今日は有休取得できたので、昨夜は久々に富士山麓某所まで行って、ほうき星パパラッチしてました。
現時点で最も明るく観測できる彗星がコレです。
【アトラス彗星(C/2020 R4)4/9】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
総露出時間36分(3分×12コマ,彗星基準加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり
中央の青緑色の光芒がターゲットの彗星です。発見されたのは昨年の9月中旬頃。"ATLAS"という自動掃天
観測システムによる発見なので、そのシステム名が付いてます。最近は人の名前が付くことは稀ですねぇ。
で、撮影時の予報光度は約9等。彗星専門の観測者からするとこれでも非常に明るいレベルらしいんですが、
肉眼ではもちろん見えず、口径5cmの双眼鏡を使っても存在確認できませんでした。
写真では一応捉えられますが、尾はほとんど伸びてなくて見映えはイマイチ。
彗星の動きに合わせて加算処理をしたため、背景の星が線状になってます(流し撮りのような感じ)。
この日の彗星は、わし座の天の川の中に位置してたんで、バックの星が煩いくらい多いですが、
それらが36分ほどでそこそこ長い軌跡を描いてるんで、彗星のモーションは大きめですね。
さて、昨年はネオワイズ彗星という肉眼で見えるほどの大彗星の出現で世界中が沸き返りましたけど、
今年は一般の方々が見て楽しめるようなレベルに成長しそうな彗星は今のところ見あたらず、
ちょっと寂しい状況です。グレートコメットの出現は大体10年に1個くらいと言われてるんで、
当分は期待薄かなぁ・・・
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