66mm,ISO6400,露出5秒×20(彗星核基準コンポジット)
※その他の条件は上の画像と同じ
少し雲にかかってしまったものの、ほうき星らしい姿をちょうどいい
画角で捉えられたような気がします。頭部から真下にアンチテイルも
短く伸びているのが辛うじて分かる感じです。
さて、さすがの大彗星も、そろそろ見映えの良い時期が終わりそうな
頃合いになってきました。この先しばらくは天気が思わしくないこと
もあって、もう雄大な姿を観望/撮影するのは難しいかもしれません。
個人的に今後は望遠鏡を使った撮影がメインになりそうですけど、
可能な限り追跡してみたいと考えてます。
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